このたび、学外者を対象にスポーツ指導等を行う実習科目である「スポーツコーチ実習(陸上競技)」として、NPO法人かのや健康・スポーツクラブにおいて、小学生の陸上指導を行ってきた学生21名に対し、同クラブから感謝状が贈呈されました。
令和5年3月10日に鹿屋体育大学で行われた贈呈式では、2022年度のジュニア陸上サークルの活動として、地域におけるスポーツ活動の運営や指導に大きく貢献したことに対して、同クラブの堀内航司理事長から感謝の言葉とともに感謝状等が贈呈されました。特に、今年度もコロナ禍において、参加する児童の体調管理や消毒・手洗いの指導も行いながら、さらにマスク着用しての指導と異例づくしの活動となりましたが、無事12月に終わることができました。
3年生でスポーツ指導に従事した学生は、この経験が4年生で行う教育実習に向けて指導の準備の大切さや子どもたちとのコミュニケーションの大切さ、現場での安全管理や臨機応変に対応することの必要性などについて身をもって深く学ぶ機会となった様子で、実習の機会を与えてもらえたことへの感謝を述べていました。

堀内理事長からの御礼

実習生の集合写真
受賞者(敬称略)
石岡妃瀬、桶谷圭吾、葛西伊吹、神田伝央、喜田哲都、小手川聖修、齋藤周、芹川晃希、高橋比呂弥、高山健人、浜崎慎平、日野祐太、平野鈴葉、水野皓太、森北詩音、山内裕仁、山崎時弥、山田大詩、吉田隆之介、米田健斗、吉永滉太

(前列左から)本博国ヘッドコーチ、荒竹一真選手、岡澤セオン選手、小山田裕二コーチ、荒竹俊也コーチ、泉重樹トレーナー
(後列左から)平川康弘理事・副学長、金久博昭学長、前田明理事・副学長
令和5年3月7日、ボクシング男子日本代表チームが「産学官連携によるスポーツ合宿まちづくり連携事業」により鹿屋市を訪れ、本学施設なども利用して10日間のスポーツ合宿をスタートさせました。ボクシング男子日本代表チームは令和2年度にも本事業により本学でスポーツ合宿を実施しています。
本学施設を利用する初日の8日、鹿屋市に活動拠点を置く岡澤セオン選手と鹿屋市出身の荒竹一真選手、コーチ、トレーナーら6名が金久博昭学長を表敬訪問しました。
まず、金久学長から「先週までは寒かったですが、今週は暖かくなりました。選手のお2人は鹿屋のことをよくご存じかと思いますが、鹿屋は気候にも恵まれているので、本学の施設を利用して皆さんで良いトレーニングをしてください」と挨拶がありました。少しの間鹿屋市を離れていたという岡澤選手は「帰ってきてみたらすごく暖かくなっていて驚きました。暖かい気候の中で良いトレーニングができそうです」と今回の合宿への期待を述べました。
ボクシングにおけるコーチング等に話が及ぶ中、今年秋に鹿児島県で行われる国体にも話題が及び、金久学長から国体に出場するのか質問された岡澤選手でしたが「今回、杭州アジア大会への出場権を獲得できたので、国体は日程が重なっており、出場できないことになりました。国体に出場できないのは残念ですが、アジア大会はオリンピック出場権をかけた試合になるので頑張ってきます」と日本代表として世界の舞台へ向けた決意を話しました。また、アジア大会の決勝まで残った上位2選手がオリンピック出場権を得られるということで、その狭き門を戦う岡澤選手に金久学長をはじめ、話を聞いていた一同驚きの声を上げました。今回の鹿屋での合宿がチームにとって良いものになることに期待しつつ、最後に改めて金久学長から「怪我をしないように気をつけて、ベストを尽くして頑張ってください」と激励の言葉で締めくくられました。
今回の合宿に向けて選手コメント
岡澤セオン選手
今回、地元で全日本の合宿ができるのはとても光栄なことだと感じています。チームの他の選手を引っ張りつつ、誰よりも頑張る覚悟で、成長できるような合宿にしたいと思います。
荒竹一真選手
鹿屋市は生まれ育った地なので、そこで全日本の代表として合宿に参加できるのが本当にうれしいです。地元なので声をかけてくれたり、応援してくれたりする人が多いので、応援してくれる人たちのためにも妥協せず、自分に厳しく練習に取り組みたいと思います。

令和5年3月4日(土)から5日(日)の2日間、本学において「日本スポーツマネジメント学会第15回大会」が開催されました。本大会は、全国各地から延べ205名の皆様にご参加いただきました。
1日目
大会開催の前にスポーツパフォーマンス研究センターの施設見学会が実施され、鈴木智晴特任助教及び柏木涼吾特任助教による各種計測装置の解説が行われました。トラックマンやハイスピードカメラ等の装置を用いた測定を体験する機会も設けられ、参加者は同施設を興味深く視察していらっしゃいました。

施設見学で説明を行う鈴木特任助教(1枚目)と柏木特任助教(2枚目)
大会の開会にあたり本学の隅野美砂輝准教授(スポーツ人文・応用社会科学系)が、「今回の大会は、コロナ禍以降初めての対面での開催となりました。ぜひ、対面ならではの交流を深めていただき、充実した大会としていただければと思います」と挨拶しました。
講演として、日本スポーツマネジメント学会会長で順天堂大学大学院教授の小笠原悦子氏から「これからのスポーツマネジメント」と題して講話がありました。スポーツマネジメントを学問として学ぶきっかけとなったアメリカ留学のエピソードを導入として、恩師であるスポーツマネジメント学の権威チャラドレイ博士が提唱する理論をもとにした今後のスポーツマネジメントのあるべき姿に関して説明しました。
次に「スポーツによる地域創生」をテーマとしたシンポジウムが開催されました。まず、かのやスポーツコミッション会長の代理として鹿屋市役所の奥村隆輔氏から、鹿屋市が取り組んでいるスポーツを軸とした取り組み「かのやスポーツコミッション」に関すること、現状の課題及び今後の展望に関する説明がありました。次に、鹿児島レブナイズ代表取締役社長の有川久志氏より、鹿児島レブナイズの概要、チームが実施している地域密着活動の内容及びプロスポーツが地域にもたらす力について説明されました。最後に本学の前田明理事・副学長から、鹿屋体育大学の開学時のエピソードを挟みつつ、鹿屋体育大学の研究内容、広報活動方法及び地域創生に大学としてどのように関わってきたかについて具体例を交えて説明しました。
その後、シンポジウム登壇者と隅野准教授を含めた4名によるディスカッションが行われ、スポーツイベントの「見せ方」に関することや、鹿屋市、鹿屋体育大学が持つスポーツによるまちおこしのポテンシャルについて、既に個々で実施されている活動をどのように大学としてまとまった活動をしていくか等、参加者からの質問も飛び交う等活発な意見交換が行われました。

講話を行う小笠原氏

シンポジウムに登壇した3名
左から)奥村氏、有川氏、前田理事・副学長
2日目
「大学によるスポーツイノベーション-地域創生を視野に-」をテーマにシンポジウムが開催されました。
はじめに、大阪成蹊大学スポーツイノベーション研究所副所長の菅文彦氏によりスポーツを通じた大学の地域創生への関わり方等について、大阪成蹊大学と自治体・地元プロスポーツクラブとの連携事例等を交えながら趣旨説明がありました。続いて行われた発表では、まず本学の金久博昭学長が、スポーツを通じた本学と地元鹿屋市との連携事例やスポーツイノベーション推進機構の設置について、また、コロナ禍において進展した社会のデジタル化を取り上げ、大学やスポーツ界におけるDX人材の育成について今後の展望も含めて話しました。次に、大阪体育大学の原田宗彦学長が、大学と地域・社会貢献の在り方について、大学が地元や近隣自治体、企業との連携を行うことで地域の発展に寄与することに繋がると説明し、今後、大学と地域を繋ぐ窓口を明確にするなど、地域創生に向けて大学側の仕組みを構築する必要性を述べました。
その後、質疑応答が行われ、地域との連携を大学としてどのように事業化していくか、また、都市部の大学と地方部の大学の地域との関わり方について等議論が交わされました。最後には登壇者に向けて会場からあたたかい拍手が贈られました。
2日間にわたり開催された同学会は久々の対面での開催ということもあり、参加者同士の会話・議論も弾み、充実の2日間となりました。

シンポジウムに登壇した3名
左から)菅氏、金久学長、原田氏

このたび、本学サッカー部所属の𠮷田真那斗さん(よしだ まなと/スポーツ総合課程3年/浜松開誠館高 出身)が、J1リーグの横浜F・マリノスへ2024シーズンより加入することが内定しました。また、日本サッカー協会より2023シーズンの「JFA・Jリーグ特別指定選手」として認定されました。これにより、2023シーズンにおいては、本学サッカー部に所属しながら横浜F・マリノスの公式戦にも出場可能となり、2024シーズンに横浜F・マリノスへ正式加入となる予定です。
なお、鹿屋体育大学出身のJリーガーは 𠮷田 真那斗 選手で通算 46 人目であり、本学から横浜F・マリノス への加入は、初となりますが、横浜フリューゲルスには、4期の前田浩二さん(鹿児島実業高出身)が所属されていました。
𠮷田さんは、スピードと運動量に加え、積極的な攻撃参加が特徴で、ワンプレーワンプレーに気持ちを込め、全力で戦うことのできる選手です。
これまでの主な実績
- 2021第35回デンソーカップチャレンジサッカー熊谷大会 九州選抜
- 2022第36回デンソーカップチャレンジサッカー福島大会 九州選抜
- 2023第37回デンソーカップチャレンジサッカー茨城大会 九州選抜・プレーオフ選抜
𠮷田さんコメント
「この度、2024シーズンから横浜F・マリノスに加入することが決まりました。
幼き頃からの夢であったプロサッカー選手のキャリアを横浜F・マリノスという伝統ある素晴らしいクラブでスタートできることを大変嬉しく思います。
これまで育ててくれた両親、指導してくださった指導者の方々、サッカーを通じて出会ってきた仲間、多くの方の支えがあってここまで来ることが出来ました。本当に感謝しています。
1日でも早くトリコロールを身に纏い、これまで支えてくれた全ての方々、ファン・サポーターの皆様、そして横浜F・マリノスのために謙虚に、泥臭く、熱く闘います!応援よろしくお願いします。
また、日頃から鹿屋体育大学サッカー部を応援・サポートしていただいてる皆様、いつもありがとうございます。私がここまで成長することが出来たのも、たくさんの方々の支えがあっての結果だと思っています。今シーズン、私たちは「インカレ日本一」を目標に掲げています。その目標だけでなく、リーグ戦・天皇杯・総理大臣杯、全てのタイトルを取りに行きます。そのためにもチーム一丸となって勝利のために1試合1試合全力で闘っていきます。たくさんの方々の支えに感謝し、結果で恩返しすることが出来るように頑張っていきますので、これからも鹿屋体育大学サッカー部の応援よろしくお願いします!」
プロフィール
氏名
𠮷田 真那斗(よしだ まなと)
身長/体重
172cm / 68kg
出身
静岡県浜松市
出身チーム
浜松開誠館高等学校
ポジション
DF
加入クラブ
横浜F・マリノス(J1)

令和5年2月19日(日)、鹿屋体育大学男女共同参画推進室主催による「男女共同参画シンポジウム『鹿屋発!ジェンダー平等を考える―ダイバーシティ&インクルージョンの視点から―』」が開催されました。 このシンポジウムは、鹿屋市市民課男女共同参画推進室の後援を受けて、大学と地域とが連携してジェンダー平等や男女共同参画の意義と課題を検討することを目的としており、市民、本学の学生、教職員約30名が参加しました。
ジェンダー平等の問題は、国連が推進するSDGsでも取り上げられており、日本でも社会全体で取り組むべき課題となっています。社会に向けて広く伝えることを仕事とする新聞記者の方々の組織である新聞労連では、ジェンダー平等を日本で早く実現するためには、まずメディアが発信する記事から見直さなければならないという危機感から「新聞労連ジェンダー表現ガイドブック編集チーム」を編成し「失敗しないためのジェンダー表現ガイドブック」を出版しました。
シンポジウムの第Ⅰ部では、この本の執筆・編集を担当された乾栄里子氏(全徳島新聞労組)、小川麻希氏(南日本新聞社)と、鹿屋市男女共同参画審議会会長を務める本学の森克己教授が基調講演を行いました。
基調講演の一人目として登壇した乾氏は、主に性犯罪やセクシュアル・ハラスメントの問題を通じて報道する側の表現が生むジェンダー問題や、取り巻く環境や人の変化について、ご自身の体験を交えて話し、最後は情報の受け手側もニュース等について常に問題意識をもってほしいと呼びかけました。二人目の小川氏は、ご自身が執筆を担当された前述のガイドブックの第1章「ジェンダーの視点で見る表現」に沿って、無意識の偏見や過剰な性別表示など様々なシーンで使われている表現を例示しながら相応しい表現は何か、その表現はマイノリティの方への配慮できているのか等について説明しました。そして、SNS等で誰もが発信者となる時代に「もやもやすることはないか」、「科学的根拠はあるか」、「傷つく人はいないか」等をチェックしながら表現してほしいと話しました。最後に登壇した森教授は、内閣府や鹿屋市が実施した性的役割分担意識などについてのアンケート調査結果を説明するとともに、ワーク・ライフ・バランスの重要性、学校におけるジェンダー問題に関する教育の重要性等について講話をしました。
第Ⅱ部のディスカッションでは、実際に参加者自身が体験しているワーク・ライフ・バランスに関する問題などについての質疑応答や、今後の改善策や検討課題についての意見交換が設定時間を超えて活発に行われ、ダイバーシティやインクル―ジョンの視点からジェンダー問題について考える貴重なシンポジウムとなりました。

左)発刊するまでの苦労も交えながら講演した乾氏
右)一つひとつ事例を示しながら講演した小川氏

左)国や地域でのジェンダーに関わる問題状況や、スポーツ界における問題について講話した森教授
右)意見交換の様子

左)開会に際し挨拶する金久学長
中央)主催者挨拶をする山田男女共同参画推進室長
右)司会進行の国重同室室員

令和5年2月21日、 十種競技日本記録保持者の右代啓祐選手がスポーツパフォーマンス研究センターにおいて測定を実施しました。右代選手は昨年12月10日にも測定を実施しており、今回が2回目です。
測定は永原隆准教授を中心に、フォースプレート・モーションキャプチャによる走動作の確認、跳躍力の確認及びエアロバイク測定を実施しました。特に走動作の確認については、永原准教授によるその場でのフィードバックが行われ、右代選手とトレーニングコーチが測定結果を熱心に確認されていました。
今回の測定は昨年と同様、味の素株式会社の「ビクトリープロジェクト🄬」のサポートを受けて課題解決のための取り組みを進めている右代選手が、本学とニチガスクリエート・ミズノ(ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)との共同研究事業をご利用されることにより実現したものです。右代選手からは「前回の測定後に、アメリカでの強化合宿等の様々な取り組みを実施しました。今回行った測定により、取り組みの成果が数値として表れていることを確認することができたため、今後めざすトレーニングの方向性がより明確になりました」とコメントがあり、今回も充実の測定となったようです。
今回が2回目の継続ご利用となっている右代選手、是非またのお越しをお待ちしております!
参考
前回測定の様子(YouTube)
外部サイト
ギャラリー

測定の様子

永原准教授からのフィードバックの様子
令和5年2月27日(月)本学水野講堂を会場に、本学生涯スポーツ実践センターと県民健康プラザ健康増進センター(鹿児島県内の保健所、市町村保健センターや健康づくり県連施設における健康づくり活動を支援する中核施設)の主催による「令和4年度住民主体の「通いの場」支援のためのスキルアップ研修会」が対面とWeb配信で行われ、約120名が受講しました。
この研修は、厚生労働省が進める高齢者の介護予防施策である「通いの場」の増やし方やその活動充実に向けた支援について学び、超高齢社会の進む地域での住民の支え合いを推進することが目的で実施されました。各ライフステージにあった運動・スポーツプログラムの開発・指導、地域のスポーツ振興や健康づくりなどの研究や推進に主に取り組んでいる生涯スポーツ実践センターが果たすべき地域との連携事業として、令和2年度から県民健康プラザ健康増進センターと実施しております。
今年度の研修は、鹿児島県くらし保健福祉部高齢者生き生き推進課保健師の上妻 妙美氏による「鹿児島県の介護予防事業の現状について」の説明を口火に、基調講演を東京都健康長寿医療センター研究所 東京都介護予防・フレイル予防推進支援センターの副センター長である植田 拓也氏が「住民主体の『通いの場』支援の課題と対応」と題して、各地域における取り組みについて講演しました。引き続き行われたパネルディスカッションは「通いの場の充実に向けた支援を考える」をテーマに3自治体等(講師と演題は下記のとおり)の取り組みについて、これまでの経緯から現状を苦労や現場の目線での想いのこもった報告がありました。3人の登壇者ごと様々に特徴ある取り組みの現状や課題、そして成功例のヒントなどが報告されましたが、そのベースには、高齢者の方が“地域の宝物”であり、地域・生活の場で他者とつながりながら生きることの大切さをいかに支援していくか、試行錯誤を繰り返している様子が伺えました。昨今ではコロナ禍を乗り越えるための対応策や、ICTを利用した取り組みの活用など、環境や支援の輪を広げ続けることに尽力し続けている現場の声が報告され、会場からの質問も具体的な方法やより踏み込んだ考えを聞きたいなど、予定時間を超えて行われた充実の研修となりました。
研修の最後には、鹿屋体育大学とKKB鹿児島放送が共同で開発した子どもの運動プログラム“Exseed”を約2年間続けてきている花岡学園の4年生がEASY Ver.を、シンポジウムで登壇したNPO法人ウェルスポ鹿屋の事業に参加している「花岡おこし会」の皆さんが座位Ver.を披露しました。Exseedは体力低下が叫ばれる今日の子どもたちに体育大学のエビデンスに基づく正しいフォームを取り入れながら、楽しみながら短時間でも運動をする習慣を身につけてもらうことを目的に誕生したものですが、座位Ver.や車椅子Ver.については、高齢者の方々にも触れてもらいやすいプログラムであるとダンス考案者の栫 ちか子准教授から紹介がありました。踊ってくれた参加者は「毎日楽しく家でも踊ってきた。もっとおどりたかった」と感想を口にしながら笑顔で元気に帰路につかれているのがとても印象的で、超高齢社会に進む地域における本学の役割を改めて感じる研修の実施となりました。
パネルディスカッション登壇者3名と演題
徳之島町地域包括支援センター保健師 吉岡 光 氏
「離島における住民主体の支え合い(通所B・C)について」
出水市いきいき長寿課 生活支援コーディネーター 牧 香 氏
「骨格筋に着目!スマイル体操教室(通所B)の取組について」
NPO法人ウェルスポ鹿屋 理事 仮屋薗 一樹 氏
「地域社会資源との連携による健康づくり支援プロジェクトの紹介」
ギャラリー

左から)上妻氏、植田氏

左から)基調講演の植田氏、パネラーの吉岡氏、牧氏、仮屋薗氏

左から)パネルディスカッションの司会を努める中垣内真樹生涯スポーツ実践センター センター長、会場の様子

最後に披露したExseedの一場面
鹿屋体育大学とKKB鹿児島放送が共同開発し普及を進めている、子どもの体力向上を目指した運動プログラム「Exseed」。
令和5年2月22日(水)に、本学において指導者養成講習会の実技指導が実施されました。昨年7月31日及び10月30日(大分県で開催)、11月12日(本学で開催)に引き続き、今回が4回目です。
鹿児島県内の小学校及び中学校教員19名が参加しました。当日は、インストラクターとして栫 ちか子准教授、有薗 ゆいさん(特任専門員)による子どもの運動プログラム(Exseed)の実技演習を実施しました。
実技演習は、栫准教授による一つひとつの動きの意味について解説を入れながら行われました。演習中は、保健体育科の教員である参加者からも「大変!」「これはキツイ!」などの声が上がり、身体へ正しく負荷がかかっている様子が伺えました。しかし、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気で、“楽しく運動をしながら、実際には効果的なトレーニングとして取り組めるエクササイズ”としての側面を実体験として感じていただけたようです。
参加者からは「思っていた以上にハードで、トレーニングとしての効果がある運動だという実感があります。しかし、『楽しみながら取り組めること』が特筆すべき点であり、子どもたちの運動プログラムとして取り入れたいです。学校に持ち帰り、まずはEasyから段階的に広げていきたいと思います」とコメントがありました。是非、子どもの運動プログラム(Exseed)の普及をお願いいたします!
後日、髙井 洋平准教授によるエクササイズの動きに関するエビデンス等を解説したオンデマンド講義及び認定試験が配信される予定です。合格者には子どもの運動プログラム(Exseed)指導者認定証が渡されます。
お知らせ
令和5年3月27日に、愛知県にて指導者養成講習会が実施されます!詳細は以下案内記事よりご確認ください。
令和4年度子どもの運動プログラム(Exseed)指導者養成講習会を開催します!
ギャラリー

実技演習のインストラクターを務める栫准教授

実技演習は、終始笑顔の絶えない和やかな雰囲気で行われました
令和5年2月26日(日)、大阪府で開催された「大阪マラソン2023」において本学卒業生の西田美咲さん(平成26年卒業:27期生)が2時間25分51秒の大幅な自己新記録更新を達成し、5位(日本人2位)入賞を果たしました!この結果により、令和5年10月15日(日)に開催されるマラソングランドチャンピオンシップ(MGC:パリ五輪マラソン選考会)の出場権を獲得しました。
西田さんは、今年の1月15日(日)に開催された都道府県対抗女子駅伝においても鹿児島県勢として7位入賞に貢献されました。この好調を維持し、MGCにおいても活躍が期待されます!
これからも、在学生のみならず本学卒業生を含めた陸上競技部の応援をよろしくお願いいたします。
西田さんのコメント等は、以下外部サイトよりご確認ください。
【大阪マラソン】西田美咲(エディオン)がMGC出場権獲得!(インタビュー):Yahoo! Japan:Sportsnavi
概要
大会名
大阪マラソン2023
日時
令和5年2月26日(日)
場所
大阪府(スタート:大阪府庁前、フィニッシュ:大阪城公園)
結果
5位(日本人2位):西田美咲さん 2時間25分51秒
令和5年2月22日、大学院棟3階大講義室において、前田博子教授(スポーツ人文・応用社会科学系)の最終講義が「女性スポーツとジェンダー」と題して行われ、対面とオンライン配信で行われました。
「「講義」というからには講義をしたいと思う」と切り出された前田先生。70分を超える講義時間の約8割の時間をかけ、女性とジェンダーについての歴史的背景や流れから、現代における課題と考える点について、短時間でもよくわかるように纏めた内容で講義されました。
基本的に女性の問題は人権問題なのですが、その認識は非常に低く、1960年代後半の「ウーマンリブ」の情報は女性にも共感が得られない偏見に満ちたものであったことなど、揶揄と軽佻に包まれてきたとし、体育・スポーツに関わる分野として教育現場の経緯からは、体育実技が未だに男女は違うという意識を生徒に強調していること、オリンピックの経緯からは、競技種目の男女差がなくなってきたことを示しました。また現代においては、性の多様性を踏まえた「女とは誰を指すのか」というものであること等を問題提起する、盛り沢山で興味深い内容の最終講義でした。さらに、自身も第1回全日本女子サッカー選抜大会に出場したほどの選手で、日本サッカー協会公認の1級審判員である経験の中で味わったジェンダー問題について語る際は、サッカー界における女性の立ち位置の認知度アップ、改善に力を尽くしてきた一人者としての想いが詰まった内容を熱く話しました。
「講義」の後には、大学教員になったきっかけ、携わってきた学会や大会運営及び鹿屋体育大学への要望、指導した卒業論文がここ5年間ほどで随分「ジェンダー」を取り上げてくるようになったことなど、30年の在籍期間を振り返って話し、今後は「しばらく身体と心のメンテナンスをして、次のステップの準備期間とする。「Happy Retire」です」と笑顔で締めくくりました。

ご自身の経験も交えながらの講義の様子

棟田雅也助教(同系)からの花束贈呈

会場の参加者と最後に記念撮影