「体育大学の『学び』ってどんなのがあるの?-研究室訪問-」を更新しました!
17人目は、下川 美佳講師です。

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令和5年2月11日(土)、「第5回日本体力医学会南九州地方大会」が本学で開催されました。はじめに大会長を務めた本学の堀内雅弘教授(スポーツ生命科学系)より、1949年に創設された日本体力医学会の歴史と役割、子どもの体力低下や肥満など現代の課題や現状、今後の方向性などについて問題提起がありました。また、一昨年8月15日に永眠した故荻田太教授を偲び、追悼シンポジウム講演という形で開催することになった趣旨について、生前秩父宮記念スポーツ医・科学賞「奨励賞」を受賞するなど幅広い研究分野で活躍されていた荻田先生の経歴の紹介、荻田先生と縁の深かった基調講演の2人の先生方の紹介がありました。

基調講演Ⅰでは「故荻田太先生を偲んで-発育期のスポーツと将来の健康-」と題し、本学元教授でもある安部孝先生(順天堂大学スポーツ健康医学科客員教授)が講演しました。演題が記された最初のスライドには、背景に荻田先生が眠る墓地の入り口から桜島を望む鹿児島市内の風景の写真が使われており、感慨深いオープニングになりました。

安部先生と荻田先生の最初の出会いは1989年に開催されたトレーニング科学研究会(現・日本トレーニング科学会)の第1回大会で、以降、荻田先生に学術英文誌『Journal of Trainology』のAssociate Editorを務めてもらうなど、安部先生が日本トレーニング科学会の会長を2007年から3期9年間務めた間に親睦が深まっていった話や、安部先生のアメリカ滞在中に、14時間の時差があるはずなのに送ったメールにすぐに返信がきて驚いた、といった荻田先生らしいエピソードも披露されました。「なんでそんな時間に起きているの?」と尋ねると、荻田先生から「自分の好きなことができる時間はその時間しかない」という答えが返ってきたそうです。また、安部先生の専門分野である、中高齢者の健康を予測する体力指標である「握力」について、発育期に実施するスポーツ活動が握力に与える効果やその重要性など、多くの研究成果を披露しました。

基調講演Ⅱでは「故荻田先生を偲んで-荻田先生と取り組んだ特殊環境下でのトレーニング実験-」と題し、2006年3月に本学を3年次早期卒業して修士課程に進み、2011年に本学博士後期課程を修了した西脇雅人先生(大阪工業大学工学部准教授)が講演しました。

西脇先生は学部、修士、博士と荻田ゼミ(運動生理学研究室)所属で、当時最新鋭と言われていた流水プールと低圧チャンバーを使って荻田先生と共に研究してきた内容や、低酸素と水中環境といった特殊環境を用いた一般者に対する健康増進プログラムの開発・確立を目指した研究を展開してきたこと、メタボリックシンドローム予防改善のために低酸素運動プログラムの構築をしてきたこと、タバタ式トレーニングを考案した田畑泉先生のTabata Protocol同様、Ogita Protocolも存在することなど、荻田ゼミOBならではの観点から話しました。

また、ケガをして陸上競技から水泳に転向し、その後全日本学生選手権にまで出場した荻田先生が、コースロープの上を歩けると思っていたことや、日本語に強いこだわりを持っていた荻田先生にメールを送るたびに言葉遣いを厳しくご指導いただいたこと、「研究費を無駄にするな!あきらめるな。研究費は税金だぞ!実験を止めるな!」が口癖だったこと、鹿屋体育大学1期生としての母校愛と責任感が強かったことなど、志半ばで旅立った厳しくもやさしかった恩師への感謝の気持ちを時に笑いを取るエピソードも交えながら披露しました。

進行は與谷謙吾准教授(スポーツ生命科学系)、クロージングは田巻弘之教授(同)が務めました。荻田先生も今大会の開催を、天国から温かく見守ってくださっていたことでしょう。

開会の挨拶をする堀内教授8

開会の挨拶をする堀内教授


基調講演Ⅰで話をする安部先生9

基調講演Ⅰで話をする安部先生


在りし日の荻田先生の写真をスライドに写しながら話す西脇先生10

在りし日の荻田先生の写真をスライドに写しながら話す西脇先生

令和5年2月17日(金)、令和4年度知事表彰「スポーツ部門」受賞者の表彰式が鹿児島県庁で行われ、個人表彰15名、団体表彰3団体16名が選ばれました。鹿児島県では国際大会及び全国大会等で顕著な成績を収め、本県のスポーツ振興に貢献した選手を毎年知事が表彰しています。本学からは自転車競技部の古谷田貴斗さん(スポーツ総合課程4年)となぎなた部の秋葉笑里さん(武道課程3年)の2名が受賞し、表彰式に出席しました。

2名はいずれも「第77回国民体育大会いちご一会とちぎ国体」において、古谷田さんは“自転車成年男子スクラッチ”、秋葉さんは“なぎなた成年女子演技競技”で優勝したことを評価されての受賞となりました。

受賞後に古谷田さんは「知事表彰という名誉ある賞を受賞することができ、非常にうれしいです。今年はいよいよ鹿児島の地元で国体があるということで、改めてたくさんの方々に期待と応援をされているなと感じております。今年も昨年に引き続きよい成績を収められるように、この1年取り組んでいきたいと思います」、秋葉さんは「すごい賞をいただくことができて、うれしいと思うと同時に光栄だと感じております。かごしま国体の予選が明日と4月末にあるので、選手に選ばれてかごしま国体を盛り上げていけるよう残り少ない日々を頑張っていきたいと思います」と喜びの声とかごしま国体に向けて今後の抱負を述べました。

表彰式に指導者として出席した自転車競技部の山口大貴監督は「鹿児島県で1番名誉ある賞だと思うので、古谷田君、秋葉さん2名の受賞をすごく喜ばしいことだと思って見ておりました。コロナで受賞者のみの参加で行われた昨年の授賞式と異なり、今年は多くの方々に励ましと応援の声をかけていただきました。私自身はこの賞を鹿屋体育大学の修士課程に在籍していた2016年の2月に受賞しましたが、当時の緊張感を思い出し、私自身も全日本選手権、かごしま国体に向けて気持ちが引き締まる思いがしました」と話しました。今年10月開催のかごしま国体に向けて、本学関係者のさらなる活躍が期待されます。

塩田康一知事から表彰を受ける古谷田さん11

塩田康一知事から表彰を受ける古谷田さん


塩田康一知事から表彰を受ける秋葉さん12

同じく秋葉さん

受賞者全員で記念撮影13

受賞者全員で記念撮影

自転車競技部の指導者として出席した山口監督と一緒に3人で14

自転車競技部の指導者として出席した山口監督と一緒に3人で

ダンス発表会の様子15

令和5年2月15日、後期授業「ダンス」の最終授業・成果発表としてダンス③、ダンス④の履修生及び授業補助をしたダンス部員総勢約80名による「ダンス発表会」が本学の水野講堂で行われました。「ダンス」は、教員免許取得のための必修科目となっており、学校体育の中で取り扱われている「創作ダンス」「フォークダンス」「現代的なリズムのダンス」を、学生自身がダンスの技能を身に付けながら、将来指導者として実際に役立つダンスの知識や指導・評価方法について学びます。コロナ禍により令和2年度及び令和3年度は中止(ダンス動画作成で代替)となっておりましたが、今年度は前期に引き続き、コロナ対策を実施したうえで履修生のみを観客とする形で開催しました。

今回の発表会は、最初にExseedを約80名でダンスした後、履修生の6グループが3種の曲で1曲ずつ、ダンス部で1曲など全10曲が披露されました。同じ曲でもグループごとの異なる感性が盛り込まれたフォーメーションや動きで工夫された成果のダンスは、折に触れて会場に笑いを誘う、楽しい時間となりました。また今回発表されたダンスは、新型コロナウイルス感染症の影響の中で、オンライン授業や人との距離をとった学生生活を主に過ごしてきている現在の学生が、「ダンス」の授業を通じて、人と対面で関わり何かを創り、様々な感情や思いを表現できる機会にもできたようで、「一体感」や「仲間」が組み込まれたような構成が多く見受けられました。

履修生の多くがこの履修・習得を経て、来年度教育実習にいくことになる「ダンス」であり、発表会は「する」「見る」「支える」「知る」という「ダンス」へのあらゆる関与形態を一度に体験する学習の場としての意義があるものですが「部活と違った動きは、覚えるのが大変だったけど、楽しかった」と、楽しみながら履修できた感想を一人の学生が話してくれました。最終成果発表としての発表会は、平成22年度から毎年開催されており、本学の伝統の一つとなりつつあります。

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令和5年2月11日、12日の2日間、本学において「第35回九州レジャー・レクリエーション学会鹿屋大会」が“人口減少地域におけるレジャー・レクリエーションの可能性”をテーマに久しぶりに対面で開催されました。

11日(土)は理事会の後に基調講演が行われ、司会を務めたうきは市社会福祉協議会の國武竜一氏から「鹿屋市開催で、今回のテーマならこの方しかいないと思って依頼した」との紹介を受け、鹿屋市串良町における地域再生&創成で有名な「やねだん」の自治会館館長豊重哲郎氏が登壇しました。演題は「住民による、住民のための地域再生-鹿屋市『やねだん』の取り組みから-」。豊重氏は平成8年から26年間かけ、行政に頼らない地域再生・創成のためのさまざまな仕掛け、取り組みを創りつづけた自らの体験から、「人口減少の時代に若い人たちがふるさとを愛し、地元に帰ってきて子育てをしたいと思えるような地域にするための人づくりのヒントや課題」について丁寧に話しました。サスティナブルな地域を育てるのは、一人ひとりへの目配り・気配り・心配り、そして「言葉配り」が大切であり、それをリーダーが黒子で実行すること、また「地域再生に補欠はいない」、「人を引き出すための人つくり」や「“EDUCE”がポリシーだ」等々、実績と経験から紡ぎだされた講演内容には、地域活性化に限らず、組織や団体等を再生・創成させるためのヒントが盛りだくさんでした。

2日目の12日(日)の午前中は2つのセッションに分かれ、研究発表2題と実践発表3題が行われました。第1セッションの座長は竹森裕高先生(西九州短期大学)でした。研究発表1では堤公一先生(佐賀大学)が「レクリエーションと体育の近接性について-専攻研究論文の分析からの考察-」と題して発表、先行研究論文において「レクリエーション」と「体育学習」の関係がどのように語られてきたかを基に、これからの体育学習のあり方についての考察をしました。

研究発表2では谷口勇一先生(大分大学)が「『ゆるスポ部活』は女子高校生のスポーツ離れを抑止できる-女子学生に対する振返り調査結果をともに-」と題して発表しました。高校時代運動部に所属していなかった女子学生を対象に実施したアンケートで、「ゆるスポ部活」があったとしたら入部していたかもしれないと94.3%が回答したという具体的数字も示されました。

第2セッションは座長を山本浩二先生(北九州市立大学)が務め、実践発表1「中学校におけるレクリエーション活動の取組 レクリエーションで心も体も元気塾」を天保山中学校の大平公明先生、実践発表2「スポーツの機会創出に関して」の事例報告を北濱幹士先生(東海大学)、実践発表3「被災地に残る廃校の利活用について『旧:松末小学校』と『旧:久喜宮小学校』に焦点をあてて」を村江史年先生(北九州市立大学)が発表しました。天保山中学校の取り組みでは不登校傾向の生徒が保健室登校で教室には入れなかったものの、このレクリエーションにだけは全て参加したことも紹介されました。

13時からは「地域資源の廃校を生かすレジャー・レクリエーション」をテーマにシンポジウムが開催され、総合司会を本学の前田博子教授(スポーツ人文・応用社会科学系)、コーディネーターを坂口俊哉講師(同)が務め、大久保憲治氏(鹿屋市役所)、繁昌孝充氏(ユクサおおすみ海の学校)、洲鎌宏章氏(パーク高須中)の3人がパネリストとして登壇しました。はじめに坂口講師からシンポジウムのテーマについて、「人口減少地域の活性化は地方都市の共通課題であること」、「少子化、高齢化、過疎化地域の振興・活性化に対して、レジャー・レクリエーションはどのような役割を果たせるのか?」、「鹿屋市で進行中の廃校利用に着目して、レジャー・レクリエーションが果たしている役割は?」など、趣旨の確認と問題提起がありました。パネリストの大久保氏からは「廃校利用の現状と課題 鹿屋市の取り組み」、繁昌氏から「菅原小学校の利活用事例 宿泊施設として」、洲鎌氏からは「高須中学校の利活用事例 スケートボードパークとして」の演題でそれぞれ発表がありました。

ディスカッションの後、坂口講師がレジャレクは直接的に少子化を食い止めることはできないが、間接的には社会問題の解決につながる可能性があること、働き方改革の1つとして地方への移住が報道されているが、たとえばサーフィンをしたいから宮崎に移住したい、など人生の目的としての中心的な価値の中にレジャレクが入ってきていることなどについて触れました。また、廃校を利活用することで子どもがいなくなった場所に再び人が戻ってきて人の声が聞こえるようになったことを地域の方々も喜んでいるという事例が示されたことを踏まえ、「学校は廃校になっても地域の人々をつなぐ『ボンド』の役割や多世代交流の場としての役割、防災拠点としての役割を果たせること、ただしそこには財政の問題があり、行政の協力が必要である」とまとめました。

最後に今大会実行委員長を務めた前田教授から「今回の学会ではみなさんにとても丁寧に説明していただき、議論を深めることができました。レジャー・レクリエーションにおける自分たちの課題として、今後我々としても醸成させていきたいテーマをいただいたと思います」と謝辞があり、2日間に渡った学会は無事に閉会となりました。参加者全員が、人生の目的としてのレジャーの可能性について考える有意義な機会となりました。

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実行委員会委員長を務めた前田教授


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基調講演するやねだんの豊重氏


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2日目午後のシンポジウム

令和5年2月10日、大学院棟3階大講義室において、山本正嘉教授(スポーツ生命科学系)の最終講義「苦手だった体育を職として歩んだ45年~東大、武大、そして鹿屋体育大学へ~」が対面講義とオンライン配信のハイブリッド形式で行われ、約150名が参加しました。会場には遠方から駆け付けた、山本ゼミのOB・OGの姿もありました。

秩父宮記念山岳賞、日本登山医学会奨励賞、日本山岳グランプリなど数多くの栄えある賞を受賞してきた山本教授ですが、小学生の頃の夢は植物学者でした。山の植物が見たくて中学3年生だった1972年の5月3日に初めて1人で登った埼玉県・秩父の武甲山が山との最初の出合いで、「人生が変わった日を1日だけ挙げろと言われたら、この日になる」と振り返りました。山岳部で鍛錬するのは大学に入ってからと決め、高校では基礎体力をつけるために水泳部に入ったこと、東京大学に現役で入学し、20歳の時に東大教育学部体育学科の博士課程で学んでいた本学の金久博昭学長と出会ったこと、学生時代の1981年に南米のアコンカグア南壁に行き、登頂はできたものの3日3晩飲まず食わずで目も見えなくなって死を覚悟した極限の経験をしたことなど、約60分の講義でこれまでの人生のさまざまなエピソードが披露されました。

山本教授は東大大学院を修了した1984年に本学と同年に開学した国際武道大学に助手として着任、本学には1998年に助教授として着任し、2005年から教授、2006年から昨年3月までスポーツトレーニング教育研究センター長も兼務しました。70歳、75歳、80歳の3回エベレストに登頂した登山家の三浦雄一郎さんが、お父様の敬三さん、息子さんの豪太さんの三浦家親子3代で山本教授の下を約15年に渡り訪れ、事前トレーニングを行うとともに戦略を立てていたこと、山本ゼミの研究内容や特徴、これまでの出版物など、参加者は山本教授の本学での25年間の歴史についてたくさんの興味深い話を聞くことができました。また、自身がまだ若く、思うように文章が書けなかった頃の苦い経験を通して「“努力した量(執筆した紙の重さ)”は裏切らない。登山はあきらめたらそこで死ぬのと同じで、ネバーギブアップの精神が大事」と若い研究者にエールを送りました。

講義終了後は本学がKKB鹿児島放送と共同で開発・展開しているエクササイズ動画の第2弾、山本教授がトレーニングの要素を栫ちか子准教授(スポーツ人文・応用社会科学系)に伝えてダンス風にアレンジして完成させた、山本教授監修の安全に登山を続けるための体操「Exhike(エクスハイク)」を栫准教授、この日のために栫准教授の指導の下で練習を重ねてきた山本ゼミOBで本学教員の山口大貴講師(スポーツ・武道実践科学系)、笹子悠歩助教(同)の3人が初披露しました。花束贈呈は山本ゼミOGでリオデジャネイロオリンピック日本代表(自転車競技女子オムニアム出場)の山本さくら(旧姓・塚越)さんが務め、最後は東京出張中の金久学長からサプライズのビデオメッセージも届きました。
「長い間、本当にありがとうございました。さらに輝く鹿屋体育大学の建設を! “私は山に戻ります”」の言葉で締めくくられた最終講義は、参加者からの惜しみない拍手とともにいつまでも余韻となって記憶に残るラストメッセージとなりました。

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大学院棟3階での最終講義の様子


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「Exhike」の3パターン、ベーシック・ハード・イージーを役割分担で同時披露する、左から山口先生、栫先生、笹子先生


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山本さんから花束贈呈


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終了後に自由参加で記念撮影

令和4年9月16日17日に開催された同学会において、本学の迫田和之助教(スポーツ人文・応用社会科学系)が連合大会講演奨励賞を受賞しました。この賞は電子・情報・通信の分野で活躍が期待される電子情報通信学会九州支部主催の当講演会で優秀な論文を発表した学生や若手研究者に授与されるもので、今大会では334件の論文発表があり、迫田先生はじめ7件が選ばれました。

迫田先生の題目は「大規模MIMOにおけるBP復号の誤り推定値の挙動:分類とその比率」です。次世代無線通信(次世代の携帯電話の通信など)で提案されている復号(受信信号から送られてきた信号を推定する過程)に注目し、その復号が誤る際の振る舞いを詳細に調べました。復号が誤るというのは、送られてきた信号と復号結果が異なり、正しく通信が行えなかったことを指します。その結果、特定の誤りが多く存在することが明らかになりました。その誤りを消すための次の研究ステップにつながる重要な研究結果と考えられての受賞となりました。

迫田先生は「膨大な量の復号の振る舞いを観察し、その特徴を捉え分類することに苦心しましたが、受賞できて報われました。この研究をさらに発展させ、これまでよりも少しでも高速で高品質な無線通信の実現に寄与できれば良いなと考えています」と話し、今後ますますの活躍が期待されます。

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文言補足

MIMO(Multiple Input Multiple Output)

複数のアンテナを使ってデータを送受信する技術

BP(Belief Propagation)復号

繰り返し計算を用いた復号方法の一種で、繰り返し計算をする毎に少しずつ正しい復号結果に近づくことを期待する手法

令和5年2月2日(木)、NHK総合「あしたが変わるトリセツショー」に本学の情報が取り上げられました。

           記

(放送番組) NHK総合「あしたが変わるトリセツショー」

(放送日時) 令和5年2月2日(木)19時57分~

(内  容) 「幸せを呼ぶ正しい爪のケア!肌荒れ&ストレス&運動改善SP」の回。爪がピッチングパフォーマンスに及ぼす影響について放送され、本学スポーツパフォーマンス研究センターで「株式会社tsumeplus」さまとの取り組みの一部、野球部投手のピッチングの様子が取り上げられました。

 参考 //https://www.nhk.jp/p/torisetsu-show/ts/J6MX7VP885/episode/te/W4WXXX9R2M/

「未来を共に観に行こう」をテーマに、1月29日(日)13時から、鹿屋体育大学主体育室で「Basketball Futures Match 2023」鹿屋体育大学対日本経済大学の試合が行われました。この試合はスポーツ庁及びUNIVASの委託事業“感動する大学スポーツ総合支援事業における大学スポーツ・ムーブメント創出に関する調査研究”として企画され、九州No.1女子バスケットボール部の日本経済大学へ鹿屋体育大学が臨む一戦の観戦を通じ、「みる」スポーツとしての大学スポーツのさらなるムーブメント創出モデルとなることを期待して開催されました。当日は鹿屋市内外の391名と、鹿屋市PR特命係長かのやカンパチロウが会場に駆け付けました。観客席には地元花岡地区「花岡おこし会」の高齢者のみなさんの姿もありました。

試合は圧倒的な強さを誇る強豪校の日本経済大学に対し、本学女子バスケットボール部の選手たちも負けてはおらず、点数差が開いたと思いきや次々にシュートを決めて同点に追いつくなど、ホームゲームならではのハラハラドキドキの熱戦が繰り広げられました。最後は5分間の延長試合に持ち込み、87対83で日本経済大学の勝利で試合を終了しました。「仲間と、家族と、地域とともに踏み出す第一歩を見逃すな!!」のキャッチコピーの通り、観客は先着300名に無料配布された鹿屋カラーのブルーTシャツを着て、Blue Windsのロゴ入りスティックバルーンを手に、大学と地元住民が一体となって会場に熱い声援を送り続け、大学スポーツを「みる」、観戦の機会を楽しんでいました。

試合終了後、MVPに日本経済大学3年のジョル・セイナブ・ライさん、敢闘賞に本学スポーツ総合課程3年の松本みずきさんが選ばれ、2名にはBasketball Futures Match 2023実行委員会から豪華なリュックサックが贈られました。ハーフタイムショーでは抽選で選ばれたみなさんがフリースロー大会に挑戦し、株式会社オンザコートより賞品が贈られました。また、試合後の監督インタビューでは、日本経済大学の案浦知仁監督から、「鹿屋体育大学とともにインカレ上位を目指したい」という力強い言葉がありました。

イベント終了後、実行委員長を務めた棟田雅也本学スポーツ人文・応用社会科学系助教は「“未来を共に観に行こう”のコンセプト通り、コロナの収束が見えない中391名のみなさまに大学に集まっていただき、鹿屋全体の力が結集して爆発したような印象を持ち、『鹿屋』という地域のポテンシャルの高さに驚いております。観戦してくださった方々に喜んでいただき、2023年のいいスタートが切れました。鹿屋市にある大学として、今後も大学と鹿屋市民が一体となって、未来の『鹿屋』を共に創り上げ、その景色を一緒に見ることができたらと思います」とコメントしました。また同副委員長で女子バスケットボール部監督の前村かおりスポーツ・武道実践科学系助教は会場での締めの挨拶のあと、「無事に終わってホッとしております。こんなにも楽しんでもらえるとは思っていなかったので、やってよかったと思いました。試合の中身に関しては、観客のみなさまの力強い応援のお陰で、このままの流れで負けで終わるのかなと思っていたところに、“ホーム”としての力を発揮することができました。勝利にはあと一歩届きませんでしたが、ホームをつくっていくのはこれからなので、女子バスケットボール部を応援してくださる方が増えるよう頑張りたいと思います」と、次のステージに向けての抱負を話しました。

今回のイベントを企画・運営したBasketball Futures Match 2023実行委員会のメンバーには、学生スタッフ7名が名を連ね、総合司会を女子バスケットボール部の広報担当、恒松美玲さん(スポーツ総合課程3年)、UNIVAS LIVE配信は実況を蜂須賀友助さん(同3年)、解説を前半が女子バスケットボール部の溝井恵花さん(同3年)、後半を住田香菜子さん(同2年)が務めるなど、学生の活躍も印象に残るイベントとなりました。UNIVAS LIVE配信の瞬間視聴回数は989回を数え、会場の来場者数と合わせると総数1380名の方に「みる」機会を創出したこととなります。

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左)かのやカンパチロウも応援に駆け付けました
右)地元花岡地区の「花岡おこし会」の高齢者のみなさん(会場右上)も団体で応援、391名が体育館に集いました

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左)試合は最後まで熱戦が繰り広げられました
右)UNIVAS LIVEで同時実況、解説も配信

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左)MVPに選ばれた日本経済大学のジョル・セイナブ・ライさんと敢闘賞に選ばれた松本みずきさんに受賞の喜びや将来の夢についてインタビューする恒松美玲さん
右)試合終了後に記念撮影

令和5年1月26日、27日にスポーツリフレッシュセミナー(鹿児島県教育委員会・鹿屋体育大学主催)が開催されました。このセミナーは中学校、義務教育学校、高等学校、特別支援学校の保健体育担当教員及び運動活動指導者、並びに競技団体の競技力向上担当指導者を対象に、体育・スポーツ及び健康に関する専門的研究や最新のトレーニング法の研修を実施し、競技力向上を担う指導者としての資質向上を図ることを目的に、毎年開催しています。今年度は18名が参加しました。

本セミナーは5つの講義・実技指導について本学教員が講師を務め、むすびにグループ討議等を行う構成の2日間です。1日目の実技指導では、講義で学んだスピード・パワーに関するトレーニングを体験する時間が設けられました。長い棒を手のひらに乗せ、前に傾けながら倒さないようにダッシュする遊び等、生徒が楽しく遊べる動きを取り入れながら、速く走るためにはどのようなトレーニングを、何を意識しながら行う必要があるのかを学ぶ時間となりました。

2日目は、これまでの講義を踏まえて現場でどのような課題があるかを討論するグループワークが実施され、参加者は活発に議論を交わしていました。最後の意見交換では、現場の課題に対して4名の講師がそれぞれの観点から見解を話すなど、大変有意義なセミナーとなりました。

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実技指導の様子


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グループワークの様子

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