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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

本学学生がSIT2025奨励ポスター賞&和田智仁教授が優秀映像教材選奨の優秀作品賞を受賞!

2025/10/15

左から金久学長、齋藤さん、和田教授

令和7年7月31日(木)~8月1日(金)に「スポーツ×テクノロジー」をテーマに東京ビッグサイトで国内初開催されたシンポジウム「Sports Informatics and Technology 2025」で、大学院修士課程2年の齋藤周さんが奨励ポスター賞を受賞しました!

受賞した研究のタイトルは『単一の慣性センサによるスプリントの接地時間推定』です。本研究では、スプリンターの腰部に装着したひとつの慣性センサから、スプリントパフォーマンスの指標となる接地時間を推定することを目指しました。鹿屋体育大学だけが所有する50メートルフォースプレートから得られたデータを手掛かりに、接地タイミング推定手法の開発に取り組みました。分析の結果、データの加速度と角速度に現れる特徴点を使って、慣性センサから精度よく接地のタイミングを推定できる可能性が示されました。

また、令和7年9月29日に、和田智仁教授(スポーツ人文・応用社会科学系)が参画した『情報倫理デジタルビデオ小品集9』が「令和7年度優秀映像教材選奨」で「優秀作品賞(社会教育部門)」を受賞しました。この選奨は、一般財団法人日本視聴覚教育協会が実施し、毎年一般に市販される新作の教育映像および教育デジタルコンテンツを対象としています。

今回選奨された教材は、和田教授が著作・監修のメンバーとして制作したもので、情報倫理に関するトピックを、学生の日常生活を舞台にドラマ仕立てにしたビデオクリップ集です。和田教授は平成25年からこのプロジェクトに参画し、制作に携わってきました。

令和7年10月8日に、和田教授と齋藤さんが学長を訪問し、受賞報告を行いました。金久学長からは齋藤さんの受賞に関して激励するとともに、「研究には様々な困難もありますが、そこが面白い部分でもあると思います」などと、解析の難しさの話題や研究内容に関しての話題も挙がりました。

また、和田教授の受賞に関して「こういった教材は、大学連携が進む中で重要になると思います」「教材コンテンツのクオリティーの高さは重要です。ぜひこれからも継続的に作っていってほしい」といった言葉があり、将来の情報教育の話題も挙がるなど、懇談は終始和やかな雰囲気で行われました。

「奨励ポスター賞受賞」について

斎藤さんのコメント

研究成果を形にし、学会大会で賞を頂けたことをうれしく思います。本研究では、陸上競技者のためのセンサを使ったスプリント走分析手法の開発に取り組みました。和田先生をはじめご指導いただいた先生方、測定にご協力いただいた陸上部の皆さまにお礼申し上げます。今回の受賞を励みに、今後さらに研究を進め、よりよい論文が執筆できるように精進してまいります。

和田教授(指導教員)のコメント

理工系大学からの発表が多い中での受賞となりうれしい驚きでした。信号解析にじっくりと取り組んだ結果だと思います。競技現場での利用を目指してさらに研究を進めていきましょう。

「優秀作品賞受賞」について

和田教授のコメント

今回、プロジェクトメンバーとしてこのような賞を受賞することができ大変光栄です。受賞作品は、全国の大学で情報教育を担当する先生方と協力して制作したもので、私が担当する授業でも使用しています。学内の学生や教職員はこのビデオをいつでも見ることができます。スポーツ情報センターのトップページにリンクがありますのでぜひご覧ください。情報技術は進展が早く、コンテンツの頻繁な更新が必要な分野です。来年度には次作の制作に取り組む予定ですが、受賞を励みに引き続き頑張りたいと思います。

懇談の様子

参考(外部サイト)