本学とJICA、ペルー共和国における柔道振興で覚書を締結!
2025/01/14

鹿屋体育大学と国際協力機構(JICA)は、JICA海外協力隊連携派遣に関する覚書を締結し、令和7年1月10日に署名式を執り行いました。本覚書に基づき、本学柔道部の学生を今後3年間にわたりペルー共和国へ派遣します。学生は、ペルー日系人協会に配属され、地域の柔道クラブや大学等で巡回指導を行うとともに、ペルー共和国の柔道関係者と本学をつなぐ活動を進めます。
本学では、2050年をターゲットイヤーとした「NIFS NEXT30」を策定し、その4つの軸となるミッションの1つに国際化を定めています。今回の派遣事業はその重要な取り組みを加速させる一助となることが期待されます。
署名式冒頭、金久 博昭 学長から、「覚書の締結により、学生が日本の武道である柔道を通じて地域社会に貢献し、国際的な活動に従事する非常に貴重な機会をいただいたことに感謝いたします。」と挨拶がありました。
続いて、JICA九州センター所長 後藤 光 氏から、「JICAと鹿屋体育大学とが覚書を締結することで組織的な派遣が可能となり、参加される学生の皆さんがより安心して活動に専念できるようになると考えます。大学で学ばれた柔道の技術と、柔道の精神を合わせて普及していただけるものと期待します。この連携派遣により、大学・学生に留まらず、広くペルー共和国の方々、両国柔道関係者の継続的なつながりの維持、強化につながることを願っています。」とのご挨拶をいただきました。その後、金久学長と後藤所長による覚書への署名が行われ、出席者の拍手の中で覚書締結が正式に成立しました。
本事業を通じて多文化共生社会の実現に貢献し、日本とペルー共和国の友好関係がさらに深まることが期待されます。さらに、柔道を介した国際交流が、ペルー共和国に新たな活力をもたらすとともに、学生のさらなる成長につながることを願っています。
【参考】
ペルー共和国には約20万人の日系人が暮らし、ブラジルに次ぐ規模の日系社会を形成しています。日系人協会を中心に柔道が普及しており、「JUDO」という競技スポーツとして盛んに行われています。これまでJICAは同国に6名の柔道分野の協力隊員を派遣しており、その中には本学の卒業生も含まれています。


後列 左から 仮屋 慶一 氏(JICA鹿児島デスク国際協力推進員)、前田 明 理事、
小澤 雄二 教授(柔道部顧問教員・部長)、小崎 亮輔 講師(柔道部副顧問教員・コーチ)、国重 徹 教授(国際交流センター長)、猪村 篤 理事
前列 左から 後藤 光 氏(JICA九州センター所長)、金久 博昭 学長