本学における生成AIの利用について
2023/08/02
令和5年8月2日
学生・教職員 各位
鹿屋体育大学 理事・副学長
前田 明
ChatGPTなどの生成系人工知能(以下「生成AI」という。)は急速に社会に大きな影響を与えつつあります。本学では、第4期中期目標・中期計画、NIFS NEXT30において、情報通信技術を積極的に活用していくこととしていますので、生成AIのような新しい技術も積極的に利用し、その利点やリスクについても学んでいく必要があると考えます。生成AI を利用することが有効と想定される場面としては、例えば、ブレインストーミング、論点の洗い出し、情報収集、文章校正、翻訳やプログラミングの補助等の学生による主体的な学びの補助・支援などが考えられます。一方で,学びの空洞化などの可能性もあります。
現時点での課題とその対応について、文部科学省の指針を参考に大学としての見解を示します。なお、今後も生成AIに関する技術の進展や社会での活用状況を踏まえて、適宜対応方法を検討します。
生成AI を用いたレポート等の成果物の作成・発表
学修は学生が主体的に学ぶことが本質であり、生成AI の出力をそのまま用いるなど学生自らの手によらずにレポート等の成果物を作成・発表することは、学生自身の学びを深めることに繋がらないため、原則、不適切と考えます。学生の皆さんが、授業および研究にて生成AIを使用する場合は、担当教員の指示に従ってください。
生成AI の技術的限界(生成物の内容に虚偽が含まれている可能性)への対応
生成AI に関する技術的限界を把握した上で、インターネット検索等と同様に、出力された内容の確認・裏付けを可能な限り確認することが必要です。
機密情報や個人情報の流出・漏洩等への対応
生成AI への入力を通じ、機密情報や個人情報等が意図せず流出・漏洩する可能性等があるため、一般的なセキュリティ上の留意点として、機密情報や個人情報等を安易に生成AI に入力することは避けてください。
著作権の侵害への対応
AI を利用して生成した文章等の利用により、既存の著作物に係る権利を侵害することのないように留意してください。