平成31年3月13日、14日に東海大学湘南キャンパスで行われた日本コーチング学会第30回学会大会兼第12回日本体育学会体育方法専門領域研究会において、大学院修士課程2年の小原侑己さんと教育企画・評価室の近藤亮介特任助教が口頭発表で「優秀発表賞」を受賞しました。また、体育学部スポーツ総合課程4年の田川浩子さんはポスター発表で同賞を受賞しました。この賞は、コーチング学の発展に寄与する優れた発表者に贈られるもの。同大会では口頭発表の30名、ポスター発表の65名の中から各3名が選考されました。受賞した6名のうち3名が本学の学生・教員という素晴らしい結果となりました。3名それぞれ行った学長報告では、研究の概要や今後の目標等を語られました。

 

―小原侑己さん(大学院体育学研究科修士課程体育学専攻2年)―

◆研究テーマ:大学女子バスケットボール選手が自主的に課題解決策を考えてトレーニングに取り組む手法の考案と成功事例
◇研究の概要:半年間、コーチや監督などの指導者からの指示ではなく、選手に課題解決策を考えさせ、解決に取り組むようにするというもの。
◆受賞者のコメント:共同研究者の木葉一総准教授、指導教員の山本正嘉教授をはじめ、研究に協力してくださった選手のみなさんのおかげで受賞することができました。この研究を基にもっと掘り下げ、形のあるものにしていきたいと思います。

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受賞した小原侑己さん           左から山本教授、松下雅雄学長、小原さん、木葉准教授

 

―近藤亮介特任助教(教育企画・評価室)―

◆研究テーマ:スポーツ指導コンピテンシーを可視化する客観的評価テスト(SCCOT)の開発
◇研究の概要:スポーツ指導者やそれを目指す体育専攻学生が、多様で複雑なコーチング活動の中で状況に対応しながら適切な行動判断を行う資質・能力を、「どの程度身につけているか」を把握するための客観的評価テスト(SCCOT:Sports Coaching Competency Test)を開発しました。
◆受賞者のコメント:AP事業(注)における教育の質保証の充実を図る中で作成したSCCOT開発研究が評価され、とても嬉しいです。これからSCCOTを広く普及することに力を入れることはもちろん、色々な方の意見を取り入れ、より良いものにしていきたいと思います。
(注)「大学教育再生加速プログラム」の略称。詳しくは、こちらをクリック

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教育企画・評価室の皆と一緒に学長報告             松下学長との懇談
(左から松下学長、近藤特任助教、濱中良専門員、
       金高宏文教授、岡田あゆみ事務補佐)

 

―田川浩子さん(体育学部スポーツ総合課程4年)―

◆研究テーマ:運動意識の発生分析から得られる実践知の活用に関する研究
◇研究の概要:一流競技者へのインタビューから、競技発達に有益なコツやカンなどの運動意識およびその練習手段といった実践知を明らかにしました。次にそれを自らの競技パフォーマンス改善に活用して、実践知の有効性や限界、注意点を明らかにしました。
◆受賞者のコメント:受賞が発表されたときは、とても驚きました。今後も実践場面で活用できる知見や客観的データの収集・分析を積み重ね、自分だけでなく、他の競技者の競技力向上にも寄与できる実践研究をしていきたいです。

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受賞した田川浩子さん         共同研究者と一緒に学長報告
                   (左から小森大輔講師、松下学長、田川さん、山口大貴さん、
                                   金高教授、瓜田吉久教授)

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