令和4年10月8~9日に開催された2022年度日本水泳・水中運動学会年次大会において、本学の成田健造講師と、博士後期課程2年加地智哉さんが研究奨励賞を受賞しました。3年ぶりに対面形式で行われた当学会は口頭発表22件、ポスター発表12件の合計34件の発表があり、うち5件に研究奨励賞が授与されたなかでの2件が本学関係者です。

「クロール泳中の身体セグメントの姿勢・動作速度から抵抗力を考える~圧力抵抗の観点から~」と題した成田講師の発表論文は、競技、研究の両面で追究されている「抵抗力が小さい泳ぎ方はどのような泳ぎ方か」を流体力学的な視点から研究したもので、今回、実際の水泳運動の特徴を考慮した「抵抗力に関連する泳動作指標」を考案しました。そして、その新しい指標を用いたところ、クロール泳中の抵抗力との関連が強く表れ、人間特有の「水泳運動時の抵抗力」を考える新たな視点を評価されたものです。

「キック動作および泳速度変化に伴うクロール泳中の手部の推進力」と題した加地さんの発表論文は、クロール泳での「キック動作の役割」について言及するために、①脚に浮きを挟み腕だけで泳ぐ運動②浮きを挟まずに腕だけで泳ぐ運動③脚をつかってキックしながら泳ぐクロール泳の三つの運動を三次元で解析し、同時に泳者の手に着けたセンサーから手の推進力を推定することで、三つの運動の違いについて評価しました。この研究で、クロール泳はキックを行うことで小さな手の推進力で高い泳速度を実現していることがわかり、「クロール泳でのキックは推進に有効な手段である」という重要な知見が得られたことを評価されたものです。

後日、成田講師と、加地さんの指導教員である田巻弘之教授が出席し、国立研究開発法人産業技術総合研究所で働く加地さんはリモートで、金久博昭学長への学長報告に出席しました。そこでは、2名が受賞した喜びと、その他の受賞者も本学卒業者や関係者等でもあることから、本学の水泳・水中を研究する環境・設備が本当に世界でも稀有であることをベースに、今後のますますの研究の追求・発展を期待する会話で始終盛り上がりました。そして学長からお二人に「10年後を見据えた研究を行ってほしい」とお声掛けし、加地さんへ「多くの論文をパブリッシュし、鹿屋体育大学で水泳研究をさらに広めてほしい」や「世界に羽ばたいて鹿屋体育大学に帰って来てほしい」と、成田講師へは今回の動作指標に着眼を置いたことに興味を示し、賞賛しながら「若手の研究仲間とともに切磋琢磨しながらますます頑張ってほしい」と激励の言葉をかけました。
また、最後に学長は、最近の学内関係者の学会賞が続くことを喜び、このような報告が続くことを期待しつつこのたび広報室で準備できた副賞の本学名入りボールペンを授与しました。

(写真左)成田講師、金久学長、田巻教授 (写真右)加地さん

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