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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

本学学生が日本スポーツ産業学会のジュニア部門優秀賞を受賞!

2026/03/06

左から金久学長、町田さん、棟田講師

令和8年2月15日(日)に「日本スポーツ産業学会第13回冬季学術集会」で行われた「リサーチ・カンファレンス2026」で、町田光己さん(スポーツ総合課程3年)がジュニア部門優秀賞(学部1~3年生、短大生・専門学校生対象)を受賞しました!

受賞した研究のタイトルは『BリーグチームにおけるSNS投稿内容の違いが観戦者のロイヤリティに及ぼす影響―鹿児島レブナイズを事例として―』です。本研究では、今後のプロスポーツチームのSNSマーケティングにおける実践的施策を提示することを目的とし、プロスポーツチームにおけるSNS投稿の内容の違いが、ファンのロイヤリティ(チームに対する愛着心)にどのような影響を与えるのかを調査しました。

SNS投稿を「物語のように感情に訴えるストーリーテリング型」と、「事実を伝えるファクトテリング型」に分け、Bリーグ(鹿児島レブナイズ)の実際の試合を観戦した人に動画を視聴してもらい、その前後でロイヤリティの変化を測定しました。

その結果、ファクトテリング型では動画を見たあとにロイヤリティ数値が増加し、ストーリーテリング型では一部の項目で減少が認められました。ただし、どちらの違いも統計的には有意な差とはいえませんでした。ロイヤリティはすぐに変わりにくい心の傾向であり、今回の実験で実施した1回の動画視聴だけでは大きな変化が起こりにくかったことが理由と考えられました。そのため、プロスポーツチームがSNSマーケティングを展開する際には、単発の投稿ではなく、シリーズ化したり定期的に投稿したりするなど、継続して見てもらえる仕組みづくりの重要性を提示しました。

町田さんは、鹿児島レブナイズでのインターンシップ活動に参加しており、その活動の中で、生まれた疑問を学術的な観点から明らかにできたことが、今回の受賞につながったと考えられます。

令和8年3月4日(水)に、棟田講師と町田さんが学長を訪問し、受賞報告を行いました。金久学長からは町田さんの受賞に関して激励するとともに、「町田さんの研究は、スポーツの果たす役割のうち、デジタルにおける「集まる」に焦点を当てた研究だと思います。データや数値といったテクノロジーの側面だけでなく、その場の雰囲気やその人が持つ経験値といった側面は人間しかわからないものなので、そのことも考えながら、今後も頑張ってください」などの言葉がありました。調査方法に関する話題や研究のトレンド化、AIに関しての話題も挙がり、懇談は終始和やかな雰囲気で行われました。

町田さんのコメント

スポーツ産業学会で優秀賞を受賞できたこと、大変うれしく思います。今回、受賞できたのは日頃から熱くご指導してくださる棟田雅也先生、調査にご協力いただいた鹿児島レブナイズの皆様、共に学会発表の準備に取り組んだゼミの仲間達の存在があったからです。今後は、鹿屋体育大学のスポーツマネジメント領域の発展に貢献できるよう、学術的・実務的の両側面から自分自身のスキル向上に努めてまいります。

棟田講師(共同研究者・指導教員)のコメント

町田さんの研究は、プロスポーツチームのSNS発信が観戦者のロイヤリティにどのような影響を与えるのかを実証的に検討した点に意義があります。インターンシップで得た現場での疑問を研究に結び付け、自らデータを収集・分析して考察した姿勢が、今回の受賞につながりました。今後も実践と研究を往復しながら、スポーツマネジメント分野の発展に寄与する研究に取り組んでくれることを期待しています。
研究発表の様子
表彰の様子
左から棟田講師、青野倫久さん(スポーツ総合課程2年)、町田さん、前山蒼波さん(同1年)※青野さんと前山さんは棟田ゼミとして発表
懇談の様子