日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

令和7年度「アスリートのインテグリティ育成・向上セミナー」を実施しました。

2025/07/09

令和7年7月2日、鹿屋体育大学では全学生を対象に「アスリートのインテグリティ育成・向上セミナー」を開催しました。

今回のセミナーは、大学スポーツ界において学生の薬物問題や、ハラスメント、暴力等のトラブルや不祥事が発生している現状を踏まえ、学生にスポーツインテグリティについて考えるきっかけを持ってもらうために開催されました。

今回のセミナーでは、特定非営利活動法人スポーツコーチング・イニシアチブから石渡圭輔氏、有田祥太氏の2名を講師としてお招きし、「スポーツインテグリティのためのダブル・ゴール・コーチング」という題目で、アメリカのNPO法人Positive Coaching Allianceが広め、スポーツコーチング・イニシアチブも普及に取り組まれている、「勝つこと」と「人間的成長」の両立を目指す「ダブル・ゴール・コーチング」の考え方を軸に、スポーツインテグリティについてお話いただきました。

講師の有田氏は、本学の卒業生で在学中は陸上部で活躍されていたということもあり、今回の講演では学生時代の後輩である本学の山口大貴講師(スポーツ・武道実践科学系)も特別講師としてステージに登壇し、お二人の学生時代のエピソードなども交えて、3人での会話形式により講話が進められました。

今回のセミナーを受講した学生からは、「教える立場からだけでなく、競技者の立場でも役に立つ内容だった」「選手とコーチや監督との関係性や競技に対する敬意など様々なことで考えることができた」「インテグリティという曖昧な言葉をしっかり自分の言葉として落とし込めることができた」といった感想が見られ、学生のインテグリティへの意識向上につながる充実したセミナーとなりました。