令和4年度生涯スポーツ実践センター協力者会議を開催しました
2022/12/28
本学では12月6日、令和4年度鹿屋体育大学生涯スポーツ実践センター協力者会議を開催しました。
今回は対面とオンラインのハイブリッド方式で「中学生の運動部活動を地域に移行する-現状・課題・求められる対応-」をメインテーマに開催しました。
基調講演では、東海大学体育学部(神奈川県)教授の内田匡輔氏が、運動部活動の地域移行に関する検討会議提言の内容と移行のためのポイントについて発表しました。運動部活動の地域移行には、どの地域にも当てはまる効果的で唯一の解決策はないため、子どもや教員の現状を知り、スポーツの本質を踏まえた取り組みを行っていくことが重要であると述べました。また部活動の地域移行はスポーツをすべての人に届けるラストチャンスであるとして、その重要性について説明しました。
次に講演①として、鹿児島県教育庁保健体育課スポーツ振興係長の山元尚史氏が、鹿児島県における部活動の地域移行の現状と課題について発表しました。県では、令和4年度に各市町村教育長・担当者への説明会や指導主事会議を開催し、県内各市町村における課題把握や情報共有の場を設けており、地域移行の実現のため、各市町村との連携強化をおこなっていることの説明がありました。最後に県としての方針を説明し、段階的な地域移行を推進していくことの話がありました。
また、講演②は、公益財団法人日本スポーツクラブ協会理事の古田洋一氏が「学校運動部活動指導者の養成」と題し、部活動の地域移行に係る問題の中で特に指導者不足の課題について、現在の取り組みに触れながら発表しました。部活動の地域移行における大きな課題である指導者の確保とその質保証に向けた取り組みとして、「部活動指導員ハンドブック」の作成や「学校運動部活動指導士養成講習会」の開催について、その成果が説明されました。最後に生涯スポーツ社会の実現に向けた方針についても話がありました。
基調講演から2つの講演後に行われた質疑応答・意見交換において、子どもたちのための環境づくりをするためにどのような組織づくりをしていく必要があるのか、大学としてどのようなスタンスで参加していく必要があるのか等々有意義で活発な意見交換が行われ、閉会となりました。



