日本で唯一の国立体育大学

国立大学法人 鹿屋体育大学 KANOYA

筑波大学との共同専攻:大学院体育学研究科スポーツ国際開発学共同専攻(修士課程)

概要

筑波大学との共同専攻設置に向けた取組として、平成27年度から、筑波大学大学院人間総合科学研究科体育学専攻と鹿屋体育大学大学院体育学研究科体育学専攻(修士課程)において、日本スポーツ振興センター(JSC)と協働して、「スポーツ国際開発学共同学位プログラム」を実施しており、平成28年度に共同専攻を設置いたしました。

スポーツと国際開発に特化した、新しい取り組みとなる本共同専攻は、社会開発のためのスポーツの活用について多様な視点から学ぶことを目的としています。

本共同専攻の特色は、以下の5点です。

  1. スポーツ・体育・健康に関する理論的実践的な知識を基盤にして、スポーツを通した開発と平和構築を担う実践的な人材を英語によるカリキュラムで養成
  2. 実践現場における学修を重視したカリキュラム構成であり、母国4週間、海外16 週間のOn the Job Practice(OJP)を実施
  3. 筑波大学、鹿屋体育大学、そしてJSC におけるそれぞれの強みを活かしながら、遠隔講義システムを用いた授業や研究指導
  4. イギリス、ノルウェー、カナダなど、先行する大学等の教員・研究者と連携し、国際シンポジウムやセミナーを開催しながら教育・研究に関する情報の共有をはかり、またSDP やIDS の実践活動に不可欠な国際ネットワークを構築
  5. 教育・研究について、大学等の研究者のみならず、国連等の国際機関、政府機関、IFs・NFs のほか、NGOs やNPOs におけるディレクター等と連携し、OJP や人材輩出の基礎となるネットワークを構築

専攻長挨拶

入試に関する情報

本専攻は、国際開発と平和構築に対する使命感、かつ強い目的達成志向を持った学生を募集しております。学生募集等の詳細については以下を確認してください。

また、オンラインによる個別相談を実施していますので、希望される方は以下のPDFを確認のうえでMicrosoft Formsから登録してください。

ディプロマポリシー

筑波大学大学院学則および鹿屋体育大学学則に規定する課程の目的を充足した上で、次の能力などを有することが最終試験において認定された者に修士(スポーツ国際開発学)の学位を授与する。

  1. 国際情勢と政策及び地球規模課題に対する知識と分析力、使命感
  2. グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力
  3. スポーツ・体育・健康に関する基礎的知識と実践力
  4. 国際貢献のためのコミュニケーション能力とマネジメント能力

カリキュラムポリシー

学位に相応しい専門的能力を身につけるため、以下の専門科目を実施している。また、関連する分野の基礎的素養や広い視野、汎用的知識・能力の涵養に資するよう、関連科目を設置している。

教育課程の編成方針

講義科目(14 単位以上履修)

  • 基礎科目(スポーツ国際開発論Ⅰ、オリンピックムーブメント論、スポーツマネジメント論、スポーツ・文化・社会、ヘルスプロモーション論、上級コーチ教育論、研究方法論など)において、獲得すべき能力の基盤となる知識を身につける。
  • 応用科目(スポーツ国際開発論Ⅱ、経営マネジメント論、プロジェクトマネジメント論など)において、グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力、スポーツ・体育・健康に関する実践力、そして国際貢献のためのコミュニケーション能力とマネジメント能力を身につける。
  • 関連科目(開発学原論、社会開発のための公共政策、国際政治学、アジアにおける開発経済学など)において、国際情勢と政策及び地球規模課題に対する知識と分析力を身につける。

演習科目(10~12 単位履修)

  • 学内科目(課題演習)では、スポーツを通じた開発と平和、スポーツを通じた教育・青少年育成、スポーツとジェンダー・人種・民族、健康と環境、アダプテッドスポーツ・高齢者の 5 領域を各自の研究テーマに合わせて選択し、獲得すべき能力についての専門的な知識とともに、グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力を身につける。
  • 学外科目( JSC セミナー、JSC プロジェクト、国外大学セミナー、国際カンファレンス・セミナーなど)では、グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力を身につける。

実践科目(6~8 単位履修)

  • 国内 OJP(4 週間)と国外 OJP(16 週間)により、獲得すべき能力の実践現場での知識と実践力を身につける。

キャリアパス形成

本専攻は、筑波大学・鹿屋体育大学の両大学の特徴を活かし、かつ JSC との協働によって、講義・演習・実践とが橋渡しされ、キャリアパス形成に直結するような教育課程編成と実施がなされている。JSC が展開している事業に学生が参加する「JSC セミナー」「JSC プロジェクト」のほか、国内 OJP(4 週間)を実践する機関のひとつに JSC が位置づいており、国外 OJP(16 週間)実施の際にも JSC の情報やネットワークを活用している。国外 OJP は、学生のキャリアパス形成にとって重要であり、協定締結機関である国際協力機構(JICA)の長期ボランティア制度を利用できるほか、国外の NGO、IF、NF、大学等と連携を取って実施している。

学修の方法・プロセス

  • 指導体制は主指導教員 1 名、副指導教員 2 名(副指導教員のうち 1 名は本籍大学以外の教員)
  • 1 年次において、各自の志望領域の課題演習を履修する。
  • 1 年次後半から 2 年次にかけて、国外 On the Job Practice(4 週間)を実践。
  • 2 年次において、課題研究を履修する。
  • 2 年次において、中間発表会(10 月)、論文(または特定課題レポート)テーマ提出(11 月)、論文(または特定課題レポート)提出(1 月)、最終試験(1 月)を実施する。

学修成果の評価

達成度評価については、入学時から課程修了まで、学生の履修状況、教授方法、指導体制などの項目で総合的に行っている。

  • 講義科目:筆記試験及び口頭試問によって、専門的知識とともにプラクティショナーとしての基礎力を評価する。
  • 演習科目:課題演習における専門的知識については、筆記試験や口頭試問によって評価する。学外での実践科目におけるグローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力については、両大学教員と JSC 担当者及び協定を締結した現場指導者との協議の上で、学修状況と面接によって評価する。
  • 実践科目:国内・国外 OJP における総合的な能力の評価については、両大学教員と JSC 担当者及び協定締結機関の現場指導者との協議の上で、学修状況と面接によって評価する。
  • キャリアパス形成:演習科目(学外)や実践科目の経験をもとに、グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力、スポーツ・体育・健康に関する実践力、国際貢献のためのコミュニケーション能力とマネジメント能力について、両大学教員と JSC 担当者及び協定締結機関の現場指導者との協議の上で、学修状況と面接によって評価する。

教育課程

大学院体育学研究科修士課程スポーツ国際開発学共同専攻は、次の①〜④の能力を獲得した人材を養成するための教育課程を編成する。

  1. 多様な文化や歴史観を理解できる国際感覚と国際開発・平和構築に関する知識をもった上で、他者や社会の自立・成長、変化・発展、目標達成に対する価値観と使命感
  2. 多角的・俯瞰的な視点をもった上で、目的達成志向の能力
  3. スポーツ・体育・健康に関する総合的な知識の上に、政策立案・事業経営等の知識
  4. コミュニケーション、コーチング、マネジメント、分析等に関する能力

また、次の1〜4の教育目標にそった教育を効果的に行うため授業科目を講義(基礎、応用、関連)、演習(学内、学外)、実践(母国、海外)に区分して設けている。

  1. 国際情勢と政策および国際的な開発課題に対する知識と分析力、使命感の育成
  2. グローバルな俯瞰力と実践現場で発揮できるリーダーシップ能力の習得
  3. スポーツ・体育・健康に関する基礎的知識と実践力の向上
  4. 国際貢献のためのコミュニケーション力とマネジメント力の向上

担当教員研究領域

履修要項・シラバス

各種提出様式

  • 研究題目届(WORDPDF
  • 学位論文題目届 (別紙様式第1号)(WORDPDF
  • 学位論文題目変更届 (別紙様式第2号)(WORDPDF
  • 学位論文変更届 (別紙様式第8号)(WORDPDF

学位論文等の提出に係る書類

  • 学位論文審査願(別紙様式第3号)(WORDPDF
  • 学位論文概要(別紙様式第4号)(WORDPDF

教育組織の設置に係る情報

設置届出書・設置計画書等

設置計画履行状況報告書