日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

「2023鹿屋体育大学『スポーツ×ことば』コンクール」の表彰式を実施しました!

2023/11/14

令和5年11月12日に、蒼天祭の大学開放事業の一環として、浜田 幸史准教授(スポーツ人文・応用社会科学系)を代表とした令和5年度重点プロジェクト事業「2023鹿屋体育大学『スポーツ×ことば』コンクール」の表彰式を実施しました。表彰式には12名の受賞者が出席し、浜田准教授をはじめとした運営者から賞状及び記念品が手渡されました。

「スポーツ×ことば」コンクールは、スポーツの多様な楽しみを共有することに気軽に取り組んでいただくことを狙いとして、本学と包括的連携協定を結んでいる鹿屋市及び垂水市の協力を得て実施したものです。鹿屋市及び垂水市の児童生徒のみなさんから「運動・スポーツに関する五・七・五(俳句、川柳、標語など)」の作品を募集し、年代ごとに優秀作品を選考し表彰します。

第2回は令和5年8月1日~9月15日までを募集期間としておりましたところ、前回の642句を大きく超える総数1,354句の応募をいただきました!審査の結果につきまして「武三 なすび塾」代表の中園 淳一郎先生による選評を添えてお知らせいたします。

受賞作品

金賞

小学1~3年生の部

さか上がり うまくなるまで 終われない

西原台小学校3年生 弓削 暉 さん

【選評】
鉄棒を握りしめ、繰り返し地面を蹴り上げている姿が目に浮かびます。腕で自分の体を鉄棒に引き寄せるコツをつかみ、「やっと」ではなく「スムーズに」上がれるようになったことでしょう。

小学4~6年生の部

「ヨーイドン!」 腕振り足上げ 風になれ

祓川小学校6年生 福岡 諒 さん

【選評】
短距離走のスタートダッシュ後、腕を大きく振り、足の回転を上げて走る姿を風にたとえています。風になりゴールテープを切れたのは諒さん自身だったのかもしれません。

中高生の部

手を伸ばし 必死につなぐ バトンパス

大姶良中学校2年生 森 菜摘 さん

【選評】
学級対抗リレーの一場面でしょうか。「必死」という言葉から、個々の走力やリレーゾーンなどを生かしながら懸命にバトンパスする競技者の姿が目に浮かびます。

銀賞

小学1~3年生の部

かけっこで ソニックみたいに 走りたい

鹿屋小学校2年生 ほっ田 いぶき さん

【選評】
ゲームキャラクターの登場です。いぶきさんはソニックファンなのでしょう。大好きなソニックのようにより速く、かっこよく走りたいという願いが感じられる作品です。

チャレンジだ なわとびビュンビュン 二じゅうとび

祓川小学校1年生 西別府 愛彩 さん

【選評】
「ビュンビュン」という音で、跳び縄を素早く回している様子を表現しています。つま先で軽く跳ぶ練習も取り入れると、より長く跳べるようになることでしょう。

小学4~6年生の部

運動は 自分の体を つくるタネ

寿小学校5年生 芝生 栖空 さん

【選評】
日本人の運動不足が叫ばれています。取り分け育ち盛りの子供たちにとって、運動は体つくりの基本です。よく食べ、よく眠り、よく運動する習慣の大切さを教えてくれる作品です。

スポーツで ストレス時代 乗りこえる

新城小学校6年生 小石田 衣未 さん

【選評】
様々なストレスに悩まされている現代。適度な運動は気分転換になります。より多くの人々が、スポーツを通してストレス軽減につなげてほしいという願いが込められた作品です。

中高生の部

メダルより ほめてあげたい 努力の日

串良中学校2年生 村場 唯華 さん

【選評】
「スポーツは自分との戦い」とも言われます。もちろん勝つことは大切ですが、たとえ負けても、悔いのないように練習を重ねた自分やチームを褒めたいものです。

鉄棒で 初めて出来た まめできた

鹿屋中学校1年生 西 七海 さん

【選評】
鉄棒で出来た技が何なのかは不明ですが、手にまめができるほど繰り返し練習したことが分かります。「できた」の繰り返しで、リズミカルに表現しています。

銅賞

小学1~3年生の部

かけっこで わたしと風は 一つだよ

鹿屋小学校2年生 くしま おとは さん

【選評】
体育の授業でしょうか。かけっこのとき追い風が吹いたのかもしれません。風が背中を押してくれたおかげで、いつもより速く走れたような気持ちになったのでしょう。

じきゅう走 じぶんにまけるな 走りぬけ

鹿屋小学校2年生 小牧 叶和 さん

【選評】
叶和さんの目標は、持久走大会で最後まで粘り強く走り切ることだったのでしょう。友達に負けないことより、自分の弱い心に負けないことを宣言した作品です。

夏休み ひまなときには スポーツだ

西原台小学校3年生 あり村 羽かな さん

【選評】
夏休み中の暇なとき、外に出てスポーツを楽しめば、より健康的で有意義な時間を過ごせます。汗をかきリフレッシュすることの大切さを教えてくれる作品です。

小学4~6年生の部

タグラグビー 作戦ねって いざ勝負

寿小学校5年生 あら木 くるみ さん

【選評】
チームで勝つための作戦を考え、それを実行に移す前のワクワク感が伝わってきます。「いざ勝負」という言葉に、絶対勝つぞという自信が満ちあふれています。

スポーツを すれば心も 熱くなる

寿小学校5年生 日下部 あかり さん

【選評】
当然のことですが、スポーツをすれば身体が温まります。それだけでなく、自分の目標を達成するために、意欲を高め、心を燃え上がらせることにもつながるのです。

スポーツを 支える人に ありがとう

西原台小学校6年生 川原 理紗子 さん

【選評】
燃ゆる感動かごしま国体・かごしま大会では、県外から数多くのアスリートが集まりました。大会に関わった人は数え切れません。スタッフとして様々な競技を支えた方々への感謝が伝わる作品です。

中高生の部

テーピング 努力の跡が 残ってる

大姶良中学校1年生 島影 美希 さん

【選評】
突き指防止のために巻いたテーピングでしょうか。練習や試合の後に外すと、その跡がくっきりと残っている。それは自分が努力したことの証でもあるのです。

追い抜かせ 敵に背中を 見せつけろ

第一鹿屋中学校2年生 中野 莉愛 さん

【選評】
競走種目の一場面を捉えているのでしょう。他選手の背中を見ることなくゴールできれば一位。トップに躍り出て二位以下を引き離していく光景を二つの命令形で力強く表現しています。

セーリング 風もイルカも 引き寄せる

鹿屋工業高等学校1年生 粟屋 佳大 さん

【選評】
風を捉えてぐんぐん進むヨットに近付いてきたイルカたち。まるで同行するかのように泳ぐ場面が目に浮かびます。セーリングは、イルカと友達になれるスポーツでもあるのです。

佳作

小学1~3年生の部

知りたいな 世界のいろんな スポーツを

西原台小学校3年生 東馬塲 りほ さん

【選評】
世界には、私たちが知らないスポーツがいっぱいあるのではないでしょうか。そのルールや面白さを調べれば、立派な夏休みの自由研究になりそうです。

スポーツで あせとなみだが 光る夏

西原台小学校3年生 横尾 はな さん

【選評】
夏のスポーツと言えば高校野球でしょうか。炎天下で白球を追う選手たちの汗、善戦むなしく敗れたときの涙。そのようなアスリートの尊い光に焦点を当てた作品です。

つらくても あきらめないよ ゴールまで

祓川小学校1年生 八田 美月 さん

【選評】
体育の授業でのかけっこでしょうか。短い距離でも精一杯走ると息苦しくなることがあります。それでも粘り強く走り抜こうとする強い意志が感じられる作品です。

バッティング ちからをぬいて ヒットうつ

祓川小学校3年生 古園 翠 さん

【選評】
作者は野球またはソフトボールを習っているのでしょうか。指導者から「肩の力を抜く」という指導を受け、しっかり実践できていることがうかがえる作品です。

こわくない ゴーグルつけて もぐれたよ

祓川小学校3年生 上野 心太ろう さん

【選評】
プールや海でゴーグルが無いと水中がぼやけるのでとても泳ぎにくいです。それが潜水となると不安が倍増。安心して泳いだりもぐったりするために、ゴーグルは必需品です。

小学4~6年生の部

最後まで 心ひとつに バトンパス

寿北小学校4年生 吉田 颯真 さん

【選評】
練習では、バトンを落としたりリレーゾーンを外れたりしたことがあったかもしれません。チームが一丸となって失敗を繰り返さないよう、心して本番に臨んだことが分かります。

泳げたよ 足を着かずに 最後まで

寿北小学校4年生 にかけ わく さん

【選評】
体育の授業でしょうか。目標は、自由形で25m泳ぎ切ることだったのかもしれません。足を着くことなく泳ぎ切ったわくさんの喜びや満足感が伝わってくる作品です。

スポーツで みんなとつなぐ きずなの輪

寿小学校5年生 福崎 眞子 さん

【選評】
どんなスポーツであっても共に楽しむことで絆が生まれます。それが一つの輪になり、ほかの輪とつながってどんどん広がることの素晴らしさを表現しています。

かけ出した その瞬間から アスリート

寿小学校6年生 渡口 海恋 さん

【選評】
たとえ体育の授業中であっても、自分はアスリートだと思って走れば、きっと自己タイムの更新に近付くことでしょう。海恋さんの「走り」に対する意欲が伝わる作品です。

息つぎで 聞こえてくるよ 応援歌

新城小学校6年生 前原 美栞 さん

【選評】
水泳大会や記録会でしょうか。息継ぎのとき聞こえてきたのは聞き慣れた応援歌。そのリズムに乗ってストロークもよりスムーズになり、自己タイムを更新できたのかもしれません。

中高生の部

頑張った みんなの笑顔に 金メダル

大姶良中学校1年生 牧 美乃莉 さん

【選評】
勝ち負けにこだわらずスポーツを楽しむことの大切さを教えてくれます。一人一人の笑顔が次の目標に向かって突き進む原動力になることでしょう。

応援が 選手の背中 おしている

鹿屋中学校1年生 鳥丸 睦翔 さん

【選評】
観客の熱い声援のお陰で、選手が思わぬパワーを発揮することはよくあります。応援はヒートアップせず、選手の背中をプッシュする気持ちで、その競技を楽しみたいものです。

部活動 チームメイトも ライバルだ

鹿屋東中学校1年生 水町 亮太 さん

【選評】
いつもは楽しく練習している部活のチームメイトも、大会間近になると代表選手を決めなければなりません。ライバルたちと切磋琢磨してこそ、より強いチームに育っていくのです。

スポーツで 国境超えて つながる輪

串良中学校3年生 浅見 莉子 さん

【選評】
オリンピックを初めとする国際大会が行われる度に思うのは、「スポーツに国境なし」ということ。各国がスポーツ交流を推進して平和な世界を創造してほしいです。

部活後に ストレッチして また明日へ

第一鹿屋中学校1年生 徳満 晴大 さん

【選評】
部活に限らず、運動の後、ストレッチなどの整理運動をすることは、翌日まで疲れを残さないようにする方法の一つです。その心掛けがケガの予防にもつながります。