令和2年10月3日、4日にオンラインで開催された第40回日本登山医学会学術集会において本学修士課程(体育学研究科体育学専攻)2年の照内明良さんが奨励賞を受賞しました。

この奨励賞は、その前年に「登山医学」およびその他の学術誌に発表された登山医学に関する論文および著書を対象として、優れた業績をあげられた会員1名に対し授与されるもので、2001年に山本正嘉教授が受賞してから本学関係者が数々受賞しており、照内さんで7人目の受賞となりました。

照内さんの研究は、「登高速度のわかる機器を用いて体力相応の歩行ペースを自主学習する試み」と題し、体力相応の歩行ペースで登山することで、心臓突然死を起こすリスクを軽減することに寄与できる可能性があると示したもの。アドバイスをどのように登山者に伝えるか、どのような指導をすればうまく登山者自身の体力にあったペース等を学習していただけるか、指導者が一方的に教えるのではなく登山者自身が学ぶことを大切にして計画した研究です。具体的には1回目の登山で登山者の体力に合ったペースを把握できるテストを考案し、中高年者を対象に実施。テストで得られた体力相応の歩行ペースが次回からの登山において有効であるかを検証しました。その結果、登山中に心臓が苦しい、息切れがするという事案がなくなったため、今後山岳遭難対策の一助となることが期待されます。

コロナ禍で学会がオンラインで開催されたためようやく賞状を手にした照内さんは、後日学長報告で「今まで関わってくれた方々に受賞を報告し、喜んでもらえたことがとてもうれしかった。今後は登山ガイドの資格も取って研究などに生かしたいです」と今後への意欲をみせました。松下雅雄学長は「方法を示すのではなく、登山者自身に考えさせることで指導者と登山者のトラブルも減らすことができると思う。このような研究が進めば事故が減り、スポーツを楽しむ人がより増えると思うので、ぜひ頑張ってください」と激励しました。

左から指導教員の山本教授、照内さん、松下学長左から指導教員の山本教授、照内さん、松下学長

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