大会の様子8

令和5年3月4日(土)から5日(日)の2日間、本学において「日本スポーツマネジメント学会第15回大会」が開催されました。本大会は、全国各地から延べ205名の皆様にご参加いただきました。

1日目

大会開催の前にスポーツパフォーマンス研究センターの施設見学会が実施され、鈴木智晴特任助教及び柏木涼吾特任助教による各種計測装置の解説が行われました。トラックマンやハイスピードカメラ等の装置を用いた測定を体験する機会も設けられ、参加者は同施設を興味深く視察していらっしゃいました。

施設見学で説明を行う鈴木特任助教(1枚目)と柏木特任助教(2枚目)9

施設見学で説明を行う鈴木特任助教(1枚目)と柏木特任助教(2枚目)

大会の開会にあたり本学の隅野美砂輝准教授(スポーツ人文・応用社会科学系)が、「今回の大会は、コロナ禍以降初めての対面での開催となりました。ぜひ、対面ならではの交流を深めていただき、充実した大会としていただければと思います」と挨拶しました。

講演として、日本スポーツマネジメント学会会長で順天堂大学大学院教授の小笠原悦子氏から「これからのスポーツマネジメント」と題して講話がありました。スポーツマネジメントを学問として学ぶきっかけとなったアメリカ留学のエピソードを導入として、恩師であるスポーツマネジメント学の権威チャラドレイ博士が提唱する理論をもとにした今後のスポーツマネジメントのあるべき姿に関して説明しました。

次に「スポーツによる地域創生」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。まず、かのやスポーツコミッション会長の代理として鹿屋市役所の奥村隆輔氏から、鹿屋市が取り組んでいるスポーツを軸とした取り組み「かのやスポーツコミッション」に関すること、現状の課題及び今後の展望に関する説明がありました。次に、鹿児島レブナイズ代表取締役社長の有川久志氏より、鹿児島レブナイズの概要、チームが実施している地域密着活動の内容及びプロスポーツが地域にもたらす力について説明されました。最後に本学の前田明理事・副学長から、鹿屋体育大学の開学時のエピソードを挟みつつ、鹿屋体育大学の研究内容、広報活動方法及び地域創生に大学としてどのように関わってきたかについて具体例を交えて説明しました。

その後、シンポジウム登壇者と隅野准教授を含めた4名によるディスカッションが行われ、スポーツイベントの「見せ方」に関することや、鹿屋市、鹿屋体育大学が持つスポーツによるまちおこしのポテンシャルについて、既に個々で実施されている活動をどのように大学としてまとまった活動をしていくか等、参加者からの質問も飛び交う等活発な意見交換が行われました。

講話を行う小笠原氏10

講話を行う小笠原氏


左から)奥村氏、有川氏、前田理事・副学長11

シンポジウムに登壇した3名
左から)奥村氏、有川氏、前田理事・副学長

2日目

「大学によるスポーツイノベーション-地域創生を視野に-」をテーマにシンポジウムが開催されました。

はじめに、大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所副所長の菅文彦氏によりスポーツを通じた大学の地域創生への関わり方等について、大阪成蹊大学と自治体・地元プロスポーツクラブとの連携事例等を交えながら趣旨説明がありました。続いて行われた発表では、まず本学の金久博昭学長が、スポーツを通じた本学と地元鹿屋市との連携事例やスポーツイノベーション推進機構の設置について、また、コロナ禍において進展した社会のデジタル化を取り上げ、大学やスポーツ界におけるDX人材の育成について今後の展望も含めて話しました。次に、大阪体育大学の原田宗彦学長が、大学と地域・社会貢献の在り方について、大学が地元や近隣自治体、企業との連携を行うことで地域の発展に寄与することに繋がると説明し、今後、大学と地域を繋ぐ窓口を明確にするなど、地域創生に向けて大学側の仕組みを構築する必要性を述べました。

その後、質疑応答が行われ、地域との連携を大学としてどのように事業化していくか、また、都市部の大学と地方部の大学の地域との関わり方について等議論が交わされました。最後には登壇者に向けて会場からあたたかい拍手が贈られました。

2日間にわたり開催された同学会は久々の対面での開催ということもあり、参加者同士の会話・議論も弾み、充実の2日間となりました。

左から)菅氏、金久学長、原田氏12

シンポジウムに登壇した3名
左から)菅氏、金久学長、原田氏

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