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国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

松村勲准教授がランニング学会で学会賞を受賞しました!

2021/03/25

この度、スポーツ・武道実践科学系の松村勲准教授が2019年度ランニング学会賞を受賞しました。この学会賞はその前年度にランニング学研究または他の学術研究誌に発表された論文等および学術・啓蒙的著書や映像物等を対象として、最も優れた論文・著書等に対して贈られるものです。昨年新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた表彰式が令和3年3月20日、21日に行われ、ランニング学会会長の伊藤静夫氏より賞状と盾が贈呈されました。

松村准教授が受賞した研究は、「下肢にスポーツ外傷・障害を抱えた女子長距離ランナーの体重免荷トレッドミルを活用した競技復帰事例―日本インカレ女子10000mで優勝した選手の場合―」で、空気圧で身体(体重)を免荷するトレッドミルを活用したことで、脚(下肢)にスポーツ障害を抱えた大学女子長距離ランナーが的確に競技復帰し、さらには日本学生陸上競技対校選手権大会(通称、日本インカレ)の女子10000mで優勝した事例を報告したものです。研究の結果、体重免荷トレッドミルでのトレーニングを効果的に用いることで、走動作に関わる筋機能や走動作の左右差の改善が図れる可能性が示唆されました。また、ランニングでのトレーニングが継続的かつ安定的に行えるようになり、精神的にも良い影響が出る可能性が窺えました。

今回の受賞について松村准教授は「実践現場での指導と研究の成果が、このように評価され、大変うれしく思います。いつもご支援・ご協力してくださっている皆様に感謝申し上げます」と述べられ、後日行われた学長報告では、松下雅雄学長より「本学の施設を活用して、さらに研究を発展させていってください」と激励の言葉が贈られました。

(左)授賞式の様子(右)後日学長報告にて松下学長と松村准教授
(左)授賞式の様子(右)後日学長報告にて松下学長と松村准教授