日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

博士後期課程1年の内田遼太さん(スポーツ生命科学系:中垣内教授ゼミ)の研究論文が「Journal of Physical Therapy Science」に掲載されました!

2020/10/16

このたび、博士後期課程1年の内田遼太さん(スポーツ生命科学系:中垣内真樹教授ゼミ生)の研究論文が、「Journal of Physical Therapy Science」に掲載されました。研究の詳細は以下のとおりです。

論文情報

Uchida R, Numao S, Kurosaki T, Noma A, Nakagaichi M. The Exercise Intensity of Square-Stepping Exercise in Community-dwelling Late Elderly Females. Journal of Physical Therapy Science. Vol. 32. No.10. p1-6. 2020.

タイトル

「スクエアステップエクササイズ」の運動強度の評価

要旨

スクエアステップエクササイズとは、横幅100 cm,奥行き250 cmの面を25 cm四方のマス目で区切ったマット上をステップする運動であり、身体機能および認知機能の維持・改善に期待ができるとして地域で普及している運動の一つです。本研究では、後期高齢女性を対象に、スクエアステップエクササイズ実施時の運動強度を評価しました。

成果の公開先

本研究成果は,2020年10月1日に発行された理学療法科学学会の英文誌Journal of Physical Therapy Scienceに掲載されました。
URL:https://www.jstage.jst.go.jp/browse/jpts/list/-char/en

研究成果のポイント

ポイント1:スクエアステップエクササイズは低~中強度の運動が中心のプログラムであることが明らかになりました。
ポイント2:スクエアステップエクササイズは地域在住高齢者において、安全に実施可能かつ健康・体力改善を期待できる運動プログラムである可能性が示唆されました。

研究者からのコメント

今回の研究では、スクエアステップエクササイズがウォーキングと同程度の低~中強度の運動であり、高齢者が安全に実施可能かつ健康・体力改善が期待できる運動プログラムである可能性が示されました。鹿屋市内の約70か所(2020年9月時点)で、高齢者の自主運動サロンの活動としてスクエアステップエクササイズが実施されています。今回の研究を、今後のさらなる健康づくり・介護予防に向けた活動等に役立てていきたいと考えています。

参加者へ始動する様子
自主運動サロンで参加者へ指導補助をしている内田さんの様子