日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

日本コーチング学会第33回学会大会において沼田薫樹特任助教が優秀発表賞を受賞しました!

2022/04/08

令和4年3月1日、2日に本学が当番校・会場としてオンラインで開催した日本コーチング学会第33回学会大会において、本学の沼田薫樹特任助教が優秀発表賞を受賞しました。

今大会のテーマは「鹿屋から『コーチング』を問う」として基調講演、シンポジウム及びワークショップ、そして45題の口頭発表及び43題のポスター発表が投稿された盛りだくさんの学会となりました。

沼田特任助教の発表は「大学女子バレーボール選手のセッターにおける注視点に関する研究」と題したポスター発表で、アイマークレコーダーを利用した実践現場のパフォーマンスから大学女子のセッターのトス動作時の注視点における注視エリアやタイミングを明らかにすることにより、選手のパフォーマンス向上とコーチング資料を得ることができたもので、今後のセッターのトス時におけるコーチング資料への波及が期待され、受賞となりました。

受賞に際し沼田特任助教は、「このような賞をいただけて大変光栄に思うと同時に、身の引き締まる思いです。今回受賞の対象となった研究は学生の卒業論文を発展させたものです。バレーボールのセッターは司令塔と呼ばれ、味方だけではなく、ボールや相手チームの状況を瞬時に判断し、ボールを最善の位置へ配給しなければなりません。その判断をするための情報は殆ど眼から取得しており、得られた結果は上級者においてはボールを注視していないことを示し、指導現場に活用できる新たな知見と言えます。今後もこの分野の発展に寄与できるよう、バレーボール研究チームで一丸となって、取り組んでいきたいと思います」と感想を述べました。

後日、受賞報告を受けた金久博昭学長は、「コロナ禍でコーチングそのものの考え方が揺るがされ、これまで通りとはいかない部分も多いと思う。しかし、考え方やアプローチの方法を新しく作るチャンスだと捉え、これからも頑張ってほしい。様々な領域の教員の中で、刺激を与える役割を担い、今後もバレーボールだけでなく様々な分野で研究を進めてください」と激励しました。

沼田特任助教(写真左)と金久学長(写真右)
(左から)濱田幸二教授、沼田特任助教、金久学長、坂中美郷講師