1月28日~30日の3日間、鹿屋体育大学学生食堂でラーメンフェアが開催されました。学生食堂では毎回好評のカレーフェアやランチバイキングなどのイベントを開催していますが、今回は初めてのラーメンフェア。極太麺にこってりした味噌豚骨のスープがからむ「味噌豚骨つけ麺」、鹿屋体育大食堂オリジナルのボリュームたっぷりの「どっかんラーメン」、支那そばのようにあっさりした味の福島県喜多方市のご当地ラーメン「喜多方ラーメン」が3日間日替わりで提供され、昼時になると食堂の外まで行列ができ、多くの学生や教職員が限定のラーメンを味わいました。
3日間で500杯以上の売れ行きを見せたラーメン企画は好評で、特に体大オリジナルのどっかんラーメンを食した人からは「見た目のボリューム感には驚いたが、麺とスープは塩味で意外とあっさりしていて食べやすく、とてもおいしかった」との感想が聞かれました。
(左)賑わう学生食堂(右)450円のどっかんラーメン
競泳の競技力等の強化を図るため令和2年1月25日から2月22日の日程で鹿屋体育大学を訪れ、合同練習を行っている中国広東省二沙体育訓練中心競泳チームの代表者が、合宿中の2月5日に松下雅雄学長を訪問しました。
松下学長の下を訪れた兪金刚コーチと兪李妍選手は、「施設や設備等、環境がとてもいいのはもちろんのこと、従来とは違う練習方法・練習メニューを教えてもらえて、とても充実しており日々勉強になっている」とお礼の言葉を述べました。松下学長は「これからが大事な時期、一人一人がそれぞれのコンディションを整えながら今回の合宿での成果を十分に発揮して頑張ってください」と励ましの言葉をかけました。また、4週間に渡りサポートしてきた鹿屋体育大学水泳部顧問教員である萬久博敏准教授は「1カ月近くハードな練習、スケジュールで取り組んだ今回の合宿で何か一つでも身になったと思ってもらえたらありがたい。」と、長期スパンでのその成果がみられることを期待した言葉をかけました。
他国を訪れてまで強化に励むトップアスリートとの練習から刺激を受けた本学の水泳部員たちにも、さらなる活躍が期待されます。
(左から)松下学長、兪李妍選手、兪金刚コーチ、萬久准教授
国際大会・全国大会等で顕著な成績を収め、鹿児島県のスポーツ振興に貢献した選手を表彰する鹿児島県知事表彰「スポーツ部門」で、鹿屋体育大学からも学生10名が表彰されました。表彰式は2月4日に鹿児島県庁で行われ、三反園訓知事から受賞者へ表彰状等とともに激励の言葉が贈られました。一部の学生は授業等が重なり残念ながら出席できませんでしたが、出席した学生らは受賞の喜びを胸に、誇らしげな表情で表彰を受けていました。
受賞式後カヌー部元キャプテンで4年生の柚野秀斗さんは「鹿児島県知事表彰という素晴らしい賞をいただくことができ大変うれしく思います。大学への入学を機に鹿児島県にやってきて4年間、鹿屋体育大学の皆さんを始め地域の皆さんに支えられてこのような結果を残すことができました。今年の鹿児島国体では、カヌー部の後輩のみんなが先頭に立って結果を残してほしいと思います」と感謝の言葉と後輩への期待の言葉を述べました。
鹿屋体育大学では、これからも地域の皆さまのご期待に添えるよう、引き続き学生の競技力向上のための施策を行っていきます。今後とも学生への温かいご声援をよろしくお願いいたします。
【鹿児島県知事表彰「スポーツ部門」受賞者(本学関係)】
区分 | 種目 | 氏名 | 功績 |
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個人 | カヌー | 柚野 秀斗 | 2019年度日本カヌースプリント選手権大会 男子カナディアンフォア500m 優勝 |
森 愛奈 | 2019年度日本カヌースプリント選手権大会 女子カヤックペア200m 500m 優勝 |
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林田 薫 | 2019年度日本カヌースプリント選手権大会 女子カヤックペア500m 優勝 |
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田原 瞭太 | 2019年度日本カヌースプリント選手権大会 男子カヤックペア200m 優勝 |
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橋沼 新 | 2019年度日本カヌースプリント選手権大会 男子カヤックペア200m 優勝 |
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ボート | 四方 美咲 | 第97回全日本選手権大会ボート競技 軽量級女子ダブルスカル 優勝 |
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谷口 智佳子 | 第97回全日本選手権大会ボート競技 軽量級女子ダブルスカル 優勝 |
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団体 | カヌー | 田原 瞭太 森黒 開 安藤 久騎 下川 拓樹 |
2019年度日本カヌースプリント選手権大会 男子カヤックフォア500m 優勝 |
(左)表彰式の様子(右)受賞したカヌー部のみなさんと顧問教員の中村夏実准教授
令和2年1月30日、本学スポーツ情報センター主催の「スポーツ情報セミナー」が学内で開催されました。今年度のセミナーは「動画分析アプリによるスポーツアナリティクスの現状と今後の可能性」をテーマとし、本学OBが勤務するアプリケーション開発会社(株)SPLYZAから代表取締役の土井寛之氏と、OB鈴木元気さん(2013.3卒)を講師としてお招きして行われました。
(株)SPLYZAでは、競技成績の向上はもとより、過酷な勤務状態から働き方改革が叫ばれている教員の課外活動にかかる負担の軽減を、今の時代生徒も持っているスマートフォンを活用して実現させたいとアプリを開発。大学時代はバスケットボール部に所属し、2年生の時からアナリストとしてもチームに貢献してきた鈴木さんが、試合が重なると睡眠時間を削り分析に没頭した時期もあったと当時を振り返りながら、自社のアプリ活用の事例を紹介しました。少人数が時間をかけて分析していた時代からチームの全員がアナリストになれるようなアプリの紹介をしながらも、「問題発見能力や問題解決能力はスポーツをする時だけではなく、仕事をする上でも必要な能力である。問題解決方法に正解はない。そこが面白さでもある」と競技成績の向上だけではなくさまざまシチュエーションでも役立つようなキーワードを交えながら、アナリストの役割の重要性を後輩たちに伝えました。
先輩の活躍を聞こうとセミナーに参加した約30名の後輩たち学生は、講義の後に組まれた演習等にも積極的に参加する姿が見受けられ、とても充実した時間となりました。
(左)鈴木さんによるセミナーの様子(右)演習にチャレンジ!
令和2年1月30日、31日に競技力向上を担う指導者としての資質向上を図ることを目的に、毎年開催しているスポーツリフレッシュセミナー(鹿児島県教育委員会・鹿屋体育大学主催)が開催されました。このセミナーは中学校、義務教育学校、高等学校等の保健体育担当教員や運動部活動指導者等を対象として、体育・スポーツ及び健康に関する専門的研究や最新のトレーニング法についての研修で今年度は 22名が参加。90分の講義5コマと実技指導が2時間、グループ討議1時間と充実の研修日程が組まれ、本学の教員が講師となり行われました。
「トレーニング概論」と題して行われたスポーツトレーニング教育研究センターのセンター長である山本正嘉教授の講義では、“科学的なトレーニング“とは一日にしてはならず、また高度な精密機械等がなくても紙一枚から始められるといった内容の講義。また、同センターの髙井洋平准教授は、スピードやパワーのトレーニングは年齢や強度、個人の体格など様々な要素が絡みあっていること等を多くのデータを提示して説明し、1人1人の個性と向き合った指導が将来に結びつくことの大切さ等も含んだ講義となりました。その後、仲間意識の向上やチーム競技で動きながら他者の動きを読み取る訓練に繋がる鬼ごっこをアレンジしたようなウォーミングアップと、市販の台車を使った体幹トレーニングを紹介しました。藤田英二准教授は「スポーツ障害の予防と対策」の講義で、正しいストレッチ方法を実践しながら説明し、形だけのストレッチにならないように常にどの筋肉が伸びているかを意識することが重要であることを伝えました。
2日間のセミナーの最後には、スポーツ心理の講義を担当した幾留沙智講師とスポーツ栄養の講義を担当した長島未央子講師を含めた5名が参加した意見交換会が行われ、部活動中の補食や短い時間での効果的な練習などのさまざまな質問に対し、専門分野の教員が中学校や高校の現状も聞きながら丁寧に対応しました。どの講義でも熱心にメモを取る姿が見受けられ、大変有意義なセミナーとなったようでした。
(左)山本教授による「トレーニング概論」の講義(右)台車を使った体幹トレーニングを実践
(左)正しいストレッチを実践(右)意見交換会の様子
鹿屋体育大学学生食堂にてラーメンフェアを開催します。
本学オリジナルのボリュームいっぱいの「どっかんラーメン」など魅力あふれるラーメンをご提供いたします。
皆様のご利用を心よりお待ちしております。
1月28日(火) 味噌豚骨つけ麺
1月29日(水) どっかんラーメン
1月30日(木) 喜多方ラーメン
※昼営業時間のみ(11:00~13:30)
詳細はこちら
令和2年1月10日から1週間の日程で、台湾における高校女子の強豪校である南山高中學女子バスケットボールチームが来学し、本学女子バスケットボール部との合同練習を行いました。
バスケットボールが盛んである台湾において、南山高中學女子バスケットボール部は日本で例えるとインターハイでの昨年の優勝校です。今回の合同練習は、昨年、本学女子バスケットボール部が競技力向上のための対戦相手を求めて台湾に強化練習に出向き多くの高校や大学のチームと強化練習を行った際の交流がきっかけに実現したものです。
来訪の挨拶を受けた本学の松下雅雄学長は「高校生と言っても強豪校と聞いている。お互いに刺激し合って充実した時間にし、今後も交流が続くことをぜひ期待します。」と激励の言葉をかけました。南山高中學の李陸臻監督は「次回も優勝できるような練習にしたい」と意気込みを語りました。
期間中の合同練習は、双方片言の言語やジェスチャーを交えながらの異文化コミュニケーションも体験しながら、互いのチームが良い影響を受け合って取り組める充実の時間となりました。今回の交流を通して木葉一総監督は「1週間でしたが上達が早かった。本学の部員もすべてが良い経験でした」と語り、本学部員の島川帆乃花さん(スポーツ総合課程2年)は「強い練習相手が来てくれたこと自体もうれしく、また人に教えると自分たちの日ごろの練習方法等を見直せるのでとても良い機会になった」と充実の合同練習だったことを振り返りました。
(左)松下学長表敬訪問にて(右)SP研究センター見学にて
合同練習試合の様子
令和2年1月5日、鹿屋体育大学のスポーツパフォーマンス研究センター(以下「SP研究センター」)において、本学OBを主とするJリーガーによる新春Jリーガーサッカー教室が開催されました。この教室はサッカーの発展や地域貢献を目的に、鹿屋市と本学が連携・協力して行う「スポーツ合宿まちづくり推進事業」の一環として行われ、シーズン前のトレーニング及び体力強化等のために本学を訪れた本学OB等のJリーガーが、将来のJリーガーを夢みる小学生の子どもたちと触れ合いました。
FCティアモ枚方の田中英雄選手、鹿児島ユナイテッドFC(~2019年)の中原優生選手、レノフア山口の吉満大介選手、清永丈瑠選手の4名が約80名の参加者を高学年と低学年に分けて担当し、ウォーミングアップから基礎トレーニングなどひとりひとりに声をかけ丁寧にアドバイス。最後に行われたミニゲームでは教わったことを生かして子どもたち全員が積極的にボールを追いかけました。田中選手と清水選手がゲームに参加した高学年チームでは、プロ選手が目の前で繰り広げる洗練されたドリブルやパスに目を輝かせながら、ボールカット等を試みる姿が見受けられました。
教室の最後には、今日のMVPとして各選手が1名ずつ選んだ4名にサイン入りシューズやユニフォームをプレゼント。さらに、すべての選手がサインや写真撮影に時間の許す限り笑顔で応じ、多くの子どもたちと一緒に見学の保護者までが大にぎわいとなりました。
また、今回で8回目の参加となる田中選手は、「このような教室に呼んでいただけることは選手にとってもありがたいこと。4年間お世話になった鹿屋に恩返しできればと思っているので、今後も続けていきたいと思う」と話すなど、この合宿を楽しみながら、シーズンへの鋭気を養う充実の機会になっているようでした。
低学年チームの指導を行う吉満選手(左)と中原選手(右)
ミニゲームに参加する田中選手(左)と清永選手(右)
(左)MVPの4名と(右)練習着やボールにサインをもらい大喜び
令和元年12月21日、22日に開催された日本フットボール学会17回大会において本学の甲斐智大特任助教(スポーツパフォーマンス研究センター(以下「SP研究センター」)所属、本学OB)が、若手研究者の中で優秀な研究発表者へ贈られる学会奨励賞を受賞しました。
今大会のテーマは「フットボールの戦術と体力」で32名が口頭発表を行い、10名の若手研究者の中から2名が受賞しました。研究演題は「速度ベクトルを用いたサッカー選手の試合中における方向転換の定量」で、甲斐特任助教と髙井洋平准教授(鹿屋体育大学スポーツ生命科学系)が共著で発表しました。今回の研究内容は本学のサッカー部が過去3年間に行った公式戦のデータを基に、選手の位置座標から算出した速度ベクトルの向きの変化量を方向転換した角度と定義し、その特徴を定量したものです。この研究は、ミズノ株式会社との共同研究のアイディアと、鹿児島ユナイテッドFCからの現場における選手の評価に関する意見を組み合わせて遂行されました。
これまでは映像から試合時の方向転換の回数が分析されてきましたが、SP研究センターにおけるZXY Sports Tracking System(カイロンヘイゴ社)を活用したことでより精度の高い方向転換の定量化が実現しました。サッカー選手の、ゴールを狙うための加速の瞬間など、攻守さまざまなシーンに選手がどの方向に進みながら加速していくのかを科学的に明らかにすることにより、チーム戦略や体力的な課題解決等に結びつけることが可能となり、今後の戦術の一助となることが期待されます。
受賞報告を受けた松下雅雄学長は「従来の目の前で起きた技・結果を説明してきた時代から、現代は科学的根拠を技術や戦術に結びつけるような時代となってきた。SP研究センターを大いに活用して、これからも新しい時代に合った論文を発表してほしい」と期待を込めた言葉を添えて賞賛しました。
甲斐特任助教は「研究に携わってくれた方々の知識と、現在のSP研究センターの世界的にも稀有な設備や機器等を十分に活かせたことが、今回の受賞とつながりました。アイディアやご支援をいただいた多くの方に感謝しています。今回の発表が現場に役立つように、今後もさらに追及していきたい」と抱負を述べました。
令和元年12月15日、東京2020応援プログラム「ヨーコ・ゼッターランドさんとのバレーボールイベント」が鹿屋体育大学公開講座として開催されました。この講座は、東京1964大会から正式種目に採用されたバレーボールを、再び東京でオリンピックが開催されるこの機会に、イベントを通じてスポーツの価値について考える、オリンピック教育の一環として開催したもの。バルセロナオリンピック女子バレーボール銅メダリストで、本学大学院修了生でもあるヨーコ・ゼッターランドさんを講師にお招きし講演と実技教室の2部制で構成、約140名が訪れました。
「Nice try & Good job」と題した講演では、生い立ちからメダリストとなるまで道のりや、トップアスリートとしての日常の姿勢や生き方を通して、目の前のチャレンジに精一杯向き合う姿勢や諦めない心を「TRYOUT~チャンスをください~」や「Nice try~失敗を成功に繋げるために~」というキーワードと共に、参加している子供たち向けに言葉を選んで、丁寧に話されました。参加者からの「練習の雰囲気をよくするには」「声をだすには」「勝つためには」といった質問にも、具体的な例を示しながら答え、「早速、次の実技教室でも実践しよう」と笑顔で答えられました。
実技教室では体を温める導入運動から、バレーボールの基本の「き」となるような足の動きやパスの動作を参加者が楽しみながらできる動きで指導。講演のなかで毎日の練習も試合の時と同じように一瞬一瞬を大切に向き合うことや「できない」「無理」等全体の士気がさがる言葉を発しないことなど、3時間近くの教室のなかでヨーコさんが貫いてきた強くなるための動きや考え方の繊細な部分までの訓練が始終盛り込まれた、充実の教室となりました。
最後に、自分の持ち物の中から好きなバレーボール用品を選んでヨーコさんからサインを頂きながら「楽しかった」「参加してよかった」と感想を口にし、笑顔も倍増した子どもたちが多く見られ、バレーボールを通じてスポーツの魅力や楽しさが十分伝わったイベントになりました。