“鹿屋体育大学同窓会新会長 3期生で同大学の北村尚浩教授に聞く”

鹿屋体育大学の同窓会会長は1993年から、同大学に勤務する同窓生が会長を務めるようになりました。初代・前阪茂樹先生、2代・前田明先生、3代・濱田幸二先生とこれまでは1期生の会長でしたが、この4月に2009年から会長を務めた濱田先生から3期生で同大学スポーツ人文・応用社会科学系の北村尚浩教授へとバトンが渡されました。北村新会長に話を伺いました。

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―来年開学40周年を控えての会長就任となりました。北村先生が学生でいらした頃と現在で、大学は変わりましたか。

北村 最先端研究設備を備えた屋内研究施設のスポーツパフォーマンス研究センターもできましたし、スポーツをする環境として非常によくなったと感じます。知名度も以前にも増して上がってきており、各方面から注目を集めるようになってきていると感じます。

―先生が感じておられるこの大学の魅力はなんでしょう。

北村 日本で唯一の国立大学の体育大学であるということは、ここにしかない!という誇りにつながるのではと思います。一学年約200名という学生数に対して施設はものすごく充実していますし、周りに何もないのでスポーツに打ち込むにはもってこいの環境です。一方で、都会と比べると何もないのだけれども、海も山もある。自然が豊かで楽しく遊べるところでもあると思います。

―もともと県外出身の入学者が多いこともあり、同窓会開催にあたってはご苦労も多いと思います。毎年どのような形で同窓会が開催されているのでしょうか。

北村 ここ最近では東京・大阪・広島・福岡といった、卒業生が比較的集まりやすい大都市で年1回、大学との意見交換会と合わせて総会を開催してきました。地域ごとに〇〇鹿屋会と銘打った懇親会も多く開催されているようです。昨年2月には初めて鹿児島鹿屋会を開催し、30人ほど集まりました。

ただ、個人情報の取り扱いに慎重にならざるを得ないところもあって、こういった地域ごとの鹿屋会は個人が持っているネットワークを頼りに手探りでやってきているというのが現状です。今後、現時点で連絡がつく卒業生に対しては個人情報の扱いについて確認をとっていく予定です。

―アテネ五輪で金メダルを獲得した柴田亜衣さんを始め、多くの著名な卒業生を輩出しています。卒業生はどのような職場で活躍されていますか。

北村 テレビ局などのマスコミ関係や航空会社のパイロット、Jリーグ、プロ選手を経てコーチになった人、医療の分野で活躍している人など本当にバラエティー豊かです。学校の先生になっている卒業生も多く、最近では「高校の先生が鹿屋体育大学の卒業生で、薦められました」という学生も増えてきています。同窓会としても、さまざまな分野で活躍している卒業生の情報を受験生に届けることができたらと思っています。

―最後に新会長として、今後同窓会をどのようにしていきたいか、お聞かせください。

北村 現在約5700人の卒業生がいます。まずは同窓会としての活動を、しっかりとアピールしていきたい。もうひとつは、同窓会の会長としてというよりは教員としての役目になるのかもしれませんが、鹿屋体育大学が好きだと言ってもらえる卒業生を増やすためにも、在学生の「部活動」ではなく「大学」に対する愛着を深め、大学のアイデンティティーを確立することができたらと考えています。

母校の発展のために、大学との橋渡し役として同窓会の声を届けていきたいですね。

(取材・文/西みやび)

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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