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今泉助教が「情報処理学会 第4回スポーツ情報学研究発表会」で最優秀発表賞を受賞!

2026/05/12

令和8年3月4日 (水)に行われた情報処理学会第4回スポーツ情報学研究発表会にて、スポーツ人文・応用社会科学系の今泉拓助教が最優秀発表賞を受賞しました。この研究会は、情報処理の観点からスポーツの発展に貢献することを目的としています。

受賞した論文テーマは「スポーツ成績における概数効果の成立条件-野球の打者・投手成績を用いた網羅的検討」です。

本研究では、「概数効果」という現象がスポーツのどのような場面で観測されるのかについて、野球の成績を対象に網羅的に検討しました。概数効果とは、人間が「キリのよい目標」を意識することで判断や行動を変えるという、人間の判断の特徴を指します。

結果として、野球の成績のなかでも、「打率3割」「盗塁数30」「打点100」といった節目となる数値をぎりぎり達成する選手が顕著に多いことが確認されました。一方で、「本塁打」「勝利」「防御率」といった成績では、同様の傾向はみられませんでした。

この結果は、選手起用によって成果が左右されやすい成績において、選手やチームがキリのよい目標に向けて判断や行動を変えている可能性を示すものです。今後、野球競技における作戦立案や選手起用の検討に役立つことが期待されます。

受賞コメント

この度は栄誉ある賞を頂き、大変光栄に思います。和田先生をはじめ、日頃よりご指導・ご支援くださっている皆様に心より感謝申し上げます。また、大学生の頃から多くの刺激をいただいてきた野球分析コミュニティの皆様にも、深く感謝申し上げます。
本研究は、人間の判断の特徴を深堀りすることで、競技における目標設定や作戦立案をより有効なものにできる可能性を示しています。理論的な研究にとどまらず、実践にも活かせるよう、今後さらに精進して参ります。

発表に関連する図表

図1:打率と達成者の人数。3割ちょうどを達成する選手が多いことが読み取れる。
図2:盗塁数と達成者の人数。30盗塁をちょうど達成する選手が多いことが読み取れる。

・参考:一般社団法人情報処理学会公式ウェブサイト (外部リンク)