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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

第13回日本海洋人間学会大会で笹子悠歩助教が奨励発表賞・奨励論文賞を受賞!

2024/12/12

令和6年11月23日(土)、24日(日)に行われた「第13回日本海洋人間学会大会」において、笹子悠歩助教(スポーツ・武道実践科学系)が、奨励発表賞と奨励論文賞を受賞しました!

奨励発表賞を受賞した研究テーマは、「海洋ごみの年間漂着量の実態調査;鹿屋体育大学海洋スポーツセンター前の海岸を対象とした事例研究」です。日常的に活動する海岸(全長約180m)を対象に、週1回ビーチクリーンを行い、海洋ごみの年間漂着量や季節変動を明らかにしました。

奨励論文賞を受賞した研究テーマは、「セーリング競技者における自転車全力ペダリング運動がハイクアウト継続時間に及ぼす影響」です。セーリング競技のハイクアウト動作(風上帆走時に艇から身体を乗り出し、体重で艇のバランスを取る動作)に着目し、本動作の継続時間の向上には自転車全力ペダリング運動が有効であることを明らかにしました。

12月5日(木)には金久博昭学長へ受賞報告があり、和やかな雰囲気で懇談が行われました。今回受賞した研究は本学学生の卒業論文をブラッシュアップし研究成果として発表したという経緯もあり、学長からは「授業等を通じて、学生さんにも研究成果をフィードバックしてあげてください」との言葉がありました。

<奨励発表賞>

  • 研究題目:海洋ごみの年間漂着量の実態調査;鹿屋体育大学海洋スポーツセンター前の海岸を対象とした事例研究
  • コメント:榮樂講師のゼミ学生の、“海洋スポーツセンターに貢献したい!”という想いをきっかけに始まった卒業研究です。特別な機械を用いず、方法論も単純ですが、継続することで、とても重要な示唆が得られた研究の典型例だと思います。また、本研究では海岸を綺麗にするというSDGsへの貢献はもとより、調査対象とした海岸は、授業や公開講座等で日常的に活動する場所のため、水辺活動時の安全面向上にも繋がりました。また、卒業論文を行った学生も毎週実施することで、良い気分転換にもなった!と話していたことから、海も心も綺麗になり、有意義な知見も得られた、良いことづくめの研究でした。

<奨励論文賞>

  • 研究題目:セーリング競技者における自転車全力ペダリング運動がハイクアウト継続時間に及ぼす影響
  • コメント:中村(夏)教授のゼミ学生(ヨット部)が行った研究をもとに投稿しました。セーリングに関する研究は、他のメジャー競技と比べ、まだまだ少ないのが現状です。風や波、潮流等、気象や海象の影響を受けるため、実験室内での研究と比較して、難しい面もあります。今後もこの分野の発展に寄与できるよう、海洋スポーツセンターで一丸となって、取り組んで行きたいと思います。
左から金久学長、笹子助教、榮樂講師
学長表敬の様子