令和5年7月1日~2日に北海道教育大学岩沢校で開催された「日本野外教育学会第26回大会」において、本学の棟田雅也助教(スポーツ人文・応用社会科学系)が大阪体育大学の徳田真彦講師、岡山大学の高岡敦史准教授とともに若手優秀発表賞を受賞し、金久博昭学長に報告を行いました。受賞論文のタイトルは「アウトドアスポーツツーリストにおける自然環境保全意識の先行要因と結果要因―トレイルランニングイベント『FORESTRAIL HIRUZEN-SHINJO』の大会コンセプトの理解度、満足度、および行動意図に着目してー」です。同大会での若手優秀発表賞の受賞は、昨年に続き2回目になります。

この研究の目的は、アウトドアスポーツツーリストの大会コンセプトの理解度、満足度、および行動意図との関連性に着目し、自然環境保全意識の先行要因と結果要因を明らかにすることにありました。そこでトレイルランニングイベント「FORESTRALL HIRUZEN-SHINJO」の参加者を対象に調査・分析を行った結果、これまでアウトドアスポーツツーリストの自然環境保全意識の構成概念を説明できる理論は確立されていませんでしたが、①「配慮」②「興味・関心」③「社会的問題認識」の3因子22項目で構成されることを明らかにすることができました。また、自然環境保全意識の向上には大会コンセプトの理解度が影響を及ぼし、将来の行動にもつながることが分かり、アウトドアスポーツ界への貢献に寄与すると考えられます。

報告を受けた金久博昭学長は「こういったアプローチの仕方そのものが例としてはまだそんなに多くはないと思うので、とても面白い内容になっていると思います。我々が地域貢献としてイベントを行う際に20年後、30年後を見据えれば、ただ山があり、川があり、海があるからやるのではなく、まさに大事なのが今回の受賞内容でもある“コンセプト”だと言えます。そのときそのときにベストな手法を使って可視化していく姿勢をこれからも大事にしてほしいですし、若い研究者にお願いしたいのは、内向きにならないで国際学会にも目を向けて学生をも連れていくぐらいの勢いを持ってやっていただきたいということ。今回の学会発表も、ぜひ論文としてまとめてもらえることを期待しています」と激励しました。

棟田助教は「例年に比べて選考対象者も多い中で受賞できたことに喜びを感じると同時にホッとしました。選考者からは“研究のオリジナリティーおよび有用性に関しては満点だった”といった高い評価もいただくことができました。3年計画でトレイルランニングイベントの参加者を追いかけるという目標もありますので、今回のメンバーで引き続き調査を行い、データを集めていずれは論文にできたらと思います」と受賞の喜びと抱負を述べました。

共同研究者のコメントは以下のとおりです。

大阪体育大学・徳田先生

アウトドアスポーツイベントが持続可能的に開催されていくためにも、大会運営者や参加者を中心として、自然環境との「在り方」について意識を持つことが最初のステップであると思います。引き続き研究を深め、アウトドアスポーツと自然環境とのより良い在り方について検討していきたいと思います。

岡山大学・高岡先生

FORESTRAILという自然環境保全と環境教育的な意義を重視した大会をデザイン&マネジメントしたことの効果が実証でき、しかも学会発表として評価され、とてもうれしく思います。

学長と、賞状を手にする棟田先生の写真8
学会で発表する棟田先生の写真9
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今秋、鹿児島県で開催される「燃ゆる感動かごしま国体」アーチェリー競技の候補選手が、7月2日に本学SPORTECスポーツパフォーマンス研究センターで測定を実施しました。この測定は、本学と鹿児島県アーチェリー協会との連携事業により実施したものです。

今回の測定は、大きな目的として「トップレベルの競技力を持つ強化指導員と、その他選手の間における動作の違いを数値化する」というものがありました。国体に向けて取り組む練習において、今回実施した測定の数値をもとに「トップ選手とどのような違いがあるのか」を理解してもらい、より効果的な練習につなげていくことが狙いです。

測定では、「構えから矢を射るまで、特に矢を放つ瞬間のブレ幅及びブレている方向を知りたい」という鹿児島県アーチェリー協会からの要望に基づき、本学の教員及び学生が中心となってモーションキャプチャ・ハイスピードカメラ・フォースプレートを用いてあらゆる角度から身体や矢のブレを測定しました。

鹿児島県スポーツ協会強化指導員の長谷川廉さんからは「今まで生徒には感覚的な部分を頼りにして伝えてきたことを、今回の測定によりデータに基づく科学的な指導に結び付けられるようになりたいです。特に、生徒はこのような本格的な測定を初めて経験するため、より大きな効果に結びつくのではないでしょうか」とコメントがあり、今後の競技力向上に大きな期待を寄せていました。

測定に携わった教員及び学生

  • 鈴木智晴特任助教
  • 沼田薫樹特任助教
  • 小松崇志さん(体育学専攻博士課程3年)
  • 中村和樹さん(体育学専攻博士課程1年)
  • 松田佳親さん(体育学専攻修士課程1年)
  • 保母純伽さん(体育学部スポーツ総合課程4年)

測定の様子

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令和5年7月2日に開催された同大会において、本学4年の木村恵都さんが、初優勝しました。 今後、益々の活躍が期待されます。引き続き、本学剣道部の応援をよろしくお願いいたします。

学生コメント

(木村恵都)
高校の頃からの夢であった日本一になることができました。これまでご指導下さった先生方や家族、祖母に感謝したいです。 インカレの団体戦で優勝することが大学剣道での本命なのでそれに向けて満足することなく直向きに精進していきたいと思います。

概要

〇大会名

第71回全日本学生剣道選手権大会

〇日時

令和5年7月2日

〇場所

東京/日本武道館

〇成績

・木村恵都四段(4年・水戸葵陵)初優勝

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令和5年6月15日~18日に開催された同大会において、津村涼太さん(スポーツ総合課程:3年)が、団体総合2位、種目別あん馬3位の好成績を残しました!

今後も本学体操競技部への応援をよろしくお願いいたします。

概要

〇大会名

第10回アジア体操競技選手権大会

〇日時

令和5年6月15日~18日

〇場所

シンガポール

〇成績

・団体総合   2位 津村涼太

・種目別あん馬 3位 津村涼太

概要

 高校生のための先進的科学技術体験プロジェクト「2023年度スポーツサイエンスキャンプin鹿屋体育大学:スポーツ科学の最前線~From Gene to Gold~」を開催します。 全国の高校生の皆さん、奮って応募してください!研究施設の見学や研究者による講義、体験実験なども行います。また、先生方のプログラム見学も可能です。

※6月30日更新:若干名、追加募集します。
※6月21日更新:2023年度スポーツサイエンスキャンプin鹿屋体育大学は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)にご後援いただいています。

【日 程】2023年8月23日(水)~25日(金)

【会 場】鹿屋体育大学

     バイオメカニクス実験室、SPORTECスポーツパフォーマンス研究センター 他

【締 切】2023年6月23日(金) 7月9日(日)※若干名、追加募集します

【定 員】16名(8名未満の場合は開催しません)

参加申込方法やプログラムの詳細、令和4年度に開催した際の記録は、以下のページを参照ください。

スポーツサイエンスキャンプ – 国立大学法人 鹿屋体育大学 NATIONAL INSTITUTE of FITNESS and SPORTS in KANOYA (nifs-k.ac.jp)

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