鹿児島市の仙巌園で『曲水の宴』 竹中健太郎准教授と剣道部の妹尾舞香さんが参宴
2020/04/14
直垂(ひたたれ:男)、小袖五衣(いつつぎぬ:女)という江戸時代の武家の正装に身を包んだ8名
古代から受け継がれた伝統行事「第26回 仙巌園『曲水の宴』」が、4月5日に鹿児島市の島津家別邸・仙巌園で開催されました。曲水の宴は小川の上流から流した杯が自分の目の前を通り過ぎる前に題にちなんだ和歌を詠む神事で、今年は鹿児島で国体と全国障害者スポーツ大会が行われることから、鹿児島県内外のスポーツ分野で活躍する8名が参宴者として招待されました。今年の歌題は「望」。鹿屋体育大学からも2名が招待され、世界剣道選手権大会個人2位の実績を持つ竹中健太郎准教授は「日の本(ひのもと)の剣の文化を修練に 望み託して若人育つ」、同じく世界剣道選手権大会3位の同大学武道課程2年で剣道部の妹尾舞香さんは「一戦を悔いなきものにと望みつつ 全霊かけて剣の道行く」とそれぞれの思いを表現しました。
曲水の宴はもともと疫病を鎮める神事であることから、今年は新型コロナウイルスの終息を願い、観覧客の人数制限や開催時間の短縮など感染拡大の防止策がとられるなかでの開催となりました。終了後に竹中准教授は「参宴し、改めて我が国の伝統と文化の素晴らしさを再認識しました。今後は剣道を通じて日本の文化と精神性を伝承していきたいと思います」、妹尾さんは「武家の伝統的装束で仙巌園の曲水の宴に参宴させていただき、一生の思い出ができました。本当にありがとうございました」と感謝の気持ちを述べました。
竹中准教授(左)と剣道部の妹尾舞香さん(中央)