「みちづくしin鹿屋2024」に本学の教員と学生が参加しました!
2024/10/30
「みちづくしin鹿屋2024」(主催:みちづくしin鹿屋2024実行委員会、共催:道守九州会議、国土交通省九州地方整備局、鹿児島県、鹿屋市、一般社団法人九州地域づくり協会)が令和6年10月24日(木)から2日間大隅半島で初開催され、初日に鹿屋市のホテルさつき苑で交流会が行われ400人以上が集いました。
「みちづくし」は年に1度、道守活動を行っている九州7県の道守会員が一堂に会し、各県の活動内容など情報交換を通じて親睦を深めることを目的に、2004年から開催されています。道守とは“道”を舞台・テーマに、道の清掃・美化や安全で円滑な道への調査・研究、道の歴史や文化の発掘など、さまざまな活動を行っている人たちのことで、その活動を「道守活動」と呼んでいます。西原幼稚園園児による歌とカンパチロウとのカンパチダンス、開会・主催者挨拶、来賓挨拶、道守功労者表彰式の後、本学自転車競技部の山口大貴監督(スポーツ・武道実践科学系講師)が『諦めなければ道が拓ける 体育・スポーツから学んだこと』の演題で基調講演を行いました。
山口監督は走幅跳の選手として全国でベスト8に入ることを目標に鹿屋体育大学に進学するも、1年生の5月に着地に失敗してケガをしてしまい手術しても完治せずに挫折、「自分の気持ちが向いた方が前(進行方向)」という当時の陸上競技部の先輩の言葉に背中を押されて藁にもすがる思いで自転車競技への転向を決意し、残りの学生生活を必死で走り抜けて全国大会6回優勝(日本学生記録4回樹立)を果たした自身の経験に基づく実話を披露しました。また、大学院に進学して学んだ「実践現場においてデータを可視化する意義」や「井戸を掘るなら水が出るまで」という座右の銘にしている言葉、「体育スポーツの楽しさを伝える指導者としての取り組み」、自転車競技監督・大学教員としての目標についても触れ、TEAM JAPANパリオリンピックコンセプト「一歩、踏み出す勇気を。」を引用して会場の参加者に呼びかけ、「諦めなければ道は拓ける」と力強く訴えました。
続いて本学の中村夏実教授(スポーツ・武道実践科学系)ゼミ生の宇地原亮さん(スポーツ総合課程4年、バーベル部)と鳥越天宮さん(同4年、カヌー部)が、地域の活動報告「未来を担う若き世代と地域との交流紹介」のコーナーで、「僕たちの海洋活動とスポGOMI」について発表しました。二人は大学紹介、自己紹介、SUPの公開講座等の紹介の後、昨年6月に垂水市の浜平海岸で開催された「第1回スポGOMIワールドカップ2023 鹿児島STAGE」にゼミ活動の一環として参加した体験についてスピーチしました。スポGOMIとは、“ごみ拾いはスポーツだ!”を合言葉に、チーム対抗の競技としてゴミ拾いを楽しむイベントのことで、2008年に第1回大会が東京・渋谷で開催されたスポーツと社会奉仕活動を融合させた日本発祥の新しいスポーツのことです。
宇地原さんと鳥越さんは、スポGOMIは町の環境美化や健康促進にもつながり、地域コミュニティの絆が深まるなどスポGOMI がもたらす多くの効果についても触れ、美しい海を保つことで海洋スポーツをさらに楽しんでもらえれば、と話しました。
昨年の大会結果はゼミから出場した1チームが3位に入賞してまずまずの結果を残せたこと、ゴミは種類別にポイント化されており、上位のチームはポイントの高いゴミを多く拾っていたこと、狙っていた優勝を獲得できなかった反省点は、何事も筋肉とパワーで勝負しようとして重たいゴミばかりを狙い、それが裏目に出てしまったことだと話し、「スポーツで勝負するには頭を使うことが大事だと改めて学んだ」との発言が会場の笑いを取っていました。
二人は「スポGOMIが世界中に広がって、これ以上拾うゴミがなくなってスポGOMIが開催できなくなるぐらいまでになってくれれば」との言葉で15分間のスピーチを立派に締めくくり、会場は拍手の渦に包まれました。