3月2日、3日に札幌国際大学で開催された日本体育測定評価学会第18回大会において、本学博士後期課程(体育学研究科体育学専攻)1年(発表時)の沼田薫樹さんが「優秀発表賞」を受賞しました。本賞は、当該大会における研究発表の中から、機関誌編集委員などの厳正なる審査により選ばれた優れた発表を表彰するもので、今回は8件の受賞があり、そのうちの1件に沼田さんの発表が選ばれました。

受賞した沼田さんの発表演題は、「項目反応理論を用いたバレーボールにおけるゲーム評価項目の困難度」でした。バレーボールにおける試合中のパフォーマンスをデータ化し、セット取得に結びつく攻撃の指標に関する評価基準を導き出したものです。この研究にあたり、平成30年度九州大学秋季バレーボールリーグの15試合51セット分(102データ)のサンプルを収集・分析した沼田さん。「根気のいる作業でしたが、導き出す測定・評価方法を考案・作成しながらの時間は充実したものでした。」と研究に費やした時間を振り返りました。今大会は沼田さんの出身大学である札幌国際大学で開催されたことから、修士課程までの指導教員であった小林秀紹教授らからも祝福をいただいたそうで、「祝福と激励が2倍でした。今後もデータや数値を読みやすいものへ“見える化”・“デザイン化”していきたい。ますます頑張ります」と抱負を述べました。

共同研究者である本学女子バレーボール部監督の濱田幸二教授は「現在も本学女子バレーボール部の戦術コーチになってくれていて頼りにしている。今回の研究も今のチームに還元してほしい」と研究成果を実践現場で活用することに夢を膨らませていました。また、“ゲームパフォーマンス分析”を専門分野の一つにする指導教員の髙橋仁大教授は、「この多方面にわたる測定評価に関する研究が結集する日本体育測定評価学会で、ゲームパフォーマンス分析に焦点を当てた研究で受賞できたことは、驚く程嬉しい。可能な限り実践に近づけたシンプルなプレゼンにしたことが評価されたと考える。」と喜びの感想を述べられました。

学長報告にて【(向かって左から)濱田教授、松下雅雄学長、沼田さん、髙橋教授】8
学長報告にて【(向かって左から)濱田教授、松下雅雄学長、沼田さん、髙橋教授】

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