日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

学生2名が鹿屋市立西原台小学校で「ペルー×柔道」をテーマに講話を実施

2025/11/11

 11月5日、体育学部武道課程4年の岡野佐弥香さんと原田菜々子さんが、鹿屋市立西原台小学校の4年生97名を対象に、「ペルー×柔道」をテーマに講話を行いました。この取組は、鹿児島県国際交流協会等が実施する地域交流事業「協力隊OBと留学生が先生」の出前講座として行われ、本学学生が講師として招かれたものです。同事業は、JICA海外協力隊の経験者を講師として県内の小中学校に派遣し、海外で得た経験を地域に還元することで、子どもたちが世界とのつながりを考える機会を提供することを目的としています。

 本学は、国際協力機構(JICA)と「JICA海外協力隊連携派遣に関する覚書」を締結しており、令和6年度から3年間、柔道部の学生をペルー共和国へ派遣します。今回講話を担当した2名は、その第1回目の短期派遣に参加した学生で、現地では地域の柔道クラブや大学等で巡回指導を行うとともに、柔道を通じて同国の柔道関係者と本学をつなぐ活動を展開しました。(本事業についてはこちらをご覧ください。)

 当日は、「国際協力体験談~ペルー共和国から学んだこと~」と題し、学生が現地での活動を通して感じたペルーの魅力や、柔道指導を行う中で気づいた社会的課題などについて講話を行いました。冒頭では、「ペルー共和国がどこにあるか知っていますか?」といった問いかけを通じて、児童との活発なやり取りが行われました。続いて、ペルーの気候や食文化、柔道指導の様子、日本とは異なる柔道大会の特徴、さらには柔道以外の現地活動についても、写真や動画を交えながら紹介しました。質疑応答の時間には、児童から次々とペルー共和国に関する質問が寄せられ、ペルーという国への関心が高まっている様子がうかがえました。

 最後に、学生が「JICA短期隊員としてペルーで柔道指導に携わる中で、言葉や文化の違いを越えて柔道が人と人とをつなぐ架け橋となることを実感しました。様々な方とのご縁で、知らない世界を知ることができたことに感謝しています」と、感謝の思いを述べ、講話を締めくくりました。

講話を行う岡野さん(右)と原田さん(左)
児童の質問に答える様子