令和7年度「NIFS卒業研究コンテスト」3月卒業予定の6人が参加
2026/03/03
令和8年2月13日、大学院等3階大講義室で、令和7年度「NIFS卒業研究コンテスト」が開催されました。このコンテストは、学部教育における学修成果の集大成の一つである卒業研究に対する学生の主体的な取り組みを促すとともに、学生の資質・能力をさらに伸長し、本学の目指すA.C.E.KANOYA【活気ある(Active)独創的な(Creative)精鋭(Elites)】の育成に資することを目的に昨年から実施しています。
今年は金久博昭学長の「学部4年間の集大成としての卒論発表の場を対面形式のコンテストにすることで、本学のアカデミックな取り組みを多くの人に知ってもらいたい」という意向で、初の試みとして聴講自由のオープン形式で行われました。
今回発表したのは、スポーツ総合課程4年の弓場葉月さん、有村咲希望さん、石原悠太さん、年見穂風さん、長井遥斗さん、山口里真さんの6人です。一人の持ち時間は10分、審査委員をスポーツ・武道実践科学系、スポーツ生命科学系、スポーツ人文・応用社会科学系の各系から2人、計6人の教員が務め、審査員は「研究テーマの適切性」「先行研究調査の適切性」「研究方法の妥当性」「論理の一貫性」「研究の独自性・独創性」「プレゼンテーションの適切性」の6項目について、4段階評価で採点しました。発表後の5分間の質疑応答では、審査員からの深く踏み込んだ質問に、6人全員が物怖じすることなく、自分の言葉でしっかりと答えている姿がとても頼もしく、印象に残りました。
6人の発表者のうちトップバッターを務めた弓場葉月さんは、ダンス部の主将を務め、蒼天祭やダンスの発表会では天賦の才能とも言える素晴らしいダンスを披露していましたが、本学入学時は陸上競技部に所属していました。テーマ選定の理由について尋ねると「身体と向き合うことは、陸上をしていても共通していたことなのに、食事との関係性にはダンスとは明らかな違いがあった。摂食障害に苦しむ女性アスリートや、未来の子どもたちに向けて私自身ができることを考えるためにも、このテーマに取り組みたかった」と返ってきました。卒業研究発表では「女性アスリートの三主徴の原因の一つである摂食障害は、アスリートとしての身体像と女性としての身体像が乖離することによって、罹患する傾向は高くなる。競技特性や個人の競技レベルよりも、むしろ女性アスリート個人が、どの程度外的要因を内面化し、身体像の乖離を経験しているかが、摂食障害傾向には優位に働くことが明らかとなった」と結論付けました。発表を終えて弓場さんは「今回の卒論研究で得た学びを、卒業後の教育現場での指導や表現活動に生かしたい」とコメントしました。
指導教員の北村教授は「弓場さんは問題意識が最初から明確ではっきりしていて、とても意欲的に取り組んでくれたと思っています。自分が立てた問いに対する答えをしっかり導きだせていたので、きっと本人も満足のいく研究ができたのではないかと思っています」と評価しました。
6人すべての発表を終えて、金久博昭学長は「6人全員が学部生らしい新鮮で柔軟な発想の卒業論文で、とても良かったと思います。審査員の先生方からの質問に真摯に答える姿を見て、体育やスポーツの面白さを改めて感じさせてもらいました。研究の道に進む人、就職する人と進路はそれぞれだと思いますが、卒業論文で学んだプロセスをこれからの道で生かしてください」と挨拶し、最後に北村委員長が「審査員を務めて頂いた先生方の質問を聞きながら、こういった視点からの質問があるのだということを感じさせてもらいました。発表した学生の皆さんにとってもいい刺激になったと思います」と、閉会の辞を述べました。
最優秀者の発表は、卒業証書・学位記授与式で行われます。



令和7年度「NIFS卒業研究コンテスト」参加学生一覧
| No. | 氏名 | 卒業研究題名 | 指導教員 |
|---|---|---|---|
| 1 | 弓場 葉月 | 女性アスリートの三主徴に対する身体からのアプローチの検討: “アスリートとしての身体”と“女性としての身体”に着目して | 北村 尚浩 |
| 2 | 有村 咲希 | パラ競泳選手を支える指導者の指導観と関わり方 ― 指導者への半構造化インタビューを通して ― | 成田 健造 |
| 3 | 石原 悠太 | 日本のスポーツ界で語られる「名将」の言説について | 関 朋昭 |
| 4 | 年見 穂風 | 自転車競技・ケイリン種目における戦術的実践知の獲得過程:全 国大会上位入賞を継続した大学女子競技者の4年間の取り組み事例より | 山口 大貴 |
| 5 | 長井 遥斗 | 三段跳の積極的着地における技術的ポイントの解明: 三段跳の自己記録を14.87mから15.01mへ更新した男子競技者 の取り組みを手がかりにして | 金高 宏文 |
| 6 | 山口 里真 | 女性アスリートにおける月経状態とイソフラボン摂取量との関連 | 石澤 里枝 |