日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

ランチトークイベント「出番ですよ!シリーズ“スポーツビジネス”」

平成30年度日本版NCAA KANOYAモデル 事業

ランチトークイベント「出番ですよ!“スポーツビジネス”」が平成30年11月14日(水)12:00~12:15に鹿屋体育大学生食堂で本学学生及び教職員がランチする中、開催されました。
司会はスポーツアドミニストレーター(SA)の萩原悟一講師がつとめ、ニールセンスポーツジャパン株式会社・代表取締役の秦 英之氏を迎えて、“スポーツビジネス”についてお話しいただきました。

=以下、秦 英之氏とのインタビューとなります= 

Q:自己紹介をお願いします。

A:明治大学を卒業し、その後、ソニーに入社し、仕事をしながらも、アメリカフットボールの選手として

活動しました。

2010年FIFAワールドカップをはじめ、数々のFIFAの大会を絡めた運営活動をしました。

Q:今の仕事の内容を教えてください。

A:スポーツ界の発展のために、企業がスポーツを応援したら、どういった効果があり、その効果を

立体化、還元化するといった、スポーツマーケティングの仕事をしています。

Q:グローバルな仕事をされていますが、どのような環境で生活されていましたか。

A:幼い頃はアメリカで育ちました。

 鹿屋体育大学と同じような、日々朝から晩まで、スポーツと触れ合うことができる環境で過ごし

ました。

Q:大学の4年間で一番頑張ってきた事は何ですか。

A:頑張った事ではありませんが、1番良い体験ができた事は、大学の4年間で取り組んできた過程

です。1年生では、右も左も分からず日々頑張って練習し、2年生では、徐々に視野が広がり、

3年生では、下級生が入ってきて、4年目には、社会とのつながり、仕組みが分かり勉強になり

ました。特に勝つためには何をしないといけないのか分かりました。

 
Q:グローバルな生活をされていますが、英語の必要性についてどのように考えておられますか。
A:これだけグローバルが進んでいますので、英語は、今まで見られない世界を見ることができる

ツールとして、ぜひ取り込んでほしいです。

英語は環境のおかげで苦労しませんでしたが、今、アジア圏で仕事をしているので、中国語を

勉強しています。

Q:アメリカンフットボールをはじめとして、大学スポーツの問題についてどう思いますか。

A:大学スポーツの変革期にきており、スポーツ界全体に於いても、新しい考え方の移行期だと

思います。今までの伝統的な事だったこともあり、氷山の一角にすぎない事かもしれません。

これからは、現場の声として“学生だからこそやる”事が大事になってきます。指導者もしっかり
変化に気付き、教育的要素の現場を見て指導していかないといけないと思います。

この問題を忘れないで、未来に向かって進んでもらいたいです。

Q:日本の大学とアメリカの大学との、現状の違いを教えてください。
A:日本の大学も商業化により、変革期に来ています。スポーツの商業化によって、自分たちで

ルールを作り、それを皆で共有してやっていかないとアメリカのように問題が起きるでしょう。

アメリカのNCAAの現状としては、興業化しすぎて、問題が多く規制のかかる大学もあります。

“スポーツを共通の体験の価値”として国をまたぐツールになってほしいです。

Q:アメリカの大学のスポーツ界では、“学生であってもお金がもらえる権利”を学生に認識させて

いますか。

A:アメリカの大学スポーツ界では、収入が一部のスポーツに偏っている等の問題を抱えており、

質問にあるような人権に根付いた問題はビジネスが影響する為、難しいです。

Q:新しい事にチャレンジする事において、大切な事は何ですか。

A:世の中に必要とされているものか、見極めること、自己否定しながら自分の概念をこわし

ながら成長していくことを繰り返すことが重要です。

日本では、2019年ラクビーワールドカップ、2020東京オリンピック・パラリンピック、

2021年関西ワールドマスターズといったメガスポーツイベントが続くので、その価値を

理解していくことも重要です。

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