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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

杉野正尭さんと村田憲亮コーチがオンラインでパリオリンピック内定を報告!

2024/06/17

パリ2024オリンピック体操競技の日本代表に内定した本学卒業・修了生の杉野正尭さん(令和6年3月修士課程修了)と村田憲亮コーチ(元鹿屋体育大学教員)が、令和6年5月27日にオンラインで本学の金久博昭学長、前田明理事・副学長、猪村篤理事・副学長・事務局長の役員3名に内定の報告を行いました。

「NHK杯で見た鉄棒の演技は、人間技とは思えないほどすごかった。東京オリンピックのときは悔しい思いをしたと思いますが、今回は本当によかったです。おめでとう!」。金久学長の祝福の言葉で始まったオンライン対談で、学長から大学院生として過ごした2年間について聞かれると、杉野さんは「自分を被験者にして研究を行ったので、自分の演技をもう一度見直して、失敗しないためには何が必要だったのかをまた1から学ぶとても良い機会になりました。鹿屋は自分を強くしてもらえた場所でした」と6年間を振り返りました。

杉野さんが大学1年生の時から本学体操競技部でコーチ、監督として指導を行い、卒業と同時に徳洲会体操クラブで共にオリンピックを目指してきた村田コーチは「東京オリンピック以降、杉野が苦しんでいる姿を近くでずっと見てきました。強くなっているはずなのに、なぜ試合当日のパフォーマンスでは実力を発揮できないのか、そばにいるのに助けることもできず、私自身もわだかまりみたいなものを感じていました。何となく今年はいけるんじゃないかなという期待と、失敗しないでほしいという願いを抱えながら試合を見守っていました」と安堵の表情を浮かべました。

金久学長が「パリオリンピックではメダルを取って帰ってきてください。本学の体操競技部のみならず、学生全体にとっても夢と希望を与えることになると思います」と激励すると「団体金メダルは絶対に取りにいこうと思っています。得意の鉄棒・あん馬でも金メダルを目指します。たくさんの方々に応援していただいたことへの感謝の気持ちは、結果でしか恩返しができないので、これまで積み上げてきたものを大事にしつつ、計画も立てて残り2カ月間しっかりと自分と向き合います」と強い意志をのぞかせました。

村田コーチからは、代表選考会のNHK杯で決勝に残れるのは18人で、そのうち3分の1にあたる6人が鹿屋体育大学の学生とOBだったことの報告があり、「今回のパリオリンピック内定では、同じく卒業生で自転車競技の橋本英也選手と杉野で鹿屋を盛り上げることができたことを、とてもうれしく思いました」とコメントがありました。最後は「またぜひ鹿屋にもお邪魔させていただければと思います」との杉野さんのさわやかな笑顔で、約10分間のオンライン報告会はお開きとなりました。

左手前から猪村理事・副学長・事務局長、金久学長、前田理事・副学長