令和6年度も学生挑戦プロジェクトを募集します。日本国内は15万、海外は30万を限度として、「個人では実現が困難な大きな夢が盛り込まれた企画」「キャンパスライフを充実・活性化させる企画」「地域とのつながりが深まる企画」を支援します。

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令和5年10月29日に行われた日本トレーニング科学会で村川助教(サッカー部コーチ)が、学術誌「トレーニング科学」の2022年度トレーニング実験研究賞を受賞しました。

論文タイトルは「サッカー選手の視点変換能力における映像を用いたサーヴェイ的視点トレーニングの有効性」です。本学博士課程在籍時に取り組んでいた論文をもとに研究を進めた結果、今回の受賞につながりました。

研究では、熟練したサッカー選手が通常の視点から俯瞰的な視点(サーヴェイ的視点)へ変換する能力を獲得し空間を把握していることに着目。サーヴェイ的視点トレーニングを行うことで、サッカー選手の視点変換能力の獲得に効果があるのか検証を行い、視点変換能力の向上に効果的である可能性が示唆されました。

受賞報告を受けた金久博昭学長は「研究で新たな価値を生み出すには、別の領域からの客観視が大事だと思います。スポーツ実践科学の領域とスポーツ心理学の領域を専門とされているので期待しています。研究を進める中で悩むこともあると思いますが、これからも頑張ってください。」と激励の言葉をかけました。

<村川助教コメント>
このような光栄な賞をいただけたのは、共著者である中本浩揮先生、塩川勝行先生、向井遼児さんのご協力のおかげであると感謝しております。一般的に、トレーニングというと筋力や走力などの末梢系が着目されますが、知覚・認知・意思決定などの中枢系を鍛えることも、優れたパフォーマンスを発揮するためには重要になります。今回の受賞は、そのような中枢系に焦点を当てたトレーニング効果が評価された結果ではないかと考えています。今後も、日々の指導現場で起こる現象や疑問を多角的な視点から捉えながら、研究活動に取り組んでまいります。

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左から金久学長、村川助教

令和6年2月17日に大阪経済大学大隅キャンパスで開催された「日本スポーツ産業学会第11回冬季学術集会リサーチ・カンファレンス2024」で、修士課程1年の小松友哉さん(指導教員:関朋昭教授)が若手研究者育成部門奨励賞を受賞しました。小松さんは本学のスポーツイノベーション推進機構ヘルススポーツプロモーション部門・特任専門員も務めており、今回は同部門所属の棟田雅也助教を責任著者とした研究発表での受賞となりました。

今回の研究は昨年11月に開催された「第2回全日本学生フルコンタクト空手道選手権大会」と「文部科学大臣杯第17回JKJO全日本ジュニア空手道選手権大会」の2つの大会に訪れた観戦者を対象に、フルコンタクト空手の種目経験あり群と種目経験なし群に分けて観戦動機の分析を行った結果、選手の勝利や成功と自分を結びつけて達成感を得る「達成」因子において統計的に有意な差が認められ、経験あり群の方が達成感を得たい気持ちが高いことが分かりました。さらに、経験あり群は選手の技能レベルの高いプレーを見て楽しむ「技術レベル」因子を高めることで再観戦および支援意図に結びつき、経験なし群ではフルコンタクト空手の技術を学んだり、知識を深めたりする「知識」因子を高めることで支援意図を導く重要なファクターになっているということが明らかになりました。

スポーツ観戦者を対象とした研究は多岐にわたっていますが、これまで格闘技の観戦者を対象として、スポーツ種目経験の有無に着目して観戦動機と行動意図との関連性を明らかにした研究は蓄積されていませんでした。今回スポーツ種目経験ありとなしに分けて統計処理を行った分析手法が高く評価されたことが、受賞につながりました。

責任著者の棟田助教と共に受賞報告で学長室を訪れた小松さんに、金久博昭学長は「スポーツを“みる”に注目して、観戦者が何を求めて来ているのかを種目経験ありなしに分けて分析した今回のテーマは、とても興味深く面白い題材だったと思います。受賞はとてもいい経験になったと思いますので、どんなときでもまずはそのときのベストを尽くし、ベストなものを取ってくるという気持ちをずっと大事にして、自身の研究も頑張ってください。これからも期待しています」と激励しました。小松さんは「今回お陰様で、若手研究者育成部門賞奨励賞をいただくことができました。研究活動を続けていく中で、これからも自分の今出せるベストを出していきたいと考えています。今後ともご指導をよろしくお願いします」と研究へのさらなる意欲を見せました。棟田助教は「今回、一般社団法人全日本フルコンタクト空手コミッションと締結した受託研究契約が学術研究として形になった上に、このような賞をいただくことができ大変光栄です」とコメントしました。

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左から金久学長、小松さん、棟田助教

令和6年度鹿屋体育大学入学式について、下記のとおり挙行いたします。

日時

令和6年4月5日(金) 10:00~10:50(予定)

※入場 9:20~9:50

式場

鹿屋体育大学水野講堂(鹿屋市白水町1番地)

その他

  1. お車でお越しの際は、学内駐車場をご利用いただけます。
  2. 式場の座席数に限りがございます。ご家族の方には立見又は別室をご案内させていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
  3. 入学式後に、引き続き学長表彰式(10:55~11:20)及び冠スポーツ奨学金証書授与式(11:25~11:45)を行う予定です。
  4. 式典の様子については、インターネット中継を行う予定です。

インターネット中継URL

URL:https://youtube.com/live/8R6iZ4dU_YQ

2月9日、2年次学生を対象にした「コーチ学概論」(スポーツ・武道実践科学系/金高宏文教授担当)の“リーダーはビジョンを語る”のテーマのスペシャルゲストとして本学の金久博昭学長が登壇し、受講生約150人を対象に講義を行いました。

「私が学長として本学に就任し、入学式で告辞を述べたのはあなたたちが初めてだったのですよ」。学生にやさしく話しかけるようにスタートした講義に、学長の話を直接聞くことができる貴重な機会とあって学生の眼差しも真剣そのもの。「入学式で文武両道の話をしましたが、文武不岐(ぶんぶふき)って言葉を知っている人?」。学長からの問いかけに緊張した空気が流れ、続く「諸説ありますが、簡単に言えば部活をやると学問が進む。学問をやるとスポーツの成績が上がっていくという意味です。君たちはスポーツをするということは日常的にやっていると思うし、そのスタンスを4年生まで続けていくと思いますが、そこに“スポーツを学ぶ”ということをどう絡めていくかということをちょっと意識してほしい。学問と武道・スポーツは別者ではなく、一つのフィールドの中でセットとなって刺激し合うことで、最終的な形として文武両道っていう言葉ができあがるのです」の言葉に、うなずく姿が見られました。

また「私がここに今こうして立っていられるのは、大学3年生のときに取ったゼミのお陰です。どういったゼミを選択して、ゼミで何をどう学ぶかの姿勢が卒業したあとの人生にかかわってくる。3年生になろうとしている今、やりたいことをやれていないと感じている人はこの大学に入ってきた意味と、自分のビジョン=夢についてもう一度きちんと考えてみて」と呼びかけました。多くの教え子たちを見てきた金久学長が感じる成功の秘訣は「やるべきことが明快で、やらなくていいことはカットすること」。「どんなに苦しくつらい状況であったとしても、自分で納得がいく形で時間を過ごせることが幸せにつながる。君たちの可能性は無限かもしれないが、時間は有限」とアドバイスし、「3年になったら覚悟を決めて!」という言葉で締めくくりました。

本学では【活気ある(Active)独創的な(Creative)精鋭(Elites)】をA.C.E.KANOYA(エースかのや)と位置付けており、文武不岐で学業、競技成績ともに優秀な成績を残した学生を「A.C.E.KANOYA賞」として学長が表彰する予定です。

受講した学生からは「学問を究めることがスポーツを究めることにつながるし、その逆もそうであるという文武不岐という言葉がとても響いた」「体育大という環境に身を置くからには、部活と勉強をつなげて両方をおろそかにせず取り組もうと思えた」「学長の講話を直接聞くことができて、大学生活へのモチベーションが高まったように感じた」など、多くの感想が寄せられました。

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注)写真内のスライドは以下より引用し、担当教員が作成

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