令和2年12月2日オンラインで開催された第6回日本スポーツパフォーマンス学会大会において本学の村上俊祐助教(スポーツ・武道実践科学系)が学会賞を受賞しました。

今大会のテーマは「スポーツパフォーマンス研究論文投稿・掲載促進のための作戦会議~SP研究ならではの論文を大切にするために~」としてシンポジウムが開催されるなか、一般発表としては24題の論文投稿がありました。

村上助教の論文は「テニスの上級者はどのようにスイングしインパクトしているのか?―大学生テニス選手のグラウンドストロークにおけるスイングスピード・ラケット面角度・スイング軌道およびインパクトスポットに着目してー」と題した、テニスのグラウンドストローク時のスイングワークと打球の質の関係について検証したもの。結果フォアハンドとバックハンドではラケット面角度とスイング軌道に違いがあり(フォア:ラケット面を7.6°下に傾け28.7°斜め上方にスイング、バック:ラケット面はほぼ垂直で25.1°斜め上方にスイング)、そのことがフォアハンド・トップスピンにおける打球スピードの高さ、回転数の多い要因であると示唆され、また、グリップの違いや技術レベルにより、インパクトスポットにも異なる特徴がみられることが明らかとなったことが評価されたものです。

受賞に際し村上助教は、「この研究はソニーネットワークコミュニケーションズとの共同研究で得られたデータを用いて分析したもので、スイングワークや打点といった動作にも目を向けることで、選手の特徴を考慮した評価や指導に繋げることができると考えます。今後も選手や指導者が活用できるような実践的研究を進めていきたいと思います」と今後への意欲をみせました。本学テニス部学生の協力やスポーツパフォーマンス研究センターの球質測定機器など、コロナ禍でも本学が所有する設備や環境を可能な範囲で有効活用しての論文執筆の結果が認められた形でもあり、今後の活躍が期待されます。

村上先生お顔と賞のご紹介8

写真:村上助教と今回いただいた楯と賞状

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