大澤啓亮特任助教が第37回テニス学会 研究奨励賞を受賞!
2025/10/03

令和7年9月13日(土)~14日(日)に行われた、日本テニス学会主催の第37回テニス学会(会場:安田女子大学)で、大澤啓亮特任助教(スポーツイノベーション推進機構:スポーツパフォーマンス・コーチング部門)が研究奨励賞を受賞しました!
受賞した研究テーマは、「女子プロテニス選手の1stサービスにおける速度と着地点に基づく有効なエリアの可視化」です。本研究は、髙橋仁大教授(スポーツ・武道実践科学系)と村上俊祐講師(同)との共同で行われました。
本研究では、2022年から2024年の全豪オープン女子シングルスを対象に、右利き選手の1stサーブについて分析を行いました。特に、サービスエースやサービスウィナーといった「得点に直結するサーブ」がどのエリアに多く打たれているのかを、機械学習の手法を用いて可視化をしました。
その結果、スピードのあるサーブはセンターライン付近で効果的である一方、回転量の多いサーブはサイドライン付近で有効であることが明らかになりました。さらに、サーブが集中して打たれるエリアの確率密度が高くなるほど、ポイント獲得率が上昇することも確認されました。
これらの知見は、試合の戦術評価や、選手・コーチへの指導フィードバックとして活用できる可能性が高いと考えられます。
令和7年10月1日に、大澤特任助教と高橋教授、村上講師が学長を訪問し、受賞報告を行いました。金久学長から「大澤先生が取り組んでいることはすごく大事なことなので、自信を持ってしっかりと良いものをつくってください」と今後の活躍へ期待を込めた激励の言葉があり、研究内容に関する懇談は終始和やかな雰囲気で行われました。
大澤特任助教のコメント
このたび、第37回テニス学会において「研究奨励賞」という栄えある賞を賜り、誠に光栄に存じます。本研究は、実際の試合から得られたビッグデータに機械学習的手法を適用することで、選手の技術や戦術を可視化したものとなります。 このような賞をいただけましたのは、髙橋先生、村上先生をはじめ、多くの先生方からご助言を賜ったおかげと存じます。ここに改めて心より御礼申し上げます。 今回の受賞を励みに、今後さらに研究を発展させ、スポーツデータサイエンスの発展に貢献できるよう精進してまいります。引き続きご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。 |
髙橋教授のコメント
大澤先生が得意とする分野での研究が、一つの成果として認められたことを大変うれしく思います。学位取得を目指し、今後も研究活動に邁進されることを期待します。 |
