6月16日に元阪神タイガースの横田慎太郎さんが、鹿屋体育大学とNHK鹿児島放送局の共催で開催したNHK大学セミナーで「諦めない心」をテーマに講演しました。会場の水野講堂には本学の1年生を対象にした「キャリアデザインⅠ」受講生約170人が集い、横田さんの体験から溢れ出る言葉に熱心に耳を傾けました。

 東京都生まれで3歳の時に鹿児島県日置市に移住した横田さんは、プロ野球選手だった父親の背中を見て育ち、自分もプロ野球選手になりたいという幼い頃からの夢を実現させるために、小さな目標を毎日立てて実行してきたと話しました。県外の高校からも声がかかる中、迷わず鹿児島実業へ進学。甲子園出場は叶いませんでしたが、2013年に阪神タイガースにドラフト2位で指名され、「努力は裏切らなかった」と実感したそうです。

 2017年に脳腫瘍と診断された横田さんは「横田君、1回野球のことは忘れてください」と医師に言われ「頭が真っ白になった」そうですが、たくさんのファンから手紙や千羽鶴が届き、「もう1回グラウンドで野球をしたい、そう思えたのは間違いなくファンのみなさんや周りの支えがあったおかげ」と振り返りました。2019年に引退を決意した横田さんに球団が用意した最後の花道“引退試合”での名プレイは、「奇跡のバックホーム」と呼ばれて語り継がれ、テレビドラマにもなりました。「必死で野球と向き合い続けたからこそ、野球人生の最後を最高の形で終われた」と話す横田さん。引退後、今度は脊髄への腫瘍の転移が見つかりますが、両親の支えによって再び前を向き、自分の経験を通して悩み苦しんでいる人たちの力になりたいという新たな目標を立てて治療に臨みました。「神様は乗り越えられない試練は与えないという言葉が浮かんだ」と話し、「今苦しい思いをされている方、悩み苦しんでいる方、絶対に自分に負けず自分を信じて、目標を持って目標から逃げず、少しずつ少しずつ前に進んでみてください。きっと幸せな日が来ると思います」と締めくくりました。

 講演後はNHK鹿児島放送局の都倉悠太アナウンサーの進行で学生からの質問に答えるコーナーが設けられ、一つひとつの質問に丁寧に答える横田さんの真摯な姿勢が印象に残りました。終了後、横田さんは割れんばかりの大きな拍手に包まれて会場を後にし、学長室で金久博昭学長、前田明理事・副学長、藤井雅文野球部監督らとしばし懇談しました。

「諦めない心」を演題に講演する横田慎太郎さん

「諦めない心」を演題に講演する横田慎太郎さん

「キャリアデザインⅠ」の本学受講生約170人が水野講堂に集いました

「キャリアデザインⅠ」の本学受講生約170人が水野講堂に集いました

NHK鹿児島放送局の都倉アナと進行した質疑応答Q&Aコーナー

NHK鹿児島放送局の都倉アナと進行した質疑応答Q&Aコーナー

左から前田理事・副学長、金久学長、横田さん、NHK鹿児島放送局の都倉アナウンサー

左から前田理事・副学長、金久学長、横田さん、NHK鹿児島放送局の都倉アナウンサー

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