8月18日から20日、上智大学四谷キャンパスで開催された第12回Motor Control研究会において、本学博士後期課程(体育学研究科体育学専攻)1年の村川大輔さんが「若手研究奨励賞」を受賞しました。

Motor Control研究会は、神経科学、生理学、生物学、工学、医学、リハビリ、スポーツ科学など幅広い分野の研究者による運動制御に関する研究成果の議論や報告をおこなっている研究会です。このたび村川さんが受賞した「若手研究奨励賞」は、研究抄録、フラッシュトーク、ポスター発表を総合的に判断し、今後研究成果が期待される若手研究者に贈られるもの。今回は、5演題が選出されました。

受賞対象となった研究は、「サッカー選手の意思決定における非意識的な知覚と競技レベルの関係」です。サッカーでは、首や眼を動かしながら周囲の状況を把握し、 最適で素早い意思決定を行う必要があります。しかし、優れた判断ができる選手の中には「なぜあそこにパス出したの?」と尋ねても「なんとなく」と明確な理由を答えられない選手がいます。こういった現象がなぜ生じるのかについて、潜在知覚(意識に上らない知覚) という観点から検討したところ、優れたサッカー選手ほど、潜在知覚の精度が高く、この意識に上らない知覚情報を利用して状況判断を行っている(極端に言えば、優れた状況判断は意識に上らない情報に基づいて行われる)可能性が示されました。

共同研究者の本学中本浩揮准教授は、「世界レベルの日本人研究者が多数在籍する神経科学領域の研究会で、スポーツ科学分野の知見が受賞を受けたことは本当に素晴らしい。領域を超えて人間の本質に迫る研究を今後も期待したい」と激励。村川さんは、「とても驚いています。同時に、研究を評価して頂けたこと、また鹿屋体育大学の学生として受賞できたことを嬉しく思います。日々熱心にご指導下さる先生方や研究室の皆様に感謝申し上げます」と受賞の喜びを述べました。

村川さんがポスター発表をする様子
ポスター発表をする様子