11月25日、鹿屋体育大学にて「金メダリストによるゴールボール体験教室&講演会」が開催されました。この事業は鹿屋体育大学大学院体育学研究科体育学専攻修士課程2年平野敬太さんが2020東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、学生主体の企画運営を通じボランティア学生のパラリンピック教育の理解と子ども達への指導演習を実践的に学ぶことを目的に、地域の子ども達への体験授業として企画立案したもの。

講師に、ゴールボール選手として3度のパラリンピックに出場し、2012ロンドンパラリンピックで金メダルを獲得した安達阿記子選手(リーフラス(株)所属)をお招きし、講演会と体験教室の2部構成で行われ、地域の小中学生をはじめとして約50名が参加して行われました。

講演会で安達さんは、14歳で視覚に異常が現れ、自暴自棄になりそうな時間もありつつも、多くの周りの方のご支援や「夢に向かって輝きたい」と夢を言葉にしながら叶えてきた熱い想いと実体験を赤裸々に語られ、参加者は、目の見えない状態でゲームを行うゴールボールへの興味関心があふれた様子で、多くの質問がありました。

また、会場を変え行われたゴールボールの体験では、ゴールボール用の工夫が施されたコートを作った後、参加者は目隠しをして練習・ゲームを行い、主にボールから放たれる鈴の音をたよりにキャッチする難しさを体験しました。最後には、安達さんご本人が参加者全員からのボールを見事なスライディングで防ぐパフォーマンスを披露し、会場から歓声があがりました。

安達さんは、「まずは今回の様にゴールボールを多くの人に知ってもらって、そして応援してもらいたい」と普及活動への意欲を語られ、参加した小学生は、「ゴールボールは音だけをたよりに動かなければならなくて、初めは不思議な感覚だったけど、最後は楽しかった」と満足気。企画運営を行った平野さんは、参加者のそんな様子を横目に「事業を行うことの難しさを今回まずは身を以て知った。いい経験にして次につなげたい」と自分に厳しく振り返りました。

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(左)講演会の様子(右)アイマスクをしてゴールボール体験

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(左)安達さんの見事なスライディング!(右)安達さんと体験参加者の記念写真

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