本学元教授・初代剣道部顧問の谷口安則先生の愛刀が寄贈されました
2024/06/13

このたび、本学の元教授で初代剣道部の顧問である谷口安則先生が愛用された竹刀を、福岡県在住の山倉求氏より寄贈していただきました。この竹刀は個人で所有するより、今後の剣道修業をする人たちの為に後世に残すべきとの思いから、本学NIFS GALLERYに展示することにしました。
谷口先生は本学の創設準備の段階から関わられ、昭和56年に教授として着任し、昭和59年の開講と同時に剣道部顧問に就任されました。在職期間はわずか6年ですが、本学剣道部の礎を築いていただきました。
今回展示されている竹刀は、平成14年に記念開催となった全日本剣道連盟50周年記念大会行事における「模範稽古」の際に使用されたものです。竹刀には先生自ら手彫りで,般若心経の276文字が彫られています。先生は晩年、ご自身が出場される大会(仕合)にはこの竹刀で出場されていました。
「剣道は武道であり、己の心身の鍛錬度を『無念無心』の一刀として表現する修業である」
日々の稽古鍛錬は勿論のこと、自身が「場」に臨むに至る心構えというものを現代の武道修業者たちに伝えているようです。
文責: 鹿屋体育大学教授 剣道部顧問 前阪茂樹

