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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

第74回九州地区大学体育大会剣道大会 「武道をカタルガ! 2024」中継を実施

2024/12/12

令和6年12月8日、鹿屋市体育館で「第74回九州地区大学体育大会剣道大会」が開催され、MBC南日本放送の松木圭介アナウンサーの指導の下『武道をカタルガ! 2024―語るスポーツ養成プロジェクト―』で半年間に渡り学んできた受講生が、講義や取材、情報収集で得た学びの集大成を披露する場として本学剣道部女子の試合中継を行いました。会場には県内外から241人が来場し、アンケートに協力していただいた方には大学オリジナルの日本タオルも配布されました。

今回の受講生は本学の森園俊太朗さん(武道課程4年、剣道部)に、鹿屋市民からの一般参加で中山平八郎さん(48歳)と鎌田孝さん(55歳)が加わり、カタルガ修了生でもある蜂須賀友助さん(大学院修士課程1年)がサポートを行いました。

今大会の大会委員長を務めた本学の前阪茂樹教授(本学剣道部顧問)の挨拶後に試合がスタートすると、松木アナウンサーがプロならではの流暢な解説で試合の臨場感を高め、それに続けとばかりに、受講生も各選手について事前取材で知りえた情報を余すことなく伝えていました。

本学のスポーツアライアンス室員として第1回目のカタルガから担当してきた棟田雅也助教は「今回剣道の大会が鹿屋市で開催されることが決まった時点で、前阪先生から剣道の魅力を広く市民に伝えて盛り上げるために、カタルガで取り組んでもらえないかとお声掛けをいただきました。武道は初の試みで解説も難しく、不安もありましたが、松木さん、受講生のみなさんが剣道について真剣に勉強していただき、きょうを無事に迎えることができました。松木さんを講師に開催するセミナーは、今回は半年間という長いスパンをかけて取り組んできました。そのメリットとして、情報収集に力を入れることができて取材のクオリティーが上がったと感じています。また、今回初の試みとして会場の希望者にワイヤレス受信機を貸し出し、その場で実況・解説を聞きながら試合を観てもらいました。今回は学外からも受講生の参加があり、カタルガ自体が回を重ねるごとにブラッシュアップされてきていることを実感しています」と振り返りました。

第1回から講師として指導をしてきた松木さんは「カタルガ史上、一番難しい挑戦だったんじゃないかなと思います。一般的にはなかなか試合を見る機会がない剣道をわかりやすく伝えるために、大学生と社会人の受講生が一緒になって、基礎から勉強した半年だったと思います。今回試合に出た学生がどんな経歴で鹿屋体育大学に入ってきたのか、剣士としてどんなことを目標にしているのか、大学剣道の面白さや男子と女子で違いがある剣道の魅力を伝えられたら、という気持ちで私自身も臨みました」と話しました。

実況・解説を終えて森園さんは「今回の剣道大会は鹿屋市と鹿屋体育大学が一丸となって、さまざまな方々のご協力の下で開催できた大会でしたので、とても感謝しています。その大会でカタルガのメンバーとして、選手一人ひとりや剣道の魅力について楽しく語り、伝えることができたことは、剣道部の一員としても学生生活最後のとてもいい思い出になりました」、中山さんは「大学剣道の試合を見るのは初めてだったので、ものすごい迫力を感じました。取材で得た知識を目の前の試合に重ね合わせることで、選手がどのように頑張ってきたかが改めて分かり、剣道を魅力的に伝え、語ることを楽しむことができました。これからも鹿屋体育大学の学生を応援したくなりました。ぜひ今後もさまざまなスポーツでカタルガを続けてほしいです」、鎌田さんは「半年間受講してきて、果たして当日うまく実況できるのか不安でしたが、練習の成果を発揮できたと思います。剣道について語るのは初めてでしたが、市民の方々に少しでも興味を持っていただけたのではないかなと思います。松木さんにリードしていただき、とてもやりやすかったです」とコメントしました。

大会の結果は女子が2連覇、男子が5年ぶりの優勝で、念願のアベック優勝を果たすことができました。閉会式後にセレモニーが行われ、松木さんから3人へ修了証書が手渡されました。

カタルガの様子

左から、森園さん、松木さん、鎌田さん、中山さん
開会式
試合の様子。白い道着が鹿屋体育大学の女子
セレモニーで松木さんから修了証書を手渡された後に記念撮影