令和4年9月3日、4日に開催された日本武道学会第55回大会において、本学博士課程3年の志々目由理江さんが優秀論文賞を受賞しました。
志々目さんの論文は、「柔道選手における運動間に行う短時間の前腕筋群へのアイシングが把持筋持久力に及ぼす影響」と題し、柔道競技において把持筋持久力の低下を抑制するためのリカバリー法について研究を行ったものです。柔道競技の組み手において相手柔道衣を掴んで離さない「把持筋持久力」の強弱は、勝敗を大きく左右する体力要素の一つであるとされています。一方で、試合による把持筋持久力の発揮がもたらす前腕筋群への筋疲労は著しいため、そのリカバリー法は国内外の柔道競技の大会で勝ち進むために重要な鍵となります。志々目さんの研究では、実際の柔道の試合時における組み手を想定した前腕筋群を疲労させる課題運動を5分間の休息時間を挟み繰り返し実施し、休息時間に行うリカバリー法の効果について検証しました。その結果、休息時にアイシングならびにアイシングとストレッチを実施すると把持筋持久力の低下を抑制することができました。これらのリカバリー法は実際の柔道の試合現場でも実施でき、有効であるとされ、今回の受賞につながりました。
受賞に際し志々目さんは、「この度は、優秀論文賞という名誉ある賞を頂戴し、大変光栄に思います。また、熱心に指導くださっている指導教員の藤田先生をはじめ、より良い研究となるようご意見・アドバイスをくださった先生方には心より感謝申し上げます。この賞に恥じぬよう、一柔道家として今後も研究に邁進してまいりたいと思います」と感謝の気持ちを述べつつ、「自身の現役選手時代の経験がこのような大きな成果として実を結ぶことができたのも、鹿屋体育大学の充実した環境のおかげだと思っております。今後はこの研究をより一層深めて追及し、その研究成果が本学柔道部、そして日本柔道界における競技力向上の一助となるよう努めてまいりたいと思います」と今後に向けた抱負を語りました。
また、指導教員の藤田英二准教授は、「志々目(旧姓:森﨑)さんは、現役時代には講道館杯で優勝するなど、日本でトップクラスの柔道選手でした。自身のアスリートとしての経験の中で、大会でのトーナメントに勝ち上がるためのリカバリー法について研究を進め、有益な知見を得ることができました。今後は研究者として日本柔道の発展に貢献していけるように期待しています」と今後の期待を述べました。

賞状を持つ志々目さん、後日学長報告に訪れた藤田准教授(写真左)と金久博昭学長(写真右)

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