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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

「コーチ学概論」で金久博昭学長が2年生を対象に講義しました

2024/02/15

2月9日、2年次学生を対象にした「コーチ学概論」(スポーツ・武道実践科学系/金高宏文教授担当)の“リーダーはビジョンを語る”のテーマのスペシャルゲストとして本学の金久博昭学長が登壇し、受講生約150人を対象に講義を行いました。

「私が学長として本学に就任し、入学式で告辞を述べたのはあなたたちが初めてだったのですよ」。学生にやさしく話しかけるようにスタートした講義に、学長の話を直接聞くことができる貴重な機会とあって学生の眼差しも真剣そのもの。「入学式で文武両道の話をしましたが、文武不岐(ぶんぶふき)って言葉を知っている人?」。学長からの問いかけに緊張した空気が流れ、続く「諸説ありますが、簡単に言えば部活をやると学問が進む。学問をやるとスポーツの成績が上がっていくという意味です。君たちはスポーツをするということは日常的にやっていると思うし、そのスタンスを4年生まで続けていくと思いますが、そこに“スポーツを学ぶ”ということをどう絡めていくかということをちょっと意識してほしい。学問と武道・スポーツは別者ではなく、一つのフィールドの中でセットとなって刺激し合うことで、最終的な形として文武両道っていう言葉ができあがるのです」の言葉に、うなずく姿が見られました。

また「私がここに今こうして立っていられるのは、大学3年生のときに取ったゼミのお陰です。どういったゼミを選択して、ゼミで何をどう学ぶかの姿勢が卒業したあとの人生にかかわってくる。3年生になろうとしている今、やりたいことをやれていないと感じている人はこの大学に入ってきた意味と、自分のビジョン=夢についてもう一度きちんと考えてみて」と呼びかけました。多くの教え子たちを見てきた金久学長が感じる成功の秘訣は「やるべきことが明快で、やらなくていいことはカットすること」。「どんなに苦しくつらい状況であったとしても、自分で納得がいく形で時間を過ごせることが幸せにつながる。君たちの可能性は無限かもしれないが、時間は有限」とアドバイスし、「3年になったら覚悟を決めて!」という言葉で締めくくりました。

本学では【活気ある(Active)独創的な(Creative)精鋭(Elites)】をA.C.E.KANOYA(エースかのや)と位置付けており、文武不岐で学業、競技成績ともに優秀な成績を残した学生を「A.C.E.KANOYA賞」として学長が表彰する予定です。

受講した学生からは「学問を究めることがスポーツを究めることにつながるし、その逆もそうであるという文武不岐という言葉がとても響いた」「体育大という環境に身を置くからには、部活と勉強をつなげて両方をおろそかにせず取り組もうと思えた」「学長の講話を直接聞くことができて、大学生活へのモチベーションが高まったように感じた」など、多くの感想が寄せられました。

注)写真内のスライドは以下より引用し、担当教員が作成