男女共同参画推進室では、女性研究者支援について検討を行ううえでの情報を得るために、第3回NIFISAセミナー(2月29日―3月12日)への女性参加者との意見交換会を実施しました。
 NIFISAとは、平成26年度から、文部科学省からの委託を受けて実施している「鹿屋体育大学国際スポーツアカデミー形成支援事業」の英語略称名です。
 NIFISAセミナーは、国内外の大学と連携し、本学の特徴を活かして、アジアでのオリンピック教育プログラムの開発とグローバル人材を育成することを目的として開講しており、その対象は、主にアジア諸国の大学院生レベルの学生及び各国のオリンピック委員会(NOC)からの推薦が得られるトップコーチや指導者です。

1.日 時:平成28年3月4日(金)12:40~13:10
 
2.場 所:鹿屋体育大学学生食堂

3.参加者:タイ、ベトナム、スリランカ、インドネシア、韓国、台湾からの第3回NIFISA参加者の女性10名

4.意見交換会の概要

 出席者は、出身国における女性研究者、女性教師、女子学生などの置かれた状況を積極的に語ってくれました。
 性差別はほとんどなく、大学の研究者、管理職、学長職における女性の比率が男性よりもやや高い国がある一方で、まだジェンダーに基づく固定観念が強い国があることもわかりました。また、女性教員の比率が男性と比べてかなり高い国もありましたが、その理由は男女共同参画社会が実現しているからではなく、教員になるのに必要な学位の取得に時間がかかるため、男性の多くが教員にならず、IT関連など、より収入を得られる他の職業に早く就職する傾向があるからだという説明がありました。
 今回の懇談会で、日本では、男女共同参画の実現の度合いを評価する尺度として、研究者や管理職など、職種や職階における男女比が通常用いられますが、社会状況などが日本とは異なるアジアの国々では、必ずしもこの評価尺度を適用できるとは限らないという新たな視点も得ることができました。

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