第5回外国人日本語スピーチコンテスト本学留学生チェン イーチェンさんが最優秀賞!
2023/11/01
「第5回外国人日本語スピーチコンテスト」(主催:鹿屋市国際交流協会)が令和5年10月15日(日)に鹿屋市新川町の東地区学習センターで開催され、本学留学生のチェン イーチェン(陳怡禎)さん(台湾:鹿屋体育大学博士後期課程3年)が最優秀賞を受賞しました。
昨年は惜しくも2位の「優秀賞」だったチェンさんですが、今年は夏の終わりに体調を崩して参加自体をあきらめていたところに、チェンさんに英語と日本語の指導をしている本学の国重徹教授(スポーツ人文・応用社会科学系)から「今年も出てみたら」と背中を押してもらい、夏休みで帰省中の台湾で今年も応募することを決意したそうです。
後日、国重教授とともに金久博昭学長、前田明理事・副学長、平川康弘理事・副学長・事務局長のもとを訪れたチェンさんは、今年のスピーチコンテストでは「異文化での深い交流や経験を通して考えたこと」をテーマに、台湾と日本の文化について昨年よりもさらに掘り下げてスピーチしたと話しました。具体的にはマスクの色の違いについて、日本人は白いマスクをしている人がほとんどだが、台湾には赤、青、ピンクなどさまざまな色やデザインのマスクがあるので、好きな服を着て出かけるようにその中からお気に入りのマスクをして出かけることを楽しんでいること。もうひとつの話題は、友達との関係づくりの違いについて。台湾では初めての人とでもすぐに打ち解けて本音や冗談を言えるようになるのに、日本人との関係づくりは難しくて1回会って仲良くなったと自分では思っていても、次に会った時には相手はそうでもなくて「何か悪いことをしたかな?」と悩んでしまうことがよくあり、自分なりに分析した結果、日本人は自分の気持ちを台湾人ほど素直に表現しないので、最初は距離感を感じるけれど、ステージを一つひとつクリアしていくゲームのように時間をかけたら、真の友達になれて絆を深めることができるということに気が付いたこと。これらについて、5分間にまとめてスピーチしたことを流暢な日本語で報告しました。
金久学長は「昨年の優秀賞に続き今年の最優秀賞の受賞、おめでとうございます。昨年より日本語もブラッシュアップされているし、研究も進んでいるようで安心しました。あなたが言うように、日本で経験を積んでステージを一つひとつ確実に踏んでいけば、あなたが目指すところはすぐ自分の近くにあると思います。身体あってのことなので体調に気を付けて、博士論文も頑張ってください」と笑顔で祝福しました。
チェンさんは「スピーチのためにステージに立っていた時も緊張で頭が真っ白になりましたが、きょうの表敬訪問はさらに緊張しました。昨年のリベンジを果たせて、最優秀賞を受賞することができてとてもうれしかったです」と、受賞の喜びについてコメントしてくれました。学内で会うと、いつも笑顔で話しかけてくれるチェンさん。キャンパスでもきっと、日本人との間にこれからも多くの友情が芽生えることでしょう。

左から平川理事・副学長・事務局長、金久学長、チェンさん、国重教授、前田理事・副学長