体育大学の「学び」ってどんなのがあるの? ー研究室訪問ー

このページでは本学の先生方の専門分野をわかりやすく紹介しています。

20210719 eiraku

海とヨットが大好きだった少年は、国体のセーリング競技や全日本学生ヨット選手権大会等で何度もチャンピオンに輝き、きっかけをつくってくれた大学の教員になった。競技の世界で生きてきたが、海もヨットも「嫌いになったことはない」と言い切る。小麦色に焼けた肌がまぶしくて、榮樂先生は波と青い空が似合うまさに“海の男”。話しているだけで周りを幸せな気持ちに包み込むやさしさがあるのは、少年時代の純粋な眼差しが今も残っているからだろう。

ー榮樂先生はヨット部の顧問教員で監督をされていますが、ヨットとの出合いは?

榮樂 出身が鹿児島県の旧内之浦なので、小学5年生の時に本学の公開講座に参加したことです。そのときヨットを教えてくれた鹿屋体育大学の学生が佐賀県の出身で、「うちの実家の下宿でよければ両親を説得するよ」と言ってくれて、そのひと言で中学3年生の夏休みに学生の実家に引っ越して佐賀県立唐津西高校を受験、進学しました。西高、工業、東高の3つの高校が佐賀県ヨットハーバーで一緒に活動するクラブがあり、そこの指導者は日本で初めてオリンピックでメダルを取った人たちでしたので、高校から始めても3年経つと全国大会で優勝するレベルにしてもらえるとても恵まれた環境で過ごすことができました。

ー榮樂先生の研究内容を高校生に向けてひとことで教えてください。

榮樂 セーリングの競技力向上について研究しており、海洋スポーツの普及にも力を入れています。海が好きという人を増やしていきたいです。

ー学生に望むことは?

榮樂 常に指導者的な感覚を持って学んでいってほしいです。そうすることで先生が言っている意図が理解できるようになり、会話が深くなると思います。

ー榮樂先生は本学大学院の修了生ですが、体育大の魅力は何でしょう。

榮樂 自分たちで考えて新しいことをやろうと思えば、フットワーク軽く何でもできることです。ただ、学生がそのことに気づいていないこともあるので、もどかしいしもったいないと思います。

ー公開講座で、子どもたちに優しく指導する榮樂先生の姿が印象的でした。

榮樂 学生には「鬼」って言われているんですよ。「熱がくると熱返す」みたいな感じのタイプですね。自分の中にスイッチがあって、ヨットが専門ですが、マリンスポーツをするときはいかに楽しく遊ぶかを考えます。海の魅力は競技を離れると、違う遊びができること。競技だけだと縛られてしまうので、学生にももっとこのことに気づいてほしいですね。

(取材・文/西 みやび)

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ちょっぴりニヒルで一見近寄りがたい雰囲気があるが、実は話題が豊富でアイデアが湯水のように溢れ出る。鹿屋体育大学に着任して30年以上の歳月が流れ、瓜田先生が心に秘めた体育大への愛情は半端ない。筑波大学の学生時代に、砲丸投げの日本記録を樹立した。鍛え抜いた身体は、まさに動く筋肉マン。「ポテンシャルはあるので、底力を発揮できるかどうかこれからが勝負」と、開学40周年後の体育大に期待を寄せる。

ー瓜田先生の研究内容を高校生向けにひとことで教えてください。

瓜田 体力トレーニングの方法を教えています。特に「筋力トレーニングの仕方について」がメインで、陸上の指導方法論もやっています。

―学生に対してはどんな指導を?

瓜田 こういうのあるから考えといてね、と資料も渡すしミーティングもするよ、話も聞くよ、アドバイスもするよ、でもいつか必ず聞くよ、と言ってじんわりじんわり考えさせます。前振りしておいて、で、どうだった? と尋ねる。“前振り男”と呼ばれています(笑)。前倒しで準備にじっくり時間をかけてぎりぎりまで考え、よーいどん!のときにスタートが遅れないように、というのが基本的な考え方です。学生には自分で問題を見つけて課題を解決し、自分で判断しながら進んでいける自立した力を身に付けてほしいです。

―砲丸投げの日本記録を樹立された時の話を聞かせてください。

瓜田 最初の日本記録は大学4年生の時で、17m16でした。その2日ぐらい前に優勝してガッツポーズする夢を見たんですよ。試合の当日は周りに人がたくさんいるのに人が見えず、光の筋がスーッと見えてそこに向かって投げるという不思議な体験をしました。(日本記録を)投げたいという“思い”がずっとあったからだと思います。思いは自分自身を動かすものなので、やるべきことをやっていれば結果は普通はついてくる。ついてこなければ「何か」が不足しているので、その何かを探さないといけない。自己最高記録はユニバーシアード神戸大会の17m52(1985年、日本記録)です。

―ご自身の経験から、学生に言いたいことは?

瓜田 失敗したり、くよくよすることもあるけれど、分別をわきまえた上でまずはやってみなはれ、ですね。

―最後に瓜田先生の趣味を教えてください。

瓜田 身体を動かすことと、歩きながら考えることです。身体を動かしていると、不思議と頭も冴えてくる。新しい発想が生まれるとうれしくて。ちょっと変わった趣味です(笑)。

(取材・文/西 みやび)

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高校時代プロサッカー選手を目指していた青木先生には、さわやかなサッカー少年の面影が残る。1年生の時にものすごく手がかかった学生が、やがて右腕の存在になってくれて、最後は優秀になりすぎて右手が重くなりすぎた卒業生の話をしてくれた。紡ぎだされる言葉にユーモアのセンスが溢れ、楽しい先生だ。あいうえお順で始めるのでトップバッターでお願いします、と連絡したら「急がないと次にいけないですね!」とすぐに電話をもらった。気配りもすごい。学生とも真摯に向き合い、とにかく面倒見がいい印象を受けた。

―青木先生の専門分野はコーチ学ということですが、高校生に向けて研究内容をひとことで教えてください。

青木 サッカーの競技力向上に関連することを主として研究しています。

―新たに入学してくる学生に望むことは?

青木 うちの大学には高校時代にすでにスペシャリストとして活躍していた学生もたくさん入ってきますが、他の学生からいろんなことを吸収できるようにオープンマインドで生活できるような状態で最初からいてもらえたらと思います。体育スポーツ・武道、あるいは授業を通じて、その道の一流の人間として活躍してもらうための4年間を過ごしてほしいです。

―青木先生は本学の卒業生でもいらっしゃいますが、入学しようと思ったのは?

青木 高校のサッカーの先生に勧められたのがきっかけです。高校時代、サッカーの韓国遠征で、鹿屋体育大学のサッカー部の学生とホテルが一緒でした。当時は、「鹿屋体育大学」を知りませんでしたが、調べていくうちに魅力ある大学であることを知りました。

―最後に、一流になる秘訣は何だと思いますか?

青木 ポジティブという言葉に尽きると思います。公務員のスペシャリストでもいいし、教員でもいい。卒業後はそれぞれが進んだ道で、プロフェッショナルとして活躍してほしいですね。

(取材・文/西みやび)

※所属およびインタビュー内容は、取材当時のものです。

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