日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

棟田雅也講師が日本スポーツマネジメント学会 学会奨励賞を受賞!

2025/08/07

令和7年7月27日(日)、棟田雅也講師(スポーツ人文・応用社会科学系)が、日本スポーツマネジメント学会の学会奨励賞を受賞しました!

受賞した論文テーマは、「地域スポーツコミッションの組織課題における質的研究」です。本研究は、重点プロジェクト事業に関連したスポーツによる地域活性化研究の一環として、仙台大学体育学部の弓田恵里香准教授との共同で行われました。

本研究は、日本全国の14地域スポーツコミッション(SC)へのインタビュー調査を通じて、日本におけるSCの組織的課題を分類することを目的とし、その結果、組織的課題を「情報」「資源」「意欲」「組織」「構想」「蓄積」「受入体制」「相互作用」の8つの側面に整理しました。

SCの全国レベルでの課題把握の枠組みを提供し、8つの組織課題の側面を明らかにしたことが評価され、今回の受賞につながりました。今後、SCの課題解決に向けた対応策を検討する一助となることが期待されます。

棟田講師のコメント

このたびは、拙稿に対して奨励賞という栄えある賞を賜り、誠にうれしく存じます。本研究は、全国の地域スポーツコミッションの皆様のご協力のもと、組織的課題を体系的に抽出し、現場に還元することを目指したものです。弓田先生と共に7年ほど前からコツコツと議論を重ね、データ収集、分析をしてきました。振り返れば長い道のりでしたが、これからも実践現場との対話を重ねながら、地域スポーツコミッションの持続的な発展に資する研究を継続し、スポーツによる地域活性化に向けて精進してまいります。
今後ともご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

弓田准教授(仙台大学)のコメント

各地ではスポーツコミッションの設立が相次いでいます。しかし、安定した経営を模索する組織は少なくありません。本研究の成果が、今後のスポーツコミッション経営の安定化や発展に少しでも貢献できれば幸いです。

今回の受賞論文は以下の「スポーツマネジメント研究第16巻第2号」に掲載されています。
「地域スポーツコミッションの組織課題における質的研究」(外部サイト)

表彰の様子
表彰状