学生各位
令和5年度前期小クラス懇談会は、4月7日~4月13日の期間に実施します。
なお、各小クラス、ゼミナールにより実施日時・実施方法が異なりますので、
各指導教員の指示に従ってください。
学生課学生企画係

締結式の一場面
このたび本学を含む九州・沖縄地区の国立大学法人11大学は、令和5年3月21日、「国立大学法人における研究力向上の連携に関する覚書」を締結しました。
国立大学法人の運営費交付金が削減される中、これまで以上に各大学が持つ高度な実験機器や設備、研究に関するデータ等を有効活用しやすい環境を整えるもので、「九州・沖縄オープンユニバーシティ」として九州大学を中心に今後構築されていくものです。
本学は、スポーツパフォーマンス研究センターに保有するフォースプレートやモーションキャプチャー、及びスポーツトレーニング教育研究センターのトレーニング環境シミュレータ等をはじめとする高度な測定機器・設備を保有している国立大学唯一の体育大学。締結式に臨んだ前田明理事・副学長は「本学はスポーツに特化した大学であり、得意分野が他大学からわかりやすいと思います。スポーツはいろんな可能性があり、他大学の異分野との連携した研究が行えるのが楽しみです」と、スポーツ界のみならず各分野の研究の発展に寄与できる可能性が広がるこの取組へ抱負を述べました。
◆鹿屋体育大学「学内共同教育研究施設等」のご紹介
https://www.nifs-k.ac.jp/outline/cer/
◇スポーツパフォーマンス研究センター
Sports Performance Research Center (nifs-k.ac.jp)
◇スポーツトレーニング教育研究センター
https://www.nifs-k.ac.jp/outline/cer/training/
令和5年3月14日、令和4年度学生挑戦プロジェクト成果報告会が対面とオンライン会議方式を併用して開催され、45名が参加しました。
平成28年度より実施している学生挑戦プロジェクトは、学生の自主性、企画力、創造性を養うとともに、キャンパスライフの充実・活性化を図ることを目的として、学生が実現したいプロジェクトに対して必要な支援を行うものです。全学生から募集し、今年度は審査の結果、2件が趣旨等にそった優秀なプロジェクトとして採択され、各々が“挑戦”してきました。
沼田真帆さん(スポーツ総合課程3年)は、バレーボール競技におけるプロの選手サポートとして、4つの社会人チームのトレーナーの現場を体験してきたことを報告しました。プロの現場にはトレーナーが数名配置されており、分野(メディカル、ストレングス)ごとに、より専門的なケアや指導が日々細やかに行われていること、本学のバレーボール部でも活用しているデバイスが、チームによって違った角度で活用されていることを発見するなど等様々なことについて身をもって体感し、プロのトレーナーの経験と知識の豊富さに驚いたとのことでした。そして、この経験が自身の将来の目標をより強固なものとし、挑戦後にはより経験を積むために、トレーニングジムでのアルバイトを始めたことが報告されました。
棚田恭平さん(スポーツ国際開発学共同専攻修士課程1年)は、野口慎平さん(同)と藤谷雄平さん(体育学専攻博士後期課程3年)と一緒に「SDGs達成に寄与できる鹿屋体育大学生育成プロジェクト」について、スポーツを通したSDGs目標3の「すべての人に健康と福祉を」に着眼し取り組んだことを報告しました。訪問調査させていただいた団体の活動を通し、子どもの貧困問題について、衣食住の問題への関心は高いがスポーツ分野への関心は低く、さらに広がる格差の要因と課題の深さ・大きさを実感したこと、そして今回プロジェクト内で行った本学学生への意識調査アンケート回答者数もかなり少数であり、まずは学生への意識付けや興味を持ってもらうための取り組みを継続していく必要があること等が報告されました。
いずれの発表も質疑応答が活発におこなわれる充実した成果報告会となりました。学生挑戦プロジェクトは、来年度も引き続き募集される予定ですので、学生のみなさま、是非応募してみてはいかがでしょうか?

左)開会のあいさつをする前阪茂樹学長補佐(学生支援担当)
右)会場からの質問の様子

左)発表者の沼田さん
右)発表者の棚田さん

(前列左から)本博国ヘッドコーチ、荒竹一真選手、岡澤セオン選手、小山田裕二コーチ、荒竹俊也コーチ、泉重樹トレーナー
(後列左から)平川康弘理事・副学長、金久博昭学長、前田明理事・副学長
令和5年3月7日、ボクシング男子日本代表チームが「産学官連携によるスポーツ合宿まちづくり連携事業」により鹿屋市を訪れ、本学施設なども利用して10日間のスポーツ合宿をスタートさせました。ボクシング男子日本代表チームは令和2年度にも本事業により本学でスポーツ合宿を実施しています。
本学施設を利用する初日の8日、鹿屋市に活動拠点を置く岡澤セオン選手と鹿屋市出身の荒竹一真選手、コーチ、トレーナーら6名が金久博昭学長を表敬訪問しました。
まず、金久学長から「先週までは寒かったですが、今週は暖かくなりました。選手のお2人は鹿屋のことをよくご存じかと思いますが、鹿屋は気候にも恵まれているので、本学の施設を利用して皆さんで良いトレーニングをしてください」と挨拶がありました。少しの間鹿屋市を離れていたという岡澤選手は「帰ってきてみたらすごく暖かくなっていて驚きました。暖かい気候の中で良いトレーニングができそうです」と今回の合宿への期待を述べました。
ボクシングにおけるコーチング等に話が及ぶ中、今年秋に鹿児島県で行われる国体にも話題が及び、金久学長から国体に出場するのか質問された岡澤選手でしたが「今回、杭州アジア大会への出場権を獲得できたので、国体は日程が重なっており、出場できないことになりました。国体に出場できないのは残念ですが、アジア大会はオリンピック出場権をかけた試合になるので頑張ってきます」と日本代表として世界の舞台へ向けた決意を話しました。また、アジア大会の決勝まで残った上位2選手がオリンピック出場権を得られるということで、その狭き門を戦う岡澤選手に金久学長をはじめ、話を聞いていた一同驚きの声を上げました。今回の鹿屋での合宿がチームにとって良いものになることに期待しつつ、最後に改めて金久学長から「怪我をしないように気をつけて、ベストを尽くして頑張ってください」と激励の言葉で締めくくられました。
今回の合宿に向けて選手コメント
岡澤セオン選手
今回、地元で全日本の合宿ができるのはとても光栄なことだと感じています。チームの他の選手を引っ張りつつ、誰よりも頑張る覚悟で、成長できるような合宿にしたいと思います。
荒竹一真選手
鹿屋市は生まれ育った地なので、そこで全日本の代表として合宿に参加できるのが本当にうれしいです。地元なので声をかけてくれたり、応援してくれたりする人が多いので、応援してくれる人たちのためにも妥協せず、自分に厳しく練習に取り組みたいと思います。