2022鹿屋体育大学「スポーツ×ことば」コンクールを開催しました!
2022/12/02
地域との組織的な連携によるスポーツ振興の一環として、包括的連携協定を結んでいる鹿屋市及び垂水市の協力を得て、浜田 幸史准教授(スポーツ人文・応用社会科学系)を代表とした令和4年度重点プロジェクト事業の「2022鹿屋体育大学『スポーツ×ことば』コンクール」を実施しました。
このコンクールは、鹿屋市及び垂水市の児童生徒のみなさんから「運動・スポーツに関する五・七・五(俳句、川柳、標語など)」の作品を募集し、年代ごとに優秀作品を選考し表彰するものです。コロナ禍においても、スポーツの多様な楽しみを共有することに気軽に取り組んでいただく取り組みの一環として行いました。
第1回目の今回は令和4年8月19日~9月30日までを募集期間としておりましたところ、総数642句とたくさんの応募をいただきました!審査の結果、以下のとおり入賞者が決定しましたので、「武三 なすび塾」代表の中園 淳一郎先生による選評を添えてお知らせいたします。
受賞作品
金賞
小学1~3年生の部
逆上がり 回れた回れた 風ふいた
祓川小学校3年生 八田 恵一朗 さん
【選評】
練習に練習を重ねて、初めてできた逆上がり。その喜びを「回れた」の繰り返しで表現しています。回ったとき顔に当たった風が、これまでの努力を認めてくれたように感じたのではないでしょうか。
小学4~6年生の部
スポーツは 疲れた後の ケアまでだ
西原台小学校6年生 吉元 陵馬 さん
【選評】
スポーツをやり過ぎて疲れがたまったり、けがをしたりしてしまっては、元も子もありません。楽しみながら着実に技能を高めていくためにも、整理運動や休憩が大切だということを教えてくれます。
銀賞
小学1~3年生の部
うんていで りょう足ふって 二ことばし
祓川小学校2年生 黒葛野 いちる さん
【選評】
うんていは、体を左右にねじるイメージで体を振り子のように動かして進みます。両足を大きく振り、鉄棒を二個飛ばしでリズミカルに進んでいる情景が浮かんできます。
とびっきり え顔でゴール 金メダル
祓川小学校3年生 小石田 りの さん
【選評】
短距離走でしょうか、それとも長距離走?いずれにしても、一番でゴールしたときの喜びは、何にも代えがたいものです。「とびっきりの笑顔」がその大きさを表現しています。
小学4~6年生の部
運動を いっぱいしよう あせかこう
寿小学校4年生 米澤 照章 さん
【選評】
コロナ禍で運動の機会が減りました。自分の好きな運動を続けることは、日々の健康につながります。運動して汗をかけば、体はもちろん心にもよい効果が得られるはずです。
秋がきた 私の秋は スポーツだ
協和小学校4年生 井之上 柚莉花 さん
【選評】
「〇〇の秋」と言われますが、柚莉花さんにとっては「スポーツの秋」が一番。秋のさわやかな気候を生かして、自分の好きなスポーツを思い切り楽しんでほしいです。
銅賞
小学1~3年生の部
うでをふる ひっしにはしって いっとうしょう
祓川小学校1年生 迫田 茉里 さん
【選評】
走るとき、腕振りの速さやタイミングに合わせて足が動きます。「ひっし」という言葉から、茉里さんの「必ず一番になる」という強い意志が感じられます。
リフティング たくさんできて プロめざす
祓川小学校1年生 黒葛野 壱平 さん
【選評】
サッカーで、リフティングの回数を伸ばしたいと感じている人は多いでしょう。ボールと友達になることで、もっとサッカーが好きになり、技術の向上につながります。
がんばると 思えるスポーツ 見つけたよ
祓川小学校3年生 上村 千紗 さん
【選評】
数々のスポーツの中から頑張ってみようと思えるものに出合えたのは素晴らしいことです。始めたスポーツを継続することで、ますます好きになり、上達していくことでしょう。
小学4~6年生の部
すんだ空 くり返される なわの音
寿小学校4年生 榎木田 吏歩 さん
【選評】
縄跳び大会でしょうか。秋空の下,縄を回す音と跳ぶ音が聞こえる校庭。誰よりも長く跳ぼうとしている子どもたちや,それを温かい目で見守る人々の姿が浮かびます。
とびちった あせがかがやく うんどうかい
寿小学校4年生 山元 秀晃 さん
【選評】
運動会は練習の成果を発表する場。子どもたち一人一人の輝く汗が運動会の大成功を物語っています。応援に来られた方々も秀晃さんの活躍に感動されたことでしょう。
ゆずれない かけっこ一番 ぼくがとる
鹿屋小学校5年生 米澤 樹 さん
【選評】
短距離走の練習を重ねてきたのでしょう。樹さんの,何が何でも一位になるんだという強い意思が感じられます。きっとゴールテープを切ることができたに違いありません。
佳作
小学1~3年生の部
うんどうは じぶんのやくに たつんだよ
協和小学校1年生 荒川 莉果子 さん
【選評】
その通りです。自分が健康に過ごすためには毎日運動を続けることが大切。いろんな運動があるので、莉果子さんの好きな運動やスポーツを楽しんでほしいです。
サーキット てっぺんめざす のぼりぼう
祓川小学校2年生 小倉 奏汰 さん
【選評】
登り棒が、サーキットトレーニングの一種目になっています。てっぺんまで登り切るためには、安全面に十分気を付けながら、自分なりの目標をもって取り組むことが大切です。
つよくうつ サーブよとどけ ネットこえ
祓川小学校2年生 曲 駿之助 さん
【選評】
バレーボールのサーブが、なかなかネットを越えられないのかもしれません。「とどけ」という言葉に、駿之助さんの内に秘めた強い願いが感じられます。
運動会 がんばるすがた 見ていてね
協和小学校3年生 深見 小夏 さん
【選評】
コロナ禍で練習にも気をつかう日々が続き、ついに迎えた運動会本番。観覧制限がかかる中、応援に来られた方々に最高のパフォーマンスを見せたいという思いが伝わります。
運動会 さいごもえがおで 終われたよ
祓川小学校3年生 平田 葵 さん
【選評】
運動会最後の種目は、紅白リレーだったかもしれません。その勝ち負けにこだわることなく、自分なりに一所懸命取り組んだ満足感が、葵さんの笑顔に繋がったのでしょう。
小学4~6年生の部
「がんばれ」が わたしのきつさ ふきとばす
寿小学校4年生 坂中 ひより さん
【選評】 どんなスポーツでも応援してくれる人の存在は心強いものです。「頑張れ」と聞こえたとき、ひよりさんの疲れが吹き飛び、新たなやる気が出てきたことが分かります。
練習の 日やけのあとが 物語る
寿小学校4年生 秋山 奈緒 さん
【選評】
炎天下の練習で日焼けした腕や顔。それを見るたびに、暑い中頑張ったことが思い出されたはずです。その成果は、試合や大会の本番で発揮されたことでしょう。
短距離走 私にとっては 長距離走
寿小学校5年生 倉岡 瑚色 さん
【選評】
瑚色さんは短距離走が苦手なのかもしれません。ゴールはすぐそこなのに、長距離のように感じたのです。逃げ出したい気持ちを乗り越え、最後まで走り切ったことでしょう。
水しぶき 光かがやく 水中へ
寿小学校5年生 村岡 柚子羽 さん
【選評】
水飛沫が上がるプール。飛び込んだあと潜水したことが分かります。課外で練習したときの様子でしょうか。「光りかがやく」水にザブンと飛び込むのは気持ちいいものです。
とびこえろ 自分のげんかい とび箱で
寿小学校5年生 木下 修佑 さん
【選評】 自分の限界を超えるためには、かなりの努力が必要です。修佑さんは、何段を目標にしていたのでしょうか。助走を工夫して思い切り踏み切ろうとする意欲が感じられます。