今秋、鹿児島県で開催される「燃ゆる感動かごしま国体」アーチェリー競技の候補選手が、7月2日に本学SPORTECスポーツパフォーマンス研究センターで測定を実施しました。この測定は、本学と鹿児島県アーチェリー協会との連携事業により実施したものです。
今回の測定は、大きな目的として「トップレベルの競技力を持つ強化指導員と、その他選手の間における動作の違いを数値化する」というものがありました。国体に向けて取り組む練習において、今回実施した測定の数値をもとに「トップ選手とどのような違いがあるのか」を理解してもらい、より効果的な練習につなげていくことが狙いです。
測定では、「構えから矢を射るまで、特に矢を放つ瞬間のブレ幅及びブレている方向を知りたい」という鹿児島県アーチェリー協会からの要望に基づき、本学の教員及び学生が中心となってモーションキャプチャ・ハイスピードカメラ・フォースプレートを用いてあらゆる角度から身体や矢のブレを測定しました。
鹿児島県スポーツ協会強化指導員の長谷川廉さんからは「今まで生徒には感覚的な部分を頼りにして伝えてきたことを、今回の測定によりデータに基づく科学的な指導に結び付けられるようになりたいです。特に、生徒はこのような本格的な測定を初めて経験するため、より大きな効果に結びつくのではないでしょうか」とコメントがあり、今後の競技力向上に大きな期待を寄せていました。
測定に携わった教員及び学生
- 鈴木智晴特任助教
- 沼田薫樹特任助教
- 小松崇志さん(体育学専攻博士課程3年)
- 中村和樹さん(体育学専攻博士課程1年)
- 松田佳親さん(体育学専攻修士課程1年)
- 保母純伽さん(体育学部スポーツ総合課程4年)
測定の様子
令和5年7月2日に開催された同大会において、本学4年の木村恵都さんが、初優勝しました。 今後、益々の活躍が期待されます。引き続き、本学剣道部の応援をよろしくお願いいたします。
学生コメント
(木村恵都)
高校の頃からの夢であった日本一になることができました。これまでご指導下さった先生方や家族、祖母に感謝したいです。 インカレの団体戦で優勝することが大学剣道での本命なのでそれに向けて満足することなく直向きに精進していきたいと思います。
概要
〇大会名
第71回全日本学生剣道選手権大会
〇日時
令和5年7月2日
〇場所
東京/日本武道館
〇成績
・木村恵都四段(4年・水戸葵陵)初優勝
令和5年6月15日~18日に開催された同大会において、津村涼太さん(スポーツ総合課程:3年)が、団体総合2位、種目別あん馬3位の好成績を残しました!
今後も本学体操競技部への応援をよろしくお願いいたします。
概要
〇大会名
第10回アジア体操競技選手権大会
〇日時
令和5年6月15日~18日
〇場所
シンガポール
〇成績
・団体総合 2位 津村涼太
・種目別あん馬 3位 津村涼太
概要
高校生のための先進的科学技術体験プロジェクト「2023年度スポーツサイエンスキャンプin鹿屋体育大学:スポーツ科学の最前線~From Gene to Gold~」を開催します。 全国の高校生の皆さん、奮って応募してください!研究施設の見学や研究者による講義、体験実験なども行います。また、先生方のプログラム見学も可能です。
※6月30日更新:若干名、追加募集します。
※6月21日更新:2023年度スポーツサイエンスキャンプin鹿屋体育大学は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)にご後援いただいています。
【日 程】2023年8月23日(水)~25日(金)
【会 場】鹿屋体育大学
バイオメカニクス実験室、SPORTECスポーツパフォーマンス研究センター 他
【締 切】2023年6月23日(金) 7月9日(日)※若干名、追加募集します
【定 員】16名(8名未満の場合は開催しません)
参加申込方法やプログラムの詳細、令和4年度に開催した際の記録は、以下のページを参照ください。
スポーツサイエンスキャンプ – 国立大学法人 鹿屋体育大学 NATIONAL INSTITUTE of FITNESS and SPORTS in KANOYA (nifs-k.ac.jp)
公益財団法人 日本武道館が編集・発行している月刊「武道」。6月28日に発売された7月号から「私の学術研究発表」のコーナーが、新連載としてスタートしました。記念すべき第1回は、本学の藤田英二教授(スポーツ生命科学系)による「将来の優れた競技成績に必要な小学生柔道選手の体力要素とは?」です。
藤田教授の研究グループは2008年から福岡県柔道協会の強化指定を受けた小学5、6年生の柔道選手の体力測定を行ってきました。そのサンプル数は19年の時点で653名に上ります。連載1回目ではこれまで藤田教授と研究グループが取得した体力測定値を、可能な限り追跡した小学生時以降の競技成績と照らし合わせて、結果と考察を行っています。また研究グループが問題視している過度の肥満に関することや、柔道の稽古の中で体重に見合った下肢筋力を獲得するためのヒントについても記されています。
本学図書館にもございますので、ぜひ、手に取ってご一読ください。