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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

日本コーチング学会優秀発表賞 金高宏文教授が受賞!

2026/03/18

左から金高教授、金久学長、川島さん、浦さん、長井さん、小森准教授

令和8年3月5日、6日の2日間、「日本コーチング学会第37回大会」兼「第19回日本体育・健康学会コーチング学専門領域研究会」が日本大学文理学部百周年記念館で行われ、「事例研究における生成AIを活用した教訓導出の可能性―ある大学野球選手の走塁改善事例における考察を例にして―」のタイトルで口頭発表を行った本学の金高宏文教授(スポーツ・武道実践科学系)が日本コーチング学会優秀発表賞を受賞しました。

この研究は、コーチング学の研究において生成AI(特にNotebookLM)をどのように事例研究の分析に活用できるかを考察した内容になっており、具体的には、足が速くなりたい野球部員の卒業論文を題材に、学生本人が記述した事実ベースの活動記録をAIに読み込ませ、そこから導きだされる教訓や考察の精度を検証しています。金高教授は「AIは膨大なデータから共通項を抽出する能力に長けている一方で、選手の習熟度に応じた段階的な指導手順の構築には人間の介在が不可欠である」と指摘しました。最終的には人間とAIが互いの視点を補完し合う共同作業の重要性を強調し、客観性と実用性を兼ね備えた新しい研究方法の在り方を提案しています。

3月17日、金高教授は小森大輔准教授、川島悠太さん(スポーツ総合課程4年)、浦歩望さん(修士課程1年)、長井遥斗さん(スポーツ総合課程4年)と、今回の受賞に結び付く過程で関わった5人全員で金久博昭学長へ受賞の報告に訪れました。

報告を受けて金久学長は「今回の金高先生の受賞をとてもうれしく思います。結局AIの答えは情報でしかなく、コーチングは言葉や人間的側面が強いので、どれだけAIと適切な関係を構築できるかが大事。鍛えないといけないのは、感じたことを言語化や文章化する力、そして本当にそれでいいの? と疑問を持ち批判的に思考する力、そしてどれだけきちんとした問いを立てることができるか、ということが大事になってくる」と、学生へアドバイスしました。卒業後は地元の福島県に帰って教員になるという川島さんは「ここで身に付けた“伝える力”を、常にアップデートしながら今後の教員生活に生かしたい」と話しました。

報告を終えて金高教授は「事例研究を進める上でどれだけ身体知を語り伝えるか、ちゃんと言葉にできるか、データにできるか、ということが大事だということを改めて思いました。学生へはこれまで以上にオリジナリティーを“語れ・伝える力”が身に付くよう、指導していきたいと思います」コメントしました。

日本コーチング学会の会場で表彰を受ける金高教授
学長報告の様子